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イマーシブフォート東京は、初回はできるだけ大勢で行くのをお勧めしたいです。

前から気になっていたイマーシブフォート東京に、Facebookのフレンドの間で「みんなで行こう企画」が立ち上がったので便乗して参加してきました。

結論から言うと、個人的にはとても楽しめました。
ただ同時に「一人で行かなくて良かった」というのも素直な感想です。

SNS上の口コミとか見てると、賛否結構分かれている印象もあるイマーシブフォート東京なんですが、今回参加した感想でいうと、やはり少人数で行くのではなくできるだけ大勢で参加した方が楽しめる気がします。

実は私も最初、通常のテーマパーク感覚で、少し引き気味に観客気分で参加してたんですが。
それだと楽しめないんですよね。

例えば、この牢獄の前のシーン。
入場してすぐのエリアですが、私は観客モードなので「ふーん」ぐらいで通り過ぎてます。

ただ、一緒に参加したメンバーの一人が、めちゃめちゃ積極的に牢屋の中にいるギャングに話しかけに行っていて、早速ミッションを聞き出してました。

この姿勢が、イマーシブフォート東京においては、めちゃめちゃ大きな分岐点になります。

「完全没入体験」を誤解しないこと

イマーシブフォート東京のキャッチコピーが「完全没入体験」になっているので、ちょっと誤解されがちな気がするんですが。

いわゆる映画館の3D視聴とか、ScreenXとか、テーマパークの3Dメガネ型ライドとかVRゴーグル体験とか、そういう受け身の「完全没入体験」をイメージすると、一人でも浸れそうな感じをイメージすると思いますが、明らかにそっちの体験ではないです。

どちらかというと、演劇の舞台に自分も演者として参加するとか、ゲームの世界で自分もプレイヤーとして参加する、という自分の姿勢が求められる「完全没入体験」をイメージして参加した方が良いと思います。


街角で話しかけられて逃げないこと

例えば、私たちは通りを歩いていたら、警察官の人に「時間あるか?」と聞かれて、一緒にいたメンバーが「ありますよ」と応えたので、警察側のメンバーとしてギャングの捕り物に参加することができましたが。
(※どうも警察ではなく軍人の模様)

これ、多分私が聞かれてたら、つい反射的に「ない」と答えちゃった気がするんですよね。
そうすると、これには参加できなかったことになります。

ホント、アクティブなメンバーと一緒に参加してて良かったです。

イマーシブフォート東京では、街の中にたくさんのキャラクター達が歩いているんですが、この人達に積極的に話しかける姿勢がめちゃめちゃ重要なんですよね。

私はドラクエとかでもできるだけNPCに話しかけず、寄り道せずにラスボスだけを倒してゲームをクリアしようとするタイプなので、危なかったです。


江戸花魁奇譚が超オススメ

そんな受け身の姿勢の方でも、強制的にイマーシブフォート東京の魅力を体験できるアトラクションとしてお勧めなのが「江戸花魁奇譚」です。

18禁で30名限定の別料金ですぐに売り切れてしまう上、ネタバレ厳禁の誓約書まで書かされるので、ここでは一切内容については言及できませんが。
私はこれに参加して、イマーシブフォート東京の「イマーシブ」ならではの魅力をよく理解することができました。

世界観にも浸れますし、私のようについ傍観者になりがちな人も強制的に参加させられる仕組みになっているので、個人的には先ずこれを体験するのをお勧めしたいです。

なお、複数人で参加した方が後で感想戦できるのでお勧めです。
人によって体験が全く変わります。


シャーロックは感想戦必須かも

また、別料金のアトラクションとしては「シャーロック」も体験しまして、こちらも個人的には楽しませて貰いましたが。

こちらは結構階段の上下移動が頻繁に必要なのと、どこを見ているかによってかなり印象が変わるので、1回目は途方にくれる人が少なくないかなという気もします。
こちらは江戸花魁奇譚以上に、複数人で参加して、終わった後に感想戦をするのが必須な感じですね。

複数回参加する前提で、特定のキャラクターを追いかけ続けるタイプの参加者も多いようです。


とにかく街の中の人との会話を楽しむ

別料金のアトラクションのチケットを買わずに参加するなら、とにかくいろんな人との会話を楽しむのがメチャメチャ重要です。
正直、私は最初それを理解していなくて、危なかったです。

例えば街角で歌を披露してくれる赤いワンピースのフィオーネさん。

街が寂しくならないように、路上ライブを定期的にしてくれるという役なのかな、と最初思い込んじゃったんですが。

彼女の人生を軸にしたストーリーが存在する重要なキャラクターの一人で、それなのに普通にランチ食べてるところに会話に参加してくれたりするんですよね。

正直、ちょっとビックリしました。

でも、イマーシブフォート東京では私たちも観客ではなく、街の住人なので、これが普通というのがイマーシブフォート東京の魅力なんですよね。

スタッフらしき人に道を聞いたら「いつも歩いてるのに忘れたのか、仕方ないな」みたいな会話してくれたりします。

もちろん、ライブみたいな観客モードでも楽しめるイベントもあるんですけど、それも参加者が一緒に踊る仕掛けが複数あったりとか、参加型になってるんですよね。

午後とか夕方になると向こうも顔を覚えてくれていたり、仲良くなっている人とかもいて、ようやくイマーシブの意味が私にも分かった次第です。

これ、もし誰かと二人で見に来て、二人とも私みたいな壁のシミの傍観者になるタイプだったら楽しめなかったリスクあるなと、ちょっと怖くもなりました。
なので、いろんなタイプの人と複数人で行くのがお勧めです。


「人」が主役なので日々変わっていく

実は、私はたまたまイマーシブフォート東京の中の人が、前職でお世話になった方でして、今回通りのテーブルでランチを食べていたら、その人に話しかけられるという別のビックリ体験をしたんですが。

その方に裏話をいろいろ聞いたところ、やはりイマーシブフォート東京は、世界でも初めての「イマーシブシアター」の複合施設ということで、オープンしてから分かったことがたくさんあるそうです。

ただ、イマーシブフォート東京の場合、いわゆるライドとか固定の施設がメインのテーマパークと違って、演者の方々とお客さんという「人」が主役の施設なので、アトラクションの変更も比較的しやすく、お客さんのフィードバックを受けながら、どんどん変更や改善を繰り返しているんだとか。

私が参加した日も、実はたまたま町の中での企画が「スパイアクション」から「フォルテヴィータ事件簿」に変わったタイミングでした。

そういう意味で、今後もどんどん進化していくんだろうなと楽しみになった次第です。

今回、実はイマーシブフォート東京に興味をもっていた家族に、私が先に友人と見に行くと言ったらドン引きされてしまったので、次回は家族と行ってみたいと思います。

なお、火曜日13時の雑談部屋「ミライカフェ」では、この辺の雑談を皆さんとできればと思います。
タイミングが合う方は是非ご参加下さい。


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徳力基彦(tokuriki)
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