PS6にはPS4互換が付くのか付かないのか?(任天堂やMSも抱える互換性維持の問題)

ソニーのゲーム部門の毎年の利益はかなり大きく、4,5年くらい先に次世代機であるPS6も出すのは確実になっている。

ただ、「PS6にPS4互換は付くのか?」という疑問がある。
PS6にPS5互換は付けてくるだろうけど、二世代前のPS4ソフトの互換ははたして付けられるのか?

PS5ではPS4互換があるし、XBOX SXにはXBOX ONE互換(と一部のソフトの360互換)が付いているが、いずれも互換のためにハード設計をしているというのがある。

もしPS6でPS5互換を付ける上にPS4互換も付けようとすると

・ハードの設計(APUやその他)がかなり複雑になる
・製造コストがその分結構増えてしまう
・PS5ソフトの互換性検証作業でもコストがかなりかかるのに、膨大な数のPS4ソフトの互換性検証もするはめになってさらにコストがかかる

という、ハードウェアと検証作業のコスト増でソニーとしても正直PS4互換は切り捨てたいと思っても不思議ではない。

しかしユーザーからすると、「PS4ソフトはかなりの数持っているので、PS6でPS4ソフトの互換性が無くなると購入意欲がずいぶんと落ちてしまう」というのがある。

自分もフリープレイとセールなどで買った分もあわせるとPS4ソフトは何百本も所有していて、それがPS6で遊べなくなると心理的ダメージがかなり大きくなる。
PS5が壊れていない間はPS5でPS4ソフトを遊べばいいが、PS5が壊れたら市場に残っているPS5本体を何万も出して買い直すはめになってしまう。


「独自エンジンはともかく、unityやunreal engineで作られたPS4ソフトはPS6で出し直しすれば良いのでは?」という意見もあるかもしれない。

その場合はPS6は古いunityや古いunreal engineで動かしているソフトは対応しないため、unityやunreal engineのバージョンを変更してビルドし直す事になり、バージョン変更により動作がおかしくなる部分を色々解消しないといけない。
プログラムっていじり出すとどっかでまたおかしなバグが追加されたりして、バグ解消作業は一筋縄ではいかない。

しかも「使っているライブラリや自社や外部のプログラムアセットが新しいunityやunreal engineでは動作しない」という場合は、事実上PS6への移植は無理になってしまう。

実はswitch次世代機へPS4やXBOX ONEで出していたマルチソフトを移植する場合も、上記の理由で移植を断念せざるを得ない場合がある。
フロムソフトのエルデンリングとかAC6、ダークソウル2,3とかsekiroとかはswitch次世代機で出すだろうけど、マイナー系で古いソフトの場合はswitch次世代機では出ないのもそこそこあるのではと思う。

今回書いた事はXBOXの次世代機や、switchの二世代先のハードでも抱える問題となっている。
14年くらい先に出るswitchの次世代機のさらに次の世代のハードは果たしてswitchソフトが動くようになるのか、それとも切り捨てるのか?
切り捨ての場合はswitchで大量にソフトを買っていた人達はswitch3では結構購入意欲が落とされる事になってしまう。

PCの場合は互換性があるので、このような二世代前のハードの互換性問題は気にしないでそのゲームを遊び続ける事ができる。

実際は一部のソフトはOSやハードウェア構成が変わると正常に動かなくなったり、起動しなくなったりする事はあるけど。
あとPC版はどうしてもユーザー側のハード構成との相性のせいで、コンシューマ機と違ってバグやクラッシュ、フリーズが発生しやすいという点もある。