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SKY-HIさんの議論に学ぶ、日本のエンタメは「世界で戦う意識」が鍵になりそうという話

この議論は個人的にも興味があるのもあって面白いです。

ソーシャルイノベーションウィークに、まさかSKY-HIさんがでてるとは全く知らなかったんですが、その議論のモデレーターを知り合いの長田さんがしていたと知ってちょっと羨ましくなってしまっている今日この頃。

しかも、このインプレスの記事は、これまた知り合いの甲斐さんが書いていて、さらに羨ましくなっていたりするんですが。
さすが甲斐さん、ポイントを押さえて分かりやすくレポートにしてくれてます。

で、さらにありがたいことに、イベントのセッションはアーカイブがYouTubeにまるまるあがっているので、時間がある方はこちらで見るのが良いですね。

基本的には、普段SKY-HIさんがいろんなところで話されている、日本の音楽業界への問題意識の議論の延長なんですが、他の業界の方々とも議論しているので、音楽以外にも議論が拡がったのが面白いところ。

特に、SKY-HIさんが指摘されているように「これは鶏と卵の問題で、例えばK-POPを好きになった人が韓国製の電化製品を買ったり、強いては韓国という国を好きになったりという状況が起こりうるのがエンターテインメントの強さ。」というのは、すごい重要なポイントだと思うんですよね。

で、議論のなかでは日本は映像市場の方が、音楽よりもさらにガラパゴス化していて問題なのではないかという話が展開されています。

この辺は、最近日本の映像コンテンツも、アニメを中心に海外でヒットするケースが増えてきているので期待したいところです。


ちなみに、SKY−HIさんの「CDバブルの時代が強すぎて、何千何万という規模の人数での体制がしっかりとできあがってしまっている」という問題意識に関連してやはり日本のアーティストが海外で成功するために、日本の音楽業界の意識改革が必須だなと思ったのがこちらのイマオトさんの記事。

最近、日本のアーティストもBE:FIRSTやTravis Japanのように海外でがんばりはじめている印象があったんですが、実はビルボードのチャートで見ると、J-POPとK-POPの差は去年から今年でさらにひらいてしまってるんだとか。

で、イマオトさん的にはその状況を打破するための問題提起を半年前に記事でされています。

ポイントをピックアップするとこんな感じ。

・日本のメディアでグローバルチャートが取り上げられる機会が少ない
・世界は音楽チャートが金曜を集計開始とする一方、日本は月曜開始
・ビルボードジャパンは、海外が合算するリミックスなどを合算しない
・歌手もビルボード初登場時の最大化をするための意識改革が必須

日本のアーティストが国内のランキング重視で動くことによって、実はグローバルチャートで損をしている面があると言うのは目からウロコでした。

イマオトさんによると、実は日本はダウンロードをするファンが多い傾向があることもあり、CDを発売せずにデジタルだけで配信した嵐の「Whenever You Call」が日本のファンのダウンロードにより、グローバルチャートの51位に飛び込む成功をしたことがあるんだとか。

他にも藤井風さんの「死ぬのがいいわ」はTikTokでバズった影響でSpotifyのグローバル週間チャートに入ったりとか、実は良い線いってる事例は増えては来ているようです。

今回、サッカー日本代表も、普段から海外で試合をしていれば、海外のトップチームにも臆することなく試合ができることを証明してくれていますが、日本のアーティストや音楽レーベルも普段からグローバルチャートを意識するという「世界で戦う意識」を持つことが案外大事なのかなと思う記事でした。


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