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【アークナイツ】ドッソレスホリデーのシナリオを読んだ感想

チェンさんが好きなので水着のチェンさんが出てくるという安易な理由で『ドッソレスホリデー』を読んでみた。今回はその感想を書いていこうと思う。

読む前は『ドッソレスホリデー』ということなのでドッソレスでの休日の日々を描く感じなのかなと思っていたけど、やはりこの作品はアークナイツということなのでそれだけではなかった。休日の日々ではあるけど大規模な事件が起こったり世界の闇が知れたりとアークナイツらしいシナリオ。それぞれ別の事情でドッソレスに来たチェンとリンユーシャがドッソレスの事件に巻き込まれていくという内容となっている。

ちなみに自分はまだアークナイツを始めてから1か月半くらいしか経っていないのでドッソレスがあるボリバルという国のことはほとんど知らない。なのでそのあたりの歴史が語られている場面が面白いと思った。

ボリバルという国は元々平原で、イベリアに源石が発見された時から植民地となっていき、その数百年後にリタ―ニア人がやってきてリタ―ニアの従属国シンガス王朝となる。その後クルビアに一部侵略をされたり、トゥルーボリバリアンという民族主義集団が決起したりという歴史を重ね、現在では3勢力が入り乱れた戦乱の時代となっているという時代状況。

ドッソレスはシンガス帝国、クルビア、トゥルーボリバリアンという3勢力の間を上手く立ち回ることで存在している都市の模様。この中だと自分は『孤星』しか読んでいないのでクルビアしかわからない。なのでリタ―ニアやイベリアも非常に気になる。アークナイツは世界が広大で設定も細かいのでそのあたりの歴史が知れるのは本当に面白い。

正直今回のシナリオは、前半のイベントに参加するくだりのところはそこまで面白くなかった。しかし後半のエルネストやパンチョが蹶起した理由が発覚していくあたりからは面白くなっていった印象がある。自分が好きなシーンはチェンとエルネストが対峙するシーンとパンチョとカンデラが話すシーンである。前者はチェンのセリフがかっこいいし、後者は国を巡る議論が興味深い。

特に後者のパンチョとカンデラの会話は面白い。蹶起した後に国の舵をどう取っていくのかという構想がパンチョにはあまりない様子で、エルネスト自身もそこに疑問を抱きながら父に協力しているようだった。確かに歴史を鑑みても、ボリバルという国が独立した過去なんてないわけで、一見腐敗しているように見えるカンデラの統治も仕方ないことなのかもしれないと思わされた。

そういう意味でカンデラの以下のセリフが印象に残った。

「私に言わせれば、君のような奴は、統一だの独立だの、そういう言葉に対して、非現実的な期待を抱きすぎなんだよ」
「なんせ君たちときたら、仲間同士を結び付けるだけの新年の存在を盲進し、団結の象徴なんてものを追い求めてばかりいる。」

アークナイツ、サイドシナリオ『ドッソレスホリデー』DH-9戦闘後より引用

冷めた見方ではあるけどなんとなく納得感がある。体勢を変えたからと言って理想に近づくというわけではない。カンデラはそんな考え方だけど、ドッソレスの存在意義にだけは関心を持っていると言い、そこで2人の議論は終わる。このあたりはまだ自分でも咀嚼できていない部分だが、面白い示唆だと思う。

というわけで読むのに時間がかかってしまったが、後半は非常に面白かった。そして思うのが水着のチェンさんが欲しすぎる。将来復刻されたときのために石貯めとくか……?でもガチャ引きたいのでどうするかはわからない。とりあえず次のイベントは引くのを保留にして貯めようと思うけど、良さげなオペレーターがいたら引いちゃいそうな気がする。

次はリタ―ニアかイベリアのシナリオでも読もうかなと思う。こういうのは関連しているところから攻めていった方が面白いはずだ。ただメインシナリオもまだ読めていないのでそちらを先に読むかもしれない。毎度思うけどアークナイツはコンテンツが膨大で読み切るのに時間がかかりそう。

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