掲げた手、掴みし手と手

http://dtlog.sodenoshita.com/chatLogs_iamhome4_h.html
読むならこれを読んでからにしてくれのやつです。

“掲げよ、帝国宝珠はその手にあり”——オートアクション『帝国宝珠、バチカル』。

情報収集マスターシーン!
我ながら何を言っているんだって感じだけれど、めちゃくちゃ納得のシーンでもある。
必要なんですよね、ここで……!
先のエピソードの雑談タブで触れられていた話を具体的に見せてくれるのだ。
「UGN側も同じように情報収集をしてるんだよ、項目がいっぱいありすぎて君らの事は後回しにしているけれどね」って話に出ていたやつ!
何話だっけ……

もういっこ必要なのが「彼らが掴まされた誤情報がどんなものなのか」って情報だ。
彼らは誤情報を掴まされてPC達を追っている。ほうほう。
ヴリトラはUGNを鏖殺するつもりはない。なるほど。
じゃあヴリトラとUGNは落としどころを用意する必要があって、
そのためには相手が何を考えているのかわかっていないと青写真を描きづらい。
だから提供する。

おまけにいつものUGNシナリオで情報収集をやるタイミングもこのあたり!
だからこのシーンがこのタイミングで必要で、納得なんだよな……

で、これが凄いのが、いつもこういう会話を挟む卓っぽい会話っていうのがひとつ、他にもいくつか挙げられる。
「それっぽい難易度」「キャラクターシートをそのまま拾ったパートやキャラシートの分析とか、正しい情報とデタラメがセットで並んでいて信頼性が高そうになっていること」あたり……!
ところでやっぱり【精神】30でキャラシートそのままの情報が出てきたりするのかな、そういうFHが意図的に情報を隠している状態を表現するデータがあるって聞くけど……

「“カレイドソーン”も甲斐くんの支援により」のくだり。情報収集に特技を貰ったりしたらこういうのをどんどん会話上でも挙げていくのがデータと物語が沿って上手いんですよ。こういうの、そのうちやってみたい。
既に見えている彼らのデータからも情報収集の得意不得意は見えていて、しっくりくる……

“「面倒だから真っ先に落としたい。甲斐がやれ」「拒否します」「ああ!? なんっでだよ!? おめー狙撃以外やらねーって言ってたじゃねえか!」「大物を見つけました。私のターゲットはこっちです」”のやりとりがなー!
めちゃくちゃ自然に繋がっていて、いつもの《ヴリトラ》の情報収集シーンを思いだす。
いや《ヴリトラ》連中はこういうレベルのやりとりを普段から複数人で自然に繋げているのめちゃくちゃ凄いな!??!?

大きな打撃を与えられるのは間違ってないんだよな……打撃を受ける相手は《スヴェルト》じゃないけど……

“赤い剣使い”。大事な情報が出ましたね。
普段めちゃくちゃ明るい雲居さんがこんな途切れ途切れに話すの、それだけでちょっと泣いちゃうな……
からすばくんと仲良くしていてにこにこしているといい……
ヒロインはにこにこしているのがいちばんいいぜ……

そりゃわざわざセルと同じコードネームを名乗っている人間が重要人物じゃないわけがないですよね。
引退してリーダーを《マスター・ヴォルト》に譲った《スヴェルト》の開祖とかかな……???

めちゃくちゃ動揺してるのかわいいだなー

達成値が30行かないような並大抵の一撃は《斬り払い》で踏み込みが甘いされちゃうもんな……
ほんとこの辺「実際そういうデータをしている」っていうところの拾い方が上手い。
アレトゥーサとかさ……ほんとさ……
なおこの記事を一通り書いてから今回の烏羽くんの命中固定値を確認したらクライマックス戦闘で「54は固定値で出せる」とかイカれたことを書いていて笑ってしまった。いや「達成値54までなら100%よけられるよ!」ってなにさ!!!

