来年から5年くらいは日本のメーカーは携帯ゲーム機市場に力を入れそう

<携帯ゲーム機戦争再び>

wii,ps3,xbox360時代、据え置きハードもそれなりに普及してゲームが売れていましたが、DSとPSPの携帯ゲーム機市場が日本の場合かなり大きくなっていました。
そのため多くのメーカーは製作コストがかかる据え置きゲーム機より開発コストが安い携帯ゲーム機の方に積極的にソフトを投入する事になりました。

switchの次世代機の発売時期はまだ公開されていませんが、来年2025年にはさすがに発売しているだろうし、噂段階ですがソニーとMSもswitchの次世代機の携帯モードとほとんど同じような性能の携帯ゲーム機を来年か再来年には投入してくるかもしれず、2025年から5年くらいは日本のメーカーの多くは携帯ゲーム機市場をメインプラットフォームとしてゲーム開発をしていくのではと思います。
ここにさらにsteam deckやその他のPC系携帯ゲーム機も色々追加されますます携帯ゲーム機の市場は大きくなります。

また据え置き機のPS5やXBOX SX、PCもそれなりに普及しているので、携帯ゲーム機市場向けに作った同じゲームが据え置き機では4k解像度や高いフレームレート、一部オブジェクトはポリゴン数が増えたり、シェーダー表現がリッチになった状態で遊べるでしょう。
PS6やXBOXの次世代機が出た時も、そっちにも出したり。

携帯ゲーム機市場だけを見ると、任天堂のswitch次世代機はSFC時代のSFC的なシェアを獲得し、ソニーの携帯ゲーム機・MSの携帯ゲーム機はメガドライブやPCエンジン的にほどほどのシェアを獲得するのではと思います。


<ライトユーザー獲得のためにソニーもMSも携帯ゲーム機を投入せざるを得ない状況になっている>

ソニーのPS5もMSのXBOX SXも今後はもうあまり大きな値下げは期待できません。
今後値下げがあってもPS5もXBOX SXも最終価格は5万円切れば良い方でしょう。

PS4時代は本体価格が199ドルくらいまで下がった事もあり、1億2000万台くらいの普及台数のうち4000万人以上はライトユーザーを獲得できていたのではと思います。
しかしPS5でそれほど本体価格が値下げできない状況ではこういう「本体が高いと手を出してくれない」というライトユーザーは獲得できません。

ソニーもMSも「本体価格がそこそこ安いハード」を投入してライトユーザーの獲得をしないと、任天堂に根こそぎライトユーザーを取られてしまう事になってしまいます。
MSの場合は一応XBOX SSという安いハードがありますが。

こういう理由があるから「ソニーもMSもPS5やXBOX SXよりだいぶ安い携帯ゲーム機を投入してライトユーザーを獲得せざるを得ない」というのがあるのです。

switchの次世代機はswitchの大成功を受けて携帯ゲーム機モードも投入してくると予想している人は多いでしょう。
また、「バッテリーの持ちや発熱を考えると、携帯ゲーム機モード時のTFLOPS値はPS4かそれ以下くらいだ」と予想したりも。

ソニーもMSもPS4くらいの性能の携帯ゲーム機を出すとなると、AMDのチップですでに良い感じのが存在していて、携帯ゲーム機として設計するとソニーやMSが出す携帯ゲーム機の本体価格は4万円以下に抑えることが十分可能となります。
将来的にはそこからさらに値下げして35000円以下やもっと安くなったりも。

また、ソニーもMSもソフト二本以下の値段で一年間何百本ものソフトが遊び放題になるサブスクをやっているため、携帯ゲーム機でもそれらのサブスクが利用できるようにしてきて本体の売れ行きを増やそうとするでしょう。

お金のない中高生やライトユーザーにとっては「4万円以下で買えて、コスパがかなり良いサブスクが利用できる携帯ゲーム機」というのはそこそこ魅力的に映るでしょう。
switch次世代機には無い魅力である程度の売れ行きが期待できます。
(ソニーやMSが出しているゲームが遊べるという魅力もあるし)


<AAAタイトル開発に付き合いきれなくなりつつある日本のメーカー達>

PS5やXBOX SX、PCのスペックをしっかり使いきった超美麗なグラフィックのゲーム開発はコストがあまりにもかかりすぎて、日本のメーカーの多くはもう付き合いきれなくなりつつあります。
超美麗グラフィックのゲームはカプコンやスクエニなど、大手が頑張って出す程度に終わるでしょう。

一方、「グラフィックはだいたいPS4時代程度のグラフィック」に抑えて、携帯ゲーム機市場をメインプラットフォームとしてゲーム開発をすると、現実的な開発費に抑える事が可能となります。

また、それらのゲームはマルチでも展開できるので、PS5やXBOX SX、PC版や将来はPS6やXBOX次世代機版も出してもっと売れ行きを増やして開発費をより回収しやすくできます。


こういう感じで、来年2025年から5年くらいは日本のメーカーの多くは「携帯ゲーム機のスペックにあわせてPS4時代のようなほどほどのグラフィックでゲームを作る」みたいな事をしてくるところがかなり多くなると思います。
もう現時点でそれを見越してゲーム開発をしているメーカーも多いでしょう。

今後は日本の中高生やライトユーザーは、もう高いPS5やXBOX SXではなく、もっと安く買えるswitch次世代機やそのlite版(携帯専用機)、ソニーやMSの携帯ゲーム機の方を買うのではと思います。
お金に余裕がある人や、携帯ゲーム機より上のグラフィックで遊びたい人がPS5やXBOX、PCを買うという感じになって。