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ゲームが苦手な人のゲーム実況は結構面白い

たまにゲームが苦手な人のゲーム実況を見るがこれが結構面白い。自分はゲームが上手い人がやっているようなスーパープレイやRTAなども好んでみるが、下手な人のプレイもそれとは別のベクトルで面白いのである。

苦手な人のゲームプレイのどこが面白いのかというと、初歩的な操作の習得過程がそのまま見れるからだ。自分はゲームを幼少期からそれなりにプレイしていたのでゲームをプレイする際も本当に初歩の部分はあまり引っかかることはほとんどない。おそらく新しいゲームをやった場合においても幼少期の頃に会得した技術を転用させることですぐに対応できるのだろう。それゆえにそこまで詰まらずにプレイすることができる。

しかしゲーム下手な人はそれがないので意外なところでつまづいたりする。それが最近の任天堂のゲームだったりすると段階的にゲームの腕をレベルアップさせていける作りになっているため、徐々に上達していくことが多い。ただ、チュートリアルがそこまで充実していないSFC時代くらいのゲームだったりすると、初歩的テクニックが使えず意外なところで苦戦していたりすることがある。その意外な苦戦が新鮮で面白いのだ。

具体例を挙げよう。最近ヨッシーアイランドというゲームの実況をしている人の実況動画を見たのだが、意外にもチュートリアルで詰まっていた。ヨッシーアイランドにはふんばりジャンプというジャンプ後にジャンプボタンを押しっぱなしにしておくと出る浮遊状態を保つ技があるのだが、どうにもその感覚が上手くつかめずチュートリアルがクリアできないという様子だった。

そして一応そこはクリアしたものの、ふんばりジャンプで越える箇所が1箇所しかなかったため、その後もあまりふんばりジャンプを使っていない様子だった。チュートリアルにおける説明が今のゲームに比べるとわかりづらく

ここにおいてはヨッシーアイランドのチュートリアルの淡泊さも一因だとは思う。最近のゲームのチュートリアルは冗長なのでそれと比較した際の話だが、もう少し何回かふんばりジャンプを駆使しないと越えられないような練習を用意したほうがわかりやすいような気もする。

ただこれは塩梅が難しいとも思う。あまりにもチュートリアルを丁寧にしすぎると今度は冗長でつまらないものになってしまうと思うし、そこまでじっくりやらなくてもステージをプレイしている内にそのうち覚えていくというのもあると思う。実際にヨッシーアイランドはステージが徐々に難しくなっていくという構造になっているためゲームバランスとしてもそこまで悪くないと思う。なので結果としてチュートリアルが淡白でもそこまで問題ない作りにはなっていると思う。

ゲームが苦手な人のプレイ動画などを見ているとゲームのこういった些細な初心者向けの上達要素を見出せる。この場面でこういう操作を学ばせようとさせているんだなと様々な意図が読み取れるのが面白いのだ。

別のゲームで言えば風来のシレンシリーズの初心者実況も面白い。ターン性や斜め移動を理解していないことが多いのでヒヤヒヤはするが、独自の面白さがあると思う。

まとめると意外な失敗や見落としに新奇性があるので面白いということである。ある程度ゲームがうまい人の場合はそれがないのでサクサク進むが、ゲームが苦手な人は意外なところでつまづくのでいろんな発見がある。邪道な見方かもしれないが意外と需要がある領域の実況なのかもしれない(単に反応が面白いというのも見てる理由ではある)。

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