この“戦わなくて済ませられるかも”ってくだり、どっちも正しいんですよね……
雲居さんがめっちゃいい子なのもだし、実際そうできる目がある性格だし、《ヴリトラ》はUNGと停戦したい。
でもUGN視点からしたら「そんな賭けにでるより各個撃破の方がマシ」っていうのも確かで……雲居さん……

で、ここまで挙げてこなかったこのシーンの凄い要素・ザ・ファイナル。
情報収集の対象選び! ここまでで因縁を積み上げて「それっぽい組み合わせ」と見せつつ、
スヴェルトにとって一番UGNに知られたらめんどくさそうな(それっぽいカバーを被せにくい)経歴をした百入さんの情報は出さない!
とにかく「悪のスヴェルト軍団のなかの一人」以上の情報を掴ませず、そのまま切り上げてしまう!
おかげで百入さんの経歴が後で和解のために使えちゃうわけだ……

で、ここで傭兵が誰かとかも伝えずに、強引に話を切り上げさせて「ん、こいつ怪しいな?」と思わせるのがめちゃくちゃ上手い。
ちょっと間が空いてログを遡れなくなったとしても塩川を疑えるようにフックを用意する……!
百入さんを追い詰めたのが“ヤシュト”で、彼の事をコネって呼んだ事に気付けば。
気付かなくても(コネの中に“ヤシュト”に声をかけられるひとがいたのかな???)。
この後につなぐのにめちゃくちゃ重要な情報を置いてくる……!


建設途中の……工事現場……反射的にスパイダーマン(PS4)を連想しちゃう体になったんだけど、スパイディで見かけるビルよりはもうちょっと建物が出来上がってますね。
(参照: https://www.youtube.com/watch?v=m-EHsD8Iito
繁華街の端なあたりオフィスビルかもだしショップビルかもしれない……そろそろテナントが入れば営業できそうな感じ……!

マジに追い詰められてるんだよな……

ここで“姿を消している”のが上手い。
“あれだけ執拗に追ってきていた”の一言でかれの凄みを出しつつ、描写はしていないので能力は誰にもわからない。
百入さんだって気にする余裕はなかっただろう。
UGNに百入さんが本格的に追い込まれる前に消えて自分の情報を隠しつつ、
おまけにイベント死系のエネミーを画面から消す事で「PCならどうにかなできる程度の状況まで落ち着いた」って暗示もしている……!

嘘だろ、いやうっそだろ!? とか口走ってしまうのもむべなるかなと……ごりかいいただきたい……

キレッキレの「こういう理由で自分では状況を打開できない」ってモノローグ。
しかも台詞で受けるのがめちゃくちゃ格好いいんだ……
“六分儀”は対応できる手管ではある。でもやりすぎる(からダメだ)っていうのが格好いい。
百入さんは描写を減らして察してもらうのが好きだなあ。受け手を信頼した書き口……!
あとコンボ名をキャラクターが認識しているの好きだ。
技名が画面上部に表示されるだけのやつも技名をキャラクターが言うやつも好きなんですよ。

クリアリングを済ませた部屋ーッ!?
特殊部隊みがあります。
ゲームで育ってガスは選択肢になかった、っていうのもあって、こういう発想はなかった……UGNの本気こわい……
めちゃくちゃ合理的なのと同じくらい予算と後の洗浄の手間がかかって、そこまでして片付けたい一件なんだって見せてくれるのが凄いだぜ。

撃たれるの前提で動くの、やっぱ痛々しいよ!
スパイダーマン(PS4)で「撃たれても即死はしないけどやっぱ銃は怖い」みたいな経験を積んだ直後だから余計に「つっても大して痛くはないんでしょう」とか思わなくなったのかな……関係ないな……

「自分がこれくらい傷を負っても動ける」って感覚的に掴めるほど痛めつけられてきたって明示されるの、なかなか来るものがありますね。

ここまでに「無敵なんじゃないか」と思わせてきた能力がそのロジックのまま弱点を見せる!
あざやか……

このへんGMと百入さんのやりとりが上手いのが「状況が切羽詰まっているから追跡部隊がだんだん近寄ってくる」のと並行して「どうするか考えるロールが来る」流れの綺麗さなんですよね。

ほんとさー! 初めてだって笑うのがさー!!!
だからここで関係のなさそうな描写から始まるのが最高なんですよね。
音でめちゃくちゃピンチだって見せるのに続けて、音から入って空気を塗り替えるのが。

“目視したら撃て”ってFPSとか超凶悪なテロリストじゃないんだぞ……!?
かれらのメンタルケアとかも大変だろうなあ……

“「とっさに」”で「今からの間は次の台詞の準備だからちょっと待ってくれ」って伝えてますね。テクニック……
お祝いのケーキ!

