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【木との対話2020.08.01ー某山の中の神社の大木】
ある時から度々立ち寄るようになった、山の中にある素朴な神社の鳥居を出たところに立っている大きな木。
なんという名前の木なのか、私には判別できない。樹皮もしっかりと分厚い苔に覆われてその苔を土壌に小さな植物が共生しているし、葉っぱのついた枝もはるか高いところにしかない。
「この先どんなことが起ころうとも、恐れを超えていけ」
この言葉は直訳なものの、大木さんから受け取ったものにはもうちょっとなんかあったよなあとしばらくああだこうだと翻訳し直してみていたのだが、
「”恐れ”はあなた自身ではないことを忘れるな」
「それを抱きしめて一緒に溺れるのではなく、それから手を離して、大胆に飛び越えていけ」
というニュアンスが入っていたような気が。口調がなかなか強めなんだけど、とっても優しくて、気づきを促してくるような軽やかな印象だったのだ。
そうこうしているうちに、壁のような黒い大波に飲み込まれてしまう映像と並行して、主人公が心の中の恐れから手を放したのと同時にその黒い大波の山のてっぺんに出て、そのまま波に乗って遠くまで運ばれていく映像が頭に浮かんだのだった。サーフィンした事ないけど、スキーやスノボだって、怖いって気持ちを飛び越えると急に上手に乗りこなせるようになったなという体験を思い出す。
たしかに、もうそろそろ「恐れ」というものも味わい飽きたよなあ。
華麗に乗りこなして、まだ見ぬ遠いところにスーッと運ばれていくのも面白いかもしれない。
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