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日本のテレビ業界はイノベーションのジレンマをどう超えていくのか

なるほどなぁ、これは典型的なイノベーションのジレンマですね。


民放のコアファンからしたら、ネット同時配信は明らかに「あっても困らないけど無理には必要ないサービス」。
テレビの配信時間にテレビの前にいられるなら、無理にネット同時配信してもらう必要ないんですよね。

一方で、民放から距離のある若者からすると、ネット同時配信よりも、ネット動画配信サービス同様の「いつでも見られる利便性」の方が大事なはずで、それはTVerである程度担保され始めてるんですよね。

で、民放がネット同時配信をやろうと思うと、配信コストはかさむは、権利者への支払いも増える、となると、こんなの論理的に考えたら絶対後回しにするべき経営判断に見えますよね。

私個人も、NHK+ が始まった際は喜んでたんですが。
結局見たい番組はHDDレコーダーに録画してしまうので、案外NHK+と使いシーンは少なかったりするのが現状です。



本来的には、テレビ番組という一つの商品の流通ルートが、地上波、ネット同時配信、アーカイブ配信、と選択肢が増えるだけのはずなので、シンプルに投資対効果と高い流通ルートを増やすだけの議論ならまだ簡単なはずですが。

ここまで要素が絡んでしまうと一筋縄には進まなそうですね。。。


素直に同時配信は後回しにして、テレビ放映開始の10分後とかにTVerで見られるようにして済ましちゃった方が楽な気がしてきました。
そういう話じゃないのかな。。。


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徳力基彦(tokuriki)
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