kindleインディーズのダウンロード数をどうやって増やすか?

kindleインディーズは漫画を趣味で描いている人が参加したり、将来プロを目指している人、またプロの漫画家も自分の知名度を上げるために参加していたりする。
このkindleインディーズはサブスクと似たような感じでアマゾンが用意した金が褒賞として作品を登録した人達に分配されている。
昔のニュースによると作品のダウンロード数が多い人ほどより多くの金を得て、ダウンロード数があまりない人はほとんど金が入らないという感じ。
今は登録作品増えすぎてよほどでないとまともな金にならないが。

kindleインディーズでダウンロード数が増えるほど貰える金が増えるので、それではどうやってそのダウンロード数を増やしていくかに悩んでいる人も多いと思う。
私自身はkindleインディーズは今のところ参加していないけど、もし自分だったらどうするかを考えてみた。
 

<作品をきちんと面白いものにする>

kindleインディーズはアマゾンでの無料漫画ランキングトップ100に入ると、その後はランキングで表紙を見てなんとなくでダウンロードする人もかなりいる。
「無料でもらえるならとりあえずもらっとこう」という人が多い。
だから実際はダウンロードした後に漫画を読むと自分にあわなかったり微妙な作品だったという事がわりとある。

一方でランキングに繰り返し入る作品、たとえば西餅さんの「日常の西餅」という作品や川尻こだまさんの作品は、一ページ一ページしっかり笑わせてきちんと面白い感じになっている。
作品がきちんと面白いなら自然とランキングに入りやすくなるので、まずは漫画自体をしっかり面白くなるよう作るべき。
定期的な投稿を目指して完成度の低い話を連発するより、時間をかけて一話一話読者をきちんと楽しませる風にすべきだろう。
西餅さんや川尻さんは商業漫画家として編集者のしごきをたっぷり受けたので、いかに作品を面白くするか、読者を退屈させないかをよく心得ているのだと思う。

アマチュアはそういうしごきを受けていないせいか、つまらない話を延々と続ける作品もわりとある。
kindleインディーズでは商業での作品発表を経験した人とそうでない人は作品の出来に雲泥の差がある。

 

<普通の漫画よりショート作品集の方が有利に>

Xでは短いページ数の漫画が人気だ。短時間で読めて手軽に楽しい気持ちになれるのが良い。
一話のページ数が多いと途中で脱落する人も多いし。
kindleインディーズでもわりとランキングに入りやすいのは普通の漫画ではなくそういうショート漫画を集めた物だったりする。

ショート漫画集はXで一部を読ませて、「kindleインディーズでも配信中です。他にもいろいろ収録していて無料でゲットできるので良かったら入手してください」と一緒に宣伝するとアマゾンに飛んでダウンロードする人を増やしやすいというのがある。
普通のストーリー連続系は面白くなるまで読み続けるのに時間がかかり、Xで読ませても途中で読まなくなる人が多い。

ギャグ系ショートもあれば、萌え系ショート、エロ系ショート、ホラー系ショート、SF作品系ショートなど、短いページ数で完結して楽しめる作品を作ってみてはどうか。
ホラーやSF系はネタが途中で尽きやすいという難点もあるが。
 

<不正なダウンロード数水増しも?>

ダウンロード数でkindleインディーズで貰える金額が違ってくるので、海外のSNSフォロワー数水増し業者のようなのを使ってkindleインディーズのダウンロード数を水増ししている人も中にはいるのではと思う事もある。
名誉棄損になりかねないので具体的に名前を挙げないが、Xやその他のSNSでも特に話題になっているわけでもなく、しかし何故かその作者の作品が一気に全てランキングにどかっと入るという事が何人かのクリエイターで見かけた。
読んでみるとたいして面白くなかったりするし。

これについてはアマゾンではきちんと対策すべきだと思う。
あとクリエイター側はそういうのに手を出してしまうとアマゾン側が検知して、不正を行ったという事でアマゾンのIDが消滅した上で二度とアマゾンのサービスを利用できなくなるので注意を。
アマゾンアカウントが消えると持っている電子書籍を大量に一気に失う事にも。
 

<インフルエンサーに作品を