2022 主なドラフト候補まとめ
初投稿です。
2022NPBドラフトにおいて指名が有力視される選手のリストアップです。
上から私が個人的に評価している順に簡単な紹介とともに記していきます。
【特S】
浅野翔吾 高松商業 中 171 両(右)
しっかりした構えからボールを呼び込み体の軸が全くブレないまま完璧にミートする。まさに「圧倒的」な打撃センスを持つ超逸材。低身長をもろともしない甲子園での活躍で一躍ドラフトの目玉となった。推進力のある足も大きな魅力であり走攻守を高いレベルで揃え、右投サイドに対しては左打席に立ちスイッチヒッターとなる。燦然と輝く明らかな才能に何球団が競合するのか。
【S】
吉村貢司郎 東芝 投 183 右
ストレートのエグさNo.1。一年を通してレベルの高さを証明し、プロでも即戦力となることに最早疑いはない。課題であった制球は新振り子フォームで大きく改善され、空振りのとれるフォークも持ち合わせている。獲得球団のニーズ次第だが、C栗林のように守護神として一年目から躍動する絵は見えやすい。
西村瑠伊斗 京都外大西 右 178 左
王貞治を彷彿させる力みのない猫背な構えから、徐々に状態が起きてきて一気に力感なくスイングし柵越えを連発する。タイミングよく振っているだけだが打球は角度良く遠くまで飛んでいき、天性の芯当て技術を持っているように見える。評判は決して高くはないが、ホームランを連発する天才打者としての素質をプンプンと漂わせている。
矢澤宏太 日本体育大 投右 173 左
球界注目の二刀流であり、投打に爆発的な瞬発力を発揮する。打者としては拾う技術に長け外野の間を抜く打球を広角に放つ。また走る姿は会場を圧倒するだけのものがある。しかし踵重心が顕著であり、逃げていくボールに弱さを見せる。投手としては長年懸念されていた制球難が改善され、ここ数年で急成長を遂げている。どのように育成するのか、獲得した球団の判断やいかに。
荘司康誠 立教大 投 188 右
長年期待をされてきた逸材が遂に覚醒。高身長を活かし角度のある素晴らしい直球を投げ込む。侍でもエース格を担い、桁違いの馬力は遥かなるポテンシャルを宿している。140前半の変化球(カット・SFF)にもキレがあり総合的に大学No.1右腕と言えよう。安定感・制球面にはやや課題を残すか。
【A】
蛭間拓哉 早大 中 177 左
走攻守を揃えるハイスペック外野手。かなりの踵体重だが外角の球は綺麗に広角に打ち分ける打撃技術を持っている。がっしりした体格だが脚力は非常に優れており、ラグビー選手のような雰囲気がある。六大学で優秀な成績を残しているが、東大戦で稼いだものが多く一流相手にどこまで戦えるかには懐疑論も。
金村尚真 富士大 投 176 右
バランスの取れた即戦力右腕。地方リーグとはいえ指標が非常に優秀であり、高い奪三振率と低い四死球率を両立して誇る。摂津投手を彷彿とさせるような上から弾くストレートが魅力であり、かなり小さく遅れたテイクバックをしているため出所が見えづらいフォーム。だがその代償でクイックには不安が残るか。
曽谷龍平 白鴎大 投 182 左
緩い腕の振りからスリークォーター気味に150前後の直球を投げ込む大学生No.1左腕。完成度は早川・隅田らには遠く及ばないが、独特な腕の角度や腕の振りと球の強さの差異は打者を翻弄するだけのものがある。球速の割にバットに当てられることなどを含め、即戦力と言えどまだまだ発展途上。
山田健太 立教大 二 183 右
根尾藤原世代の大阪桐蔭出身で侍主将を務めるスター候補。大きな期待を背負っているがイマイチ殻を破れていない。選球能力は非常に優れているが、持ち前の長打力は年が進むにつれ鳴りを潜めており守備でも緩慢さが目立つように。秋は復活の兆しを見せており、ビッグネームに見合う結果が残せるか。
内藤鵬 日本航空石川 三 180 右
