往々にして“みんな”と“あいつら”という言葉には自分は含まれない

終章が始まったこいつを読む

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自分で卓をやるとほぼ確実にウケが良かったら出してくる箱に他にもシナリオを入れてるんだけど、たいていは使えずに終わる……もちろん「この卓が面白かったらルールブック買ってくれると嬉しいね、またGMやるよ」っつったところで、だ。箱の中にはキャンペーン最終回もいくつかあって、だから最終回を迎えたキャンペーンは羨ましくて仕方がない。本当によく行き着いたものだと思う……

キャラシートも長くなったものだよね、といいつつ元から長かったことは長かった気もする……どっちにしろはっきりしているのは“見たことがない長さだ”って事だけだ。

ずいぶんとブランクもあるはずなのに、PC自己紹介からしてもう馴染んでいるのが見える。様子見とかキャラクターの見せ方を探る気配がない。凄くて羨ましい光景。

5回行動、内の2回は人の判定への支援とはいえめちゃくちゃ多いんだよな……純支援型とか判定リソースを皆で共有しているゲーム(味方の判定に手札を出すと達成値が増えて、パーティ全員が味方の判定に支援できるやつ)でもそうそうこんなに増えないよ……!

GM質問特技はなー。
使い時がめちゃくちゃ難しいんですよねえ。
実はマスタースクリーンの裏はボスデータくらいしか書いてない手合いのマスタリングとかだと相性が悪かったり、はっきり書き込んでいるGMでも「ここで使われたら困る」ってタイミングがなくはない(もちろんそういうタイミング向けに“答えられないよ”って言うのは手だ)。
事前調査の手数ひとつと等価として扱うか、事前調査からどちらを選ぶべきか判断できるようになる選択肢で「そう、確かに君の懸念は正しい……こっちを選んだら大変なことになる」ってどちらを選ぶべきか答えるとか、そういう準備が必要なのだ……
だからこそこのGMならいつ使っても大丈夫だろうしプレイヤーも使いどころを外さないだろうって確信を持って見られるのが羨ましいかぎり。

下着の色はないでしょ! だめだよ!!!

1個有効に機能させられる状態で持ってたら特徴的なキャラクターって言えるレベルのエフェクトがガンガン出てくる……長年の成長で地力が付いてるから小技ひとつがすぐ実戦投入できるレベルになるんだな……

よくわかんなくはないでしょ!
そんなにゲーム的に重要かどうかはあんまり……だけど……
実際椋実さんが機械の扱いを真面目に学んでいるらしいっていうのが見えていい成長なんだよなあ……ダイスを増すのは結局のところ「たまたま」で、固定値は積み重ねだよ

しれっと今までデータのなかったNPCにデータを付ける、つよい
思い入れを示すのにこれ以上の手段があるか?

“みんな”と“あいつら”には自分は含まれない。

このハンドアウトとトレーラー、ぞくぞく来るんだよなあ。
公開当初から見てるっていうのに。間が空いたというのに。今でも。

ボスラッシュ用の追加ルール、上手いなあ。
「ダブルクロスは登場侵食がとにかくよくない」と言い続けてきたプレイグループのひとつの答え。
でもやっぱそんなボスラッシュはヤバ過ぎでは……???

開幕から元気な声で始めてくれるのが良い、滋養

雪だからってレベルじゃないでしょ!!!

近所のドラッグストアで買い込む、今このタイミング、この短時間で慌ててできる準備だって解像度で良いなあ

女の子のポケットにカイロをねじ込む所業、所業だ
完全に意識しているので自分のポケットに烏羽が手を入れて温まろうとしてるやつだと思ったみたいな反応してる……からすばくんの所業……

手足、マジ大事

いつもの靴下1枚のつもりだったけど止めてくれた、って光景が目に浮かぶ。ずっと見てきたもんな……

経費削減もあるだろうけれど(今のレリックドライバに回ってくる予算があるものか)、実際潜入先ではぴかぴかとした装備を整えられない立場として動いていたのもあるんだろうなあ。
「謎の転校生が休日のイベントではやたらお金持ちっぽいところを見せる」なんて起きたら忘れられないってものだ。

言わずにはいられなかった、って雲居さんと間が空いたから状況を再確認しておこうってGM判断の両方が見える台詞。
こんな場面から出てきた台詞がキャラクターから出てきた台詞としてかみ合う事があるものなのかと、いつものようにため息をつく事になるのだ。

雲居さんの認識はふわっとしている。烏羽くんにあきれてもらう反応を引き出しながら、それは同時に「プレイヤーもこのくらいの理解度でいい」と示す事でもある。
情景描写も合わせればおそらく半分〜7割くらいは事前に準備していた台詞だと思っていて、そういう台詞は意図がはっきりと複数見える。

マスタースカイの人望がゼロだったらよかったのにね……それなら少なくともやつを過去に送り届けるために自分を捧げるなんて寂しいことをする連中はいなかったのに。

ホブルディなんかは今に幸せを見つけられたら良かったのにって語りがあったもんな……でもそうならなかった。我々ではなれなかった。居場所にも、幸せを見つける手段にも。
大切な相手にどこまでも届かないというのは、どれだけつらいことだろう?

