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【木との対話2020.04.24ー某駅の桜(駅桜さん)】

この日の朝、出かけた先で小鳥が地面に落ちて息絶えていた。舗装された人通りの多い場所だったので踏まれたりしないよう脇の方の地面の上に動かそうと抱き上げたらまだ温かくフニャフニャで羽毛もあるから凄く柔らかかった。飼い猫の手触りとリンクしてしまい猛烈に悲しくなり、終日、あれまだ生きてたのかなあ、とか、どうしてあげるのがベストだったんだろうか、とか悶々と引きずっていた。そしてその夕方のこと。

(小鳥の死の話をしょんぼり伝えたら)
「命は絶えません、身体を脱ぐだけですよ。脱いだ身体は物質です。他の命の身体の糧になるよう小さな生き物たちから利用してくれますからあなたは心配無用。その出会いに感謝していて下さい。」

この駅桜さんは母性の塊、ってイメージ。
「その出会いに感謝」ってどういう意味かなとずっと考えていたんだけど、あの時の両手のひらに乗った小さな存在の柔らかさ温かさをもう一度噛み締めてみると、まるで私の方がハグされているような優しさだったなぁって気づいたのだった。確かにこれは感謝だよなと。

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