180センチ100キロの体格から本塁打を量産する世代屈指の長距離砲。浅いトップから8割程の力感で柔らかく振りボールを飛ばす。角度をつけるのが上手く根っからのアーチストと呼べる。しかし課題の三塁守備は改善傾向にあるとはいえ指名の上でネックになるところ。
友杉篤輝 天理大 遊 171 右
俊足巧打の遊撃手。好不調の波が少なく、二年秋以降アベレージは常に.350を上回っていた。守備も非常に安定しており、打球への入り方は名手・井端も認めるものがある。盗塁能力にも優れ、今春は10試合で10盗塁を見せた。やや非力感は否めないが、今ドラフトで最も実戦力があるショートストップだろう。
門別啓人 東海大札幌 投 183 左
スケール・完成度ともに今ドラフト最高峰の高校生左腕。腕がしなやかに振れる美しいフォームから最速150を投げ込み、落差のあるスライダーも評価が高い。右打者にも強さを見せる。B宮城になれる期待感がある逸材サウスポー。
松尾汐恩 大阪桐蔭 捕遊 178 右
常勝大阪桐蔭を支えた扇の要。元々は遊撃手だったがその強肩ぶりや前の打球への反応、明るいキャラクターやリーダー性を買われ捕手転向。打撃はクロスに構えて上体を捻り、溜めたパワーでプルヒット。フォームの穴である内角球は持ち前の反応とセンスで対応する。遊撃で行くか捕手で行くかも要注目。
田中幹也 亜大 遊 166 右
プロでもトップレベルの走力があり、それを活かした疾走感あるプレーから「忍者」と呼ばれている。走り姿は小回りの効くすばしっこいタイプで、走塁・盗塁・守備に存分に活かされる。打撃は無駄のないフォームからコンパクトに。難病を抱えていたが完治が宣言され、懸念だった体調面もクリアした。
斉藤優汰 苫小牧中央 投 189 右
重い直球を投げ込む長身素材型右腕。素材型にしてはフォームの安定感に問題はなく、球のキレは抜群。縦に大きく割れるカーブの精度も素晴らしく、緩急を使える。高校生投手というジャンルでは今ドラフト一番人気と言えるだろう。
【B+】
吉野光樹 トヨタ 投 176 右
まとまりのある社会人即戦力投手。低めに集める制球力が一番の持ち味で、低めのストライクゾーンからボールに落とす変化球にもキレがある。球速帯は遅く直球にそこまでの凄みは無いが、総合力としての評価では社会人トップクラス。
菊池吏玖 専修大 投 183 右
力感のないフォームから快速球を投げ込む総合力の高い右腕。両サイドや緩急を器用に使う。ストレートの質は代表合宿で全投手中2位と素晴らしいものを持っている。懸念は二部リーグの競技レベルや決め球の精度。
萩尾匡也 慶応大 中 180 右
スイングスピードが非常に速く、逆方向に「引っ張れる」タイプ。その洗練されたフォームは鈴木誠也を彷彿とさせる。選球眼が悪く守備にはムラがあるが、身体能力は高くアスリート型として超一流になるポテンシャルは十分にある。
仲地礼亜 沖縄大 投 177 右
沖縄の大学史上No.1投手。バランスの良い本格派で、変化球の軌道はスカウト評価が高い。内角をつける技術の高さも持ち合わせており、総合力に優れた実戦向きピッチャー。史上初のプロ野球選手輩出へ県民からの期待は大きい。
澤井廉 中京大 右 180 左
鍛え上げられた100キロの体で迫力満点の左の長距離砲。対応力重視のスイングで長打力は森下と双璧か。フォームは右足をオープン気味に開いて打つ、M井上の左バージョン。強肩も持ち味だが、リーグレベルが懸念点。
吉田賢吾 桐蔭横浜大 捕 180 右
打てる捕手、というよりはシンプルな強打者。左足をオープンめに踏み込み踵重心でタイミングよく引っ張る。内角球は引きつけて打ち、外角球は見極めるとの評。地方レベルでは無双しており、全国でも打撃の良さを証明した。
森下翔太 中央大 中 182 右
広角に長打を打てる貴重な右の外野手。屈伸しながら上体を捻るF今川のようなフォームで、リストが強いため打球は飛んでいくものの内角には弱さを見せる。主にライトを守っていたが、センター含めた外野守備には定評がある。
河野佳 大阪ガス(高) 投 176 右
