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【木との対話2020.06.17ー某神社のイチョウ】

このマガジンに何度か登場する「大杉さん」のいる神社に立ち寄って、帰りにいつものように大杉さんに挨拶しようかなと通りかかった時、その向かいに立っているイチョウの木がものすごく気になって、初めて話しかけてみた。

(一通りはじめましての自己紹介をしてみると)

イ「・・・」


(初めての時はなかなかチューニングできないので波長が合ってくるまでひたすらしゃべる)
「イチョウの木といえば、私が小さな時に遊んでいたところに何本かのイチョウさんがいて、いつも見守ってもらってたなあという感謝があって、親しみが深いんですよ。黄色い葉っぱのじゅうたんを舞い上げて遊んだり。楽しかったんです。」

イ「・・・ありがとう。」

私「えっ?なんで?こっちがありがとうなんですよ。」

イ「いやあ、あなたが気をかけてくれて、交流できてうれしいんですよ。ありがとう。(照れている感じ)」

私「えー、そんな。今まで自分がそれ(交流を望んでくれてた事)に気づけなかったことに軽く衝撃です・・・。また来た時は挨拶させてくださいね。私も嬉しいです。ありがとう。」

この神社でしめ縄をされて紙垂がひらひらしているのは大杉さんだけで、その向かいのイチョウさんは「そのほかの木たち」であるから、人間が話しかけたり意識を向けること自体がとても珍しいことなのかもしれない。話しかけてもなかなか繋がることが難しいなあという木もある中で、このイチョウさんは最初から人間という生き物に興味を持ち続けているといった印象を受けた。やわらかく物静かなおじさん、という感じのイチョウさん。

私たち人間が対等な気持ちで愛と真心をもって意識を向けることが、その生き物の慶びになるのならこっちも嬉しいし、そんな楽しい交流、いくらでもしたいよ。

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