今は断言しない。
長く続いてきたから言える言葉だ。

極悪非道、ごくあくひどう。
ぎるとっぷ先輩といい開き方がやっぱり上手いんだよなあ……これで烏羽くんの知性も引き立つってものだぜ

秘獣、やっぱりキュマイラなのかな……(ぼんやり)

もしこの戦いで勝ったら。もしここから帰れたら。
似通った言葉で見ているものはまったく違う。

水入り(雪解け水)。大事な台詞を言いかかったけどこれからすばくんの選択次第で永遠に言いそびれちゃうやつでは……?
迂闊に使うと雪崩のひとつやふたつ起きそうな怖さがある……

烏羽くんにとっては“特別なだれか”は重すぎる……

試験、かわいい

自分の宿題ができるように、いい言い回しだ

3人も上がいるの!?
そいつら「授業で完璧に覚えてるからノートは要らない、復習なら教科書あるし」とか言いだす手合いとか、自分の家庭環境や生まれた土地が嫌いで出ていくために怨念で勉強してるとかのめちゃくちゃ頭いい大学に行く野生の天才どもなんだろうなあ

流れるように仲のいいところを見せつけられて慌てて仕切り直しを図る雲居さん……kawaii……

恋愛、家族の枠に入れる人を増やすっていうのも違うもんなあ
庇護……

最終強化。物語とともに強くなってきたのはPCだけではない。
同じレベルで価値のある経験を積んできたのだと……
……PCたちには来歴っていう強さの理由、成長の早さの理由があった。
だからそれがないレリックドライバはそこまで強化されない。まだ明かされていないけど、されていないはず。だとしたら。

彼女の成長の早さにも理由はあるはずで、それは未だに明かされていない。不安。

最後まで高いつるばみ登場侵食

も……も……もこもこしてんじゃん!!!!!

音が響くのはよくない、姿を隠さなきゃいけないのもそうだけど、雪崩がこわいよ(雪崩の事はよく知らないからとにかく怖がるマン)
音で揺れるのは体感として知ってる……これで雪がバランスを崩して転げ落ちていく……?

いかん、雪崩理解とあとはほわほわ読んでいるうちにどんどん進んでしまう。癒し系会計と癒し系戦闘民族によるヒーリング効果の二乗だ……

多分、潜伏先でターゲットに近づくために必要だったんだな……ってありそうな手触りを添えつつ「今回の脅威」を付け加えていく。
雲居はエネミーで、甲斐はロケーション。
視点の違いを見せるための、自分以外のオープニングにも興味を惹きつけていくための情報の分割。

実際のところ「あいつらは皆敵だから排除する」よりは「あいつらの中には友達もいて、主流にいる間は状況をコントロールできる」方が状況は安定する……みたいな実利もあるもんなあ。ギギリオンあたりは見そう。
問題は逆から見てもそうだって事と、お互いの強硬派がそれを許したがらない事だ……

狙撃支援はともかく砲撃支援はこんな少人数で受けていいものじゃないんだよな……w

しれっと本格的だけど甲斐さんだと料理が上手くても、下手だけどテンション上がったから用意していても、カレーに必要な調味料はよくわかってないけど「カレーに最適!」みたいに書いてあるのを見てノリで用意した……とかでもおいしいから強い

ロイスの「感情をふたつ設定できる」って特性はやっぱり現代ものにおいては白眉だなあ。現代もの、関係性を遊ぶって要素はやっぱり中心のひとつだ。


頭を半分吹っ飛ばされた上でレネゲイド活動を抑え込まれてなお思考できるパタンジャリ。
恐ろしさといつものかれを久々に見た安心と、大切に扱われてきたものに別の文脈を添える上手さ。

でもそう、我々はもうひとつ心配しなければいけない事がある。
ここまでのことをされたかれは、いままでのかれとおなじものなのだろうか?

どうも今回はおしごとか自前の卓と完全に重なったみたい。PL各位にはつよくいきてほしい。行き着く先を見せてくれ、と、それしか言えることがない。

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