力感を抑えたフォームからホップ成分高めの直球を投げ込む高卒社会人投手。脚光を浴びた二年目からはやや評価を落としたが、E涌井のように飄々とキレあるボールを投げていく。制球面も優秀で総合力が高いピッチャー。
【B】
益田武尚 東京ガス 投 175 右
直球で押していく即戦力投手。MAX 153の直球に140キロ近辺のフォーク。前評判はかなり高いもののプロレベルの球がいくつあるかというところ。
松山晋也 八戸学院大 投 188 右
真上から威力ある直球を投げ下ろすパワーリリーフ。直球の威力・角度は素晴らしく、良質なスプリットも。実績やリーグレベルは考え所。
齊藤大輝 法政大 二 178 右
トップを高く構えシュアに打つのだが、ヘッドスピードが速く引き付けても打球を引っ張れる。守備も平均以上で動きが上品。だが調子の波は懸念事項。
杉澤龍 東北福祉大 中 175 左
春地方四冠を達成した左の天才肌。全国ではインパクトを残せなかったが、癖のない安定したフォーム。右投左打の巧打系の需要がどこまであるか。
イヒネイツア 誉 遊外 184 左
身体能力とバネが光るアスリートだがまだまだ線は細い印象。打撃の形自体は綺麗で内角を引っ張る技術もありそう。体重増やしてからのお楽しみ。
山田陽翔 近江 投右 175 右
甲子園を沸かせた二刀流スター。手元で鋭く曲がるツーシームやスライダーは直球と球速帯が変わらない。既に完成されすぎていてどこまで伸び代を残すか。
青山美夏人 亜大 投 183 右
豊富な球種と投球術が持ち味の亜大産右腕。平均球速上がればエース級になれるだけの素質はある。腕が遅れて出てくるため怪我が怖いフォーム。
古川雄大 佐伯鶴城 中 186 右
高校生No.1の身体能力を誇る爆速爆肩のフィジカル型。体のバネは感じるが、瞬発的な加速力には疑問符。体のキレ向上で長打も増えてくるか。
海老根優大 大阪桐蔭 中 182 右
大阪桐蔭のアスリート系スラッガー。サイズからは想像できない走守でのスピード感がある。振り下ろすイメージの打撃とエビームと呼ばれる強肩。
田中多聞 呉港 中 184 左
強肩強打俊足が揃ったアスリート型。シンプルなフォームから打球を飛ばせる真のパワーを持っている。常に全力な姿勢にも好感。
戸井零士 天理 遊 180 右
一発で仕留めるパンチ力がある大型ショート。フォームに癖が全くなく、上から振り下ろすイメージで逆方向へも逆らわない。球界希少の右打ち遊撃手。
森下瑠大 京都国際 投 180 左
制球力が持ち味の高校生左腕。角度のあるH和田のようなフォームで球種も豊富。特に横滑りするスラが特徴的。最終学年は故障等でアピールできず。
内田湘大 利根商 一投 183 右
投打両方に柔らかさを持つ二刀流。懐が深く逆方向へ長打を放つことができる。投手としては149まで出る馬力の高さも持ち合わす。守備位置をどうするか。
金田優太 浦和学院 遊 181 左
春の選抜で打率6割を残し脚光を浴びた大型遊撃手。少し屈んだ体勢から強くバットを握り柔らかく広角に打ち分ける。夏以降の実績が欲しかったか。
安西叶翔 常葉大菊川 投 186 右
サイド〜スリークォーターの角度から最速150を投げる高校生。ややインステップに踏み込み重心は下がらず自然に腕が出てくる。
田中晴也 日本文理 投外 186 右・左打
No.1素材を推す声もある最速150の本格派。力強い綺麗なフォームをしているが、球質は要改善とのデータ。二刀流としてのスケール感もある。
斎藤響介 盛岡中央 投 177 右
最速152を細身から投げ込める馬力の持ち主。左手の使い方が独特で右腕が急に出てくるイメージ。球速は安定しており与四球も少ない。
【Bー】
羽田野温生 東洋大 投 188 右
最速156のパワーリリーフ。真っ直ぐに足を踏み出しスムーズに上から投げ下ろすフォームからは長身投手らしからぬ体のキレを感じる。制球は壊滅的。
野口泰司 名城大 捕 180 右
パンチ力十分の打てる捕手。捻ったフォームから遠心力に任せて思い切り振るイメージ。荒さはあるが捕手評価と相まって意外と上で指名されるか。
