見出し画像

動画配信プラットフォーム「シラス」の、クローズドだけどオープンな仕組みが面白い。

これは、めっちゃ興味深い。

東浩紀さんの動画配信プラットフォーム「シラス」って、こんな拡がりを見せてるんですねぇ.

「ぬくもりのあるインターネット」というフレーズが、Web2.0の理想派だった自分には刺さりまくります。

私自身はツイッターのようなオープンインターネット信者ではあるんですが、やっぱり最近のツイッター上での対立とかをみていると、全ての人間が同じ場所で議論しているという構造は、人間社会には無理があるんだなという結論がでてしまったりしています。

そういう意味で、「シラス」のように課金の仕組みによってクローズドでありつつ、アーカイブが見れるというオープン性もあるプラットフォームのアプローチは非常に興味深いです。

昔、noteの定期購読マガジンを運営されている最所さんとか、複数の方が、課金は売上が目的ではなくて、インターネットの中に適切な「壁を作る」という表現をされていて、妙に納得することがあったんですが。

シラスはその「壁」を、いわゆるオンラインサロン的に排他的にせずに、あえて単発でも動画を購入できるようにしているところが面白いです。
noteの定期購読マガジンでも、記事毎でも購入できるようにできますが、そうすることで会員にならなければ全くコンテンツが見えないオンラインサロンよりも、裾野が広がる感じがありますよね。

コロナ禍の影響もあるとは思うんですが、オープンから1年でこの規模まで来られているというのがスゴイです。

記事の中でも書かれてますが、「YouTubeの番組は、登録者が100万人以上いないと生活していけません。それに比べればかなり効率がよくて、そのぶんニッチな市場にあっています。」というのがポイントですよね。

従来のネットの広告モデルだと、どうしてもメディアは「大勢」を対象にしなければいけなくて、流行の話題や炎上ネタとかに飛びつきがちなんですけど。
「シラス」のような従来の雑誌型の課金モデルだと、ある程度対象が少なくても、モデルとしてまわるというのが証明されていて興味深いです。

コテハンの仕組みとかも、日本のネットの現実に上手く合わせて考えられてますよね。
やっぱり、今ネットで深掘りされるべきは、こういうニッチな領域のクリエイターを支援する仕組みなんだろうなと改めて感じる記事でした。


ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます。 このブログはブレストのための公開メモみたいなものですが、何かの参考になりましたら、是非ツイッター等でシェアしていただければ幸いです。