名前欄を隠して逆光の中シルエットで動いている感出すのがニクい演出……

“「民間人か? ど、どうします?」「……民間人が、こんなところにいるか! 周囲は封鎖してる!」”の間!
すこしだけ時間を稼げて、それで十分だっていうのはちょこちょこ見かけて好きなやつだけど、実際ほとんど迷っていないように見えるのは稀だ。
稀な例がここにある。

姿を現すのに合わせて「……なんで」って言って、顔を出して名乗り!
この流れめちゃくちゃ良いな……良いな……!

……ところで今って昼なのかな、夜なのかな……夕方かな……
ここまでのスピード感としては「夕暮れから始まったシーンがそろそろ夜」ってイメージがあったんだけど、
「まだ夕暮れだからこんにちはなんだよ」とか「むしろ“ヤシュト”の追跡が始まってから夜が明けたのでは???」とか可能性がいろいろ浮かんじゃって……
これから夜が始まるくらいの時間だと逆光が映えますね。夕日を背にして……

で、ここで続く流れに繋げるために“――――やれ”って言って見せるのがめちゃくちゃ上手いんだ……
ここに繋げればいくらでも格好良くなるよな……!

白い花弁、ゲージ技だ……大円Sクラフトとかじゃん……エネミーの群れとの戦闘で重宝するやつ……はなやか……

ここで迷わず対応できるのといい、UGNの練度がめちゃくちゃ高い。
それでも届かないレベルのオーヴァードの話だからもちろん吹っ飛ばされてしまうのだ。

“「今『やれ』っつわれたか? 命令か? 烏羽のクセにド生意気だぜ」「だがやろう」”最高じゃない……???

一人だけ扱う火力が個人レベルじゃないから規模の違うことをする。
描写の棲み分けとしても鮮やかなんだ……

“お疲れさん。相手が悪かったって言って良いぜ”格闘ゲームの勝利台詞めいてる……

コンビニで買ってきたショートケーキが崩れていないのを確認できる余裕があるのも納得だぜ

“馬鹿ですって、鳥羽くん”っておうむ返しにしながら振るの、めちゃくちゃ鮮やかに一歩引いたロールだなあ

お互いどんどん他の人に振っていく!
めちゃくちゃ楽しいポイントだから誰が行くか譲り合っている感が見えます。

最終的に椋実さんが引き受けるの、大人だ

“怒ってるオマエくらい”って言い回し、本当にそれほど怖いものが他に無いんだろうなあっていうのが見えて、もちろん真面目に向き合っているのも見えて、めちゃくちゃ好きなんですよね。

この当たり前のようにさらっと“オマエいなかったんだから”って言ってのけるのが好きだ。
毎度泣いちゃうんだよね……

沖縄旅行ってアホみたいな(あんまり叶える気もなさそうな、《死神》ヤシロの語るハワイ旅行のような)ワードがこんなに良さそうに見えるのがなー
受けて「だいぶ現実味がある」って言ってのけるのがまた好きだなあ

“「あたしが居なければ、こうなってない!」「じゃあ、皆でどうにかしましょう」”。おそらくは1話時点だとまだ言えなかっただろう返し。これを言えるようになったんですね。

“ドジ江永に悪椋実だ”の語呂の良さ、好きだ。どんどん追加されるし楽しい

“「バカだよ!みんなバカ!ヴリトラってバカの集まりなの!?」「良かったな。オマエのバカも目立たないぞ、バーカ」”といい、椋実さんの返しがほんと今回めちゃくちゃ良いんですよね……!
他の人のロールもめちゃくちゃ良くって、その上で目立つところにいる……

“「もう壊すんじゃないぞ」「うん」「だいじにする……」”で変な声が出るのをわかってほしい

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