自動車業界にも、ガラケーからスマホへのシフトと同様の水平分離モデルの波が来ているらしい
この考察は面白いですね。さすが石川さん。
クルマのスマホ化という連載の一本目みたいですが、携帯電話業界がスマホの登場によって大きく変わったのと、自動車業界を比較しているのが興味深いです。
もう若い世代の人は知らないと思いますが、日本も昔はたくさんの携帯電話メーカーがあったんですよね。
ガラケーの時代の携帯電話は、携帯電話会社を頂点とする垂直統合モデルで、その結果日本には複数のメーカーが存在することができていました。
それがスマホの登場により、垂直統合から、「ネットワーク」「端末」「サービス」「課金」がバラバラとなる「水平分離(水平分業)」にシフトしていき、日本のメーカーは新しい垂直統合モデルのiPhoneや、Androidの分業で特化した海外の専業メーカーとの競争に敗れていくことになります。
ソニーの「VISION-S」のような新しい自動車の登場は、自動車業界においても垂直統合モデルから水平分離モデルにシフトする可能性を示唆しているのではないか、というこの指摘は日本の自動車メーカーは真剣に受け止めないといけないやつですよね。
「将来的にはコネクテッド関連はクアルコム、車内のエンターテインメントはソニー、OSはグーグルやアップルが提供し、自動車メーカーは外部からモーターや電池を調達しつつ、走りやデザイン部分だけを担当するという「水平分業」にシフトしてもおかしくない。」
アップルのiPhoneのように、トヨタやテスラ規模であれば独自の垂直統合モデルを確立できるかもしれませんが、それ以外の日本の自動車メーカーがどういう戦略をとるかは、非常に重要な分岐点になる気がします。
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