これをやって実際に近視が少し改善した話(デメリットも色々ある視力回復方法)


<私がやった近視改善方法>

近くの商店街の眼鏡屋さんで4,5年に一度のペースで眼鏡を新調しているが、今年8月に新調した際に驚く事に「近視が多少改善しています」と言われた。
眼鏡屋さんには目の奥行を計測する機械があり、この奥行の伸び(眼軸の伸び)が少し改善していたようだ。
近視が進行していくと眼軸がどんどん伸びていき、それによって焦点距離がずれていって遠くの物が見えにくくなってしまう。
この眼軸の伸びというのは進行していっても元に戻る事はないと一般的に言われているだけに、今回の計測で多少眼軸が縮んだのには驚いた。
一瞬「老眼が始まったからか?」とも思ったが、そもそも老眼では眼軸の伸びが改善されるわけはない。

一体何をやって近視が少し改善したかというと、「作った眼鏡とは別に度の弱い眼鏡を別に二つ使って大半をそれで生活していた」という事。
5年くらい前に作った眼鏡はあまり使わず、PCなどで作業する時はかなり昔に作った度の弱い眼鏡を使っていた。
近くを見る分には度がすごい弱い眼鏡の方が目がずいぶんと疲れにくくなるからだ。

また普段の室内の生活でもそれほど遠くを見る必要がないのでメルカリで中古で適当に買った度のやや弱めのメガネを使って生活をしていた。
というか室内だけでなく外に行く時もこれを使っていた。

おまけにスマホやタブレットを使用する時は裸眼で見るという風にも。

5年前に作った眼鏡をあまり使わなかったのは、「このままいくと近視がどんどん進行してしまうので、できれば進行を遅らせたり止めたい」と思ったから。
眼鏡の度を強くすればするほど、それを使ってPC作業などで長時間近くを見る生活をずっと続けるとますます近視が進行してしまう。
だから極力新調した眼鏡は使わない生活を続けたのだが、結果として「進行を止めるどころか多少近視が改善された(眼軸が縮んだ)」というのには驚いた。

<しかしデメリットも色々ある>

「近視の改善」というと良いイメージばかりで、今回書いた事を真似する人も出てくるかもしれない。
ただ、色々デメリットがあるという事も知っておいて欲しい。

一つ目は「せっかく高い金を払って作った眼鏡の度があわなくなって、この眼鏡では物がかなり見えにくくなってしまった」という事。
5年前に作った眼鏡をあまり使わず、昔のかなり度の弱い眼鏡でPC作業したり、メルカリで買った度のやや弱い眼鏡で日常生活を続けていると、眼軸の伸びが多少改善されていくせいで作った眼鏡の度がどんどんあわなくなっていく。
数年もするとこの眼鏡では近くを見る時にかなり見にくくなるだけでなく、遠くの方を見るのにも眼鏡の度があわなくなって見にくくなってしまうという始末。

最初こそ「近視進行を抑えるために作った眼鏡はできるだけ使わない」という事をしていたはずが、数年もすると「自分の眼に眼鏡の度が全然あわなくなってきて、近くを見ても遠くを見てもぼやけがひどくて事実上使いものにならなくなった」という風になってしまった。
眼鏡を作る時に初めて「近視が改善された」と知ったが、それまでは「近視が進行して度があわなくなった」と思ってしまうほど物がすごい見にくくなった。

もしあなたが近視改善(眼軸の伸び緩和)を今回の方法でする場合、「眼鏡の度がどんどんあわなくなっていくので数年単位で眼鏡を新調しなおす事になる(人によっては二年もたない事も)」というのは注意しておかないといけない。
特に車を運転している人はきちんと物が見えていないと事故を起こす事になってしまう。

二つ目のデメリットは「物をしっかり見れない生活を長く続けてしまった」という事。
室内だけでなく外を歩く時さえもメルカリで中古で買ったやや度の弱い眼鏡を使ってしまっていたのだが、おかげで遠くの景色は当然ぼやけるし、この眼鏡でさえもやがて近くの物がかなり見にくくなっていったので終始物がぼやけた感じで見る事になってしまっていた。
裸眼でタブレットを見る時や度の弱い眼鏡でテレビでゲームをする時などはそこそこピントがあってはいたが、多くの時間ぼやけた映像を目にする生活になってしまった。

<これからどうすべきか?>

今回8月に新しく作った眼鏡は手元はもちろん遠くもきちんと物が見えるように調整されている。
しかしこの眼鏡をあまり使わずにまた以前と同じように度の弱い二つの別のメガネを使った生活を続けてしまうと眼軸の伸びがまた変化していき、数年で眼鏡の度があわなくなってしまう事になりかねない。

眼鏡は今は一部店舗で安く買える事もあるが、実際は安い物は安いなりの理由がある。
元から「数年単位で交換する」という事で安い眼鏡ばかり使っていくというのも良いとは思うが、今回はもう眼鏡を作ってしまったのでそれもできない。

自分の場合は「近視を進行させない」と「かといって眼軸の伸びが改善されすぎて眼鏡の度がどんどんあわなくなっていくのも回避したい」という両方に注意して、今後は度の弱い眼鏡はたまに使っていく程度にし、基本はこの新しい眼鏡で生活するという風にした方がいいのかもしれない。