奈良間大己 立正大 遊 172 右
高校3年夏に打率8割を記録した華のある遊撃手。攻守に積極性を見せるも雑さは否めないか。肩や動きはよく、小柄ながらしっかりと振りに行ける。
村松開人 明治大 二 171 左
卓越したバットコントロールでヒットを量産する三拍子揃ったセンスの塊。故障でリーグ戦はほぼ欠場していたが出場すれば結果は残していた。
小孫竜二 鷺宮製作所 投 179 右
最速155の強力エンジンを積む社会人リリーバー。課題だった制球は改善傾向にあり、馬力・直球の強さは非凡なものを持つ。
松井颯 明星大 投 178 右
正確無比なコントロールと最速154の生きた直球を両立し評価上昇中の右腕。二部リーグかつ出場試合の少なさでデータが少ないのが難点。
門脇誠 創価大 遊 171 左
小柄さを微塵も感じさせない打撃や肩の力強さが持ち味の遊撃手。足は後半伸びてくるタイプで、スローイングも安定しているプロ仕様。
川原嗣貴 大阪桐蔭 投 188 右
常勝軍団の絶対的エース。上背を活かした角度のあるストレートに安定した制球、キレある変化球と基本は揃っている。あとはいかに球速が伸びてくるか。
才木海翔 大阪経済大 投 180 右
上半身を左側に傾け、腕を真上から振る最速153の速球派。指にかかったストレートはキレがあり、フォークやカーブの引き出しもある。
茨木秀俊 帝京長岡 投 182 右
テイクバックが後ろまでくるしなやかなフォームからキレある球を投げ込み、打撃でも非凡さを見せる。セットになるとフォームが崩れるか。
林琢真 駒澤大 二 172 左
侍の正セカンド。俊敏で守備では球際に強く盗塁も得意とする即戦力候補だが打撃でのノーパワーさで他候補より見劣りするか。
大野稼頭央 大島 投 175 左
切れ味抜群のストレートとスライダーで三振の山を築く。特に直球はDe今永を彷彿とさせるものがあり、ポテンシャル十分の高校生左腕。
〜C〜(大穴候補・順番は適当)
黒田義信 九州国際大付属 中 180 左
スピード感ある守備走塁・春〜夏に本塁打量産体制
上崎彰吾 東日本国際大 右 174 左
コンタクト力の高い打撃・今春に本塁打量産
臼井浩 東京ガス 投 168 右
28歳のオールドルーキー・小さな変化を三方向に操る即戦力
長谷部銀次 トヨタ自動車 投 184 左
ゾーンで空振りとれる最速150左腕・決め球精度は課題
吉川悠斗 浦和麗明 投 185 左
140前後も手元で伸びる直球・柔らかいフォーム
伊藤千浩 東北 左投 188 右
スケール大きい二刀流・強打者の雰囲気を醸す
高山維月 浦和学院 捕 180 左
角度良く飛ばせる捕手・インサイドワーク良も肩は凡
山浅龍之介 聖光学院 捕 175 左
強肩強打の捕手・常時1.8秒前後の圧倒的盗塁阻止力
高野脩汰 日本通運 投 183 左
体ごと被せる左のパワーアーム・実績は少ない
三塚琉生 桐生第一 中 181 左
フルスイング魅力のアスリート・左左で需要は薄いか
井坪陽生 関東第一 中 177 右
本塁打量産中・144の肩や後半伸びてくる脚力にも魅力
橋本達弥 慶應大 投 182 右
150前後の直球に2種良変化球・救援タイプもBB /Kは微妙
林優樹 西濃運輸(高) 投 174 左
クロスに踏み込み強気に攻める・速球派にシフト
田村朋輝 酒田南 投 184 右
ギアチェンジ後の直球が武器・スライダーも良質
清水叶人 健大高崎 捕 175 左
世代屈指の強肩捕手・飛ばす力も十分
平良竜哉 NTT西日本 二 170 右
魅力十分のフルスイング・二塁守備も安定
渡辺翔太 九州産業大 投 182 右
制球よくてテンポ良し・球速帯は140前半
日高暖己 富島 投 184 右
由伸フォームを模倣・投手は2年秋からもキレ抜群
田中千晴 國學院大 投 189 右
評価急上昇中・最速153の直球と出力の高さ
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