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【アークナイツ】ラテラーノについて全然知らない自分が『空想の花庭』のシナリオを読んだ感想

近頃実装されたアークナイツのイベント『空想の花庭』。早速クリアしシナリオも読んだのでその感想を書いていこうと思う。

今回はラテラーノのイベントらしい。『空想の花庭』を読んだ後に知ったが、ラテラーノを描いたイベントとしては『吾れ先導者たらん』があるようだ。一応ここで出てきたサミットの話も少なからず関わっているようだが、今回のイベントは基本的にアンブロシウス修道院という行方不明になっていた移動都市がが舞台なので自分みたいな過去イベを読んでいない人間でもだいたいは理解できた感じがする(細かい点を見逃している可能性はあるが)。

『空想の花庭』は先ほど書いた通り、アンブロシウス修道院というラテラーノが開発した移動都市が舞台となっている。この修道院は本イベントの時間軸から60年ほど前に行方不明となっている。1か月前に修道院からラテラーノへの救援要請が届き、ラテラーノはレミュアンとオレンを派遣。この2人もまた連絡が途絶えたため、追加でフェデリコを含む3名を派遣しイベントが始まる。基本的にはフェデリコを主人公に据えて物語が進む形となっている。

ちなみに自分はラテラーノという用語すらほぼ初めて聞いたレベルの前提知識である。人物ファイルの地図のところで見かけたことあるかないかくらいのレベルだ。そのくらいに今回のシナリオの前提知識を持ち合わせていない。なのでいきなり大量の知らないキャラが出てきて驚いた。でも初心者だとしても読んでいて様々な思惑が動き出しているという面白さがあるとは思う。

結局、最後まで読んでも知ってるキャラが1人も出なかったが、行方不明になっていたアンブロシウス修道院が舞台なのでラテラーノから派遣された人以外は全員新登場なのかもしれない(あとアルトリアとアウルスも登場してそうな気がする)。

アルトリアも序盤から出てくるけどおそらくフェデリコの立場からすると因縁がある感じの敵なんだろうなとなんとなく推察した。古いかもしれないけど『金田一少年の事件簿』でいう高遠みたいな立ち位置だと思っている。様々な事件で暗躍し結局は捕まえられず去っていくという感じが似ていると思う。アルトリアはフェデリコが昔姉さんと呼んでいた存在らしいのでこの2人の関係は今後も掘り下げられそうな気がする。

あとラスト付近でアルトリアを撃ったら国際問題になるというシーンがあったけど、アルトリア自体はリタ―ニアに関係がある人間なんだろうか?リタ―ニアについてはこの間読んだ『ドッソレスホリデー』でも「パンチョがリタ―ニアから援助を受けていた」とカンデラが推察するシーンで一部言及されていたのでそろそろ何かシナリオを読みたいと思っている。

今回のシナリオに限った話ではないが、アークナイツらしく、面白く読める展開が多かったと思う(暗いけど)。フォルトゥナがデルフィナを殺してしまったシーンは衝撃的だったし、聖堂が焼けたシーンも、ジェラルドが自分の首を差し出したシーンも展開としては驚きがあって面白い。

フェデリコ(イグゼキュター)というわかりやすいキャラがいるのも大きいと思う。徹底して合理主義の人間が普通ならしないような判断でサクサクと事件を追っていく爽快感があって、キャラを知らなくても楽しく読めるようになっている。単に冷淡な合理主義者というわけではなく、根底に優しさがあるというのが好き。

今回の話でキャラクターとしてフェデリコがとても好きになった。イグゼキュターのガチャが引きたくなったレベル。結局ケルシーとスルトのガチャの方を引いてしまったが、ケルシーとスルトのガチャが来る前にシナリオを読んでいたら引いてしまっていたかもしれない。

ライムントがサルカズの風習に従い、ジェラルドのナイフを受け継ぐためナイフをかけてフェデリコに決闘を申し込むシーンも良かった。フェデリコの断る理屈はジェラルドは傭兵ではなく猟師なので猟師のナイフにそんな風習なんて適用されないというもの。アンブロシウス修道院にいたジェラルドは傭兵ホルストではなく猟師として死ねた。その猟師であったことをフェデリコが認めてくれた感じがしてとても良かった。ここがこのイベントを通して一番好きなシーン。

あとこの話では深海教会の話が出てきた。司教は深海教会から送られた物質をパンに混ぜて保管していたらしい。結局クレマンがそれを食べて怪物にならずに死んでしまった。なぜ深海教会からそんなものが送られたのかというのはよくわからなかった。読み逃してしまっただけかもしれないけど、このあたりは他のイベントとも色々関係してそうな感じがする。

深海教会ってエーギルの話に関係しているという認識で良いんだろうか?エーギル自体は『孤星』でも用語だけ出てきた深海の文明なので語感的には少なからず関わりがありそうである。エーギル関連の話もあれば読みたいなと思う。

暗い感じではあるけどとにかく面白い話だった。読んだシナリオの中だと『孤星』の次くらいに好きかもしれない。リタ―ニアとイベリアについてはいろんな話で言及されているので、それらの話もますます読みたくなった。次はとりあえず読み途中の『闇夜に生きる』を最後まで読もうと思う。

余談だけど今回の話を読む前に『闇夜に生きる』の冒頭だけでも読んでいて良かったと思う。サルカズの武器を受け継ぐという風習を知っていないと最後のシーンの良さが伝わらないと思うので、たまたま読んでいたというのが生きた感じ。ただ他にも読み逃しているシーンはありそうな気がする。順番的には最近実装されたシナリオほど後に読んだ方がいいとは思うけど、アークナイツファンの流れに乗りたいので今回の優先してシナリオを読むことにした(他の人の感想もリアルタイムでいろいろ見れる感じがするのでこの生感は楽しい)。

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