アシックスウォーキングがスマートシューズで見据える未来。
今日は、アシックスさんに、アシックスウォーキングのプレスミーティングにご招待いただきました。
アシックスさんには、アジャイルメディア・ネットワークでお仕事でもお世話になっているんですが、今日は何と言ってもアシックスさんがCESに出展していた、スマートシューズの国内初披露ということで一も二もなく参加した次第です。
ナイキプラスといい、こういうのは個人的に大好きなんですよね。
今日は想像以上にウォーキングシューズとセンシング技術の組み合わせの可能性を感じることができました。
スマートシューズ自体の記事は、こちらのビジネスインサイダーの記事が詳しいのでこちらを読んで頂くとして。
こちらでは、今日の記者発表会の対談内容を中心に速記メモをポストしておきたいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~デジタルデバイスが拓く、未来の靴創り~
ASICS WALKING PRESS MEETING SS20
■アシックスは今年東京オリンピックにゴールドパートナーとして参加
■原点回帰
アシックスウォーキングは、もともと
「記録に挑戦するアスリートたちが、競技の場を離れ、ブレザーで移動や入場行進をする際に履ける靴をつくろう」
という創業者、鬼塚喜八郎の思いから始まった。
今年はそこに原点回帰する。
■アシックスウォーキングのコンセプト
■Smart Footwear
アシックスでは、ライフスタイルシューズ+センシングの情報集積によって、Smart Footwearを強化していく
■デジタルデバイスが拓く、未来の靴創り
・no new folk studio 代表 菊川 裕也氏
・アシックス 執行役員 兼 スポーツ工学研究所 原野 健一氏
■パーソナライズされた価値の提供
・1人1人のお客様に最適化されたサービスを提供
アスリートだけでなく、子ども、高齢者など、すべての人にサービスを提供しようと思うと様々なデータを集める必要がある。
そのソリューションの1つがスマートシューズ。
・nnfはすでにセンシングシューズを開発されていて、データのビジュアライズの技術にも秀でていた。
アシックスの技術を組み合わせることで高い付加価値を生み出せるのではないか
■2014年から開発をしてきた
履いていても違和感がないことにこだわって、モーションキャプチャーのように足のデータをリアルタイムに取得する
単独でもシューズは開発していたが、これから多様なニーズを満たすためにはアシックスのようなパートナーが必要だと考えた。
2020年中にランニングシューズを製品化していく予定であることをCESで発表。
■スマートシューズデモ
ランニングのデータをリアルタイムで取り、ただルームランナーを走るだけでなくゲーム感覚を味わってもらえるようにしている。
データを元に、ペースやストライド長、ピッチはもちろん、どこから着しているのか、接地時間なども出せるようになっている
今後はたくさんのデータが集まることによってさらに価値が出てくるはず
■将来、ウォーキングシューズではどう活用されるのか
・これからは健康寿命の時代。
現在、寿命と健康寿命のギャップが10歳ぐらいある。
若いうちから、いかに運動してもらって歩行年齢をあげるのが重要と考えている。ウォーキングシューズの方が将来的にはデータ収集が重要になってくる未来があるはず。
・歩行速度を見るだけでも健康状態が分かる
高齢になると歩行速度が落ちてくる、それを放置すると外に出なくなり、生活習慣病になるという悪いサイクルにはまりがち。
・精神状態や認知の状態も歩行と相関性があるという分析結果もある。
足の動きのデータをとり続けることによって、そういった精神状態の変化を分析することもできるようになるかもしれない。
・すでにアシックスヘルスケアチェックサービスというのを始めているが、これはまず気づきを持ってもらいためのサービス。
今後はセンシング技術によって、未病・予防にも使えるようになるはず。
・今後、働いている時間の普段の日常の動きが取れるようになると、立ち仕事かデスクワークかで気をつけるべき事ガ大きく変わるので、具体的なアドバイスができるようになる。
運動能力と歩行年齢はトレーニング次第で改善が可能なので、歩行年齢を可視化して適切なアドバイスができれば、駅まで歩く習慣を少しかえることで健康を増進するきっかけをつくることができるはず。
■動きのゲーミフィケーション
・データを見るとランナーは着地を改善したいというが、実際に改善できているかどうかは自分では分かりにくい。
そういった練習をゲーム的なインタラクションで改善できるはずで、同じことはウォーキングにも適用できるのではないか。
・トレーニングのエンターテインメント化が非常に重要。
■健康の先に見える未来とは
・運動をすると疲労回復も重要だし、食生活の改善も重要になる。
歩行のデータの延長としてそういったアドバイスもできる未来があるはず。
・子どもから高齢者まで様々なデータを集めることで、靴選びや運動週間を変えることができれば、国民全体の健康もかえられるはず。
・また、社会全体として靴や歩き方のデータを取ると、駅を歩いている人の歩行速度や、転ぶ人が多い場所などのデータも見えてきて、街のあり方も変えられる可能性がある。
イベントの最後には、DA PUMPのKENZOさんと、ヒューマンビートボックスのTATSUYA さんのコラボショーもあったんですが、長くなったので、そちらについては別記事にしました。
ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます。 このブログはブレストのための公開メモみたいなものですが、何かの参考になりましたら、是非ツイッター等でシェアしていただければ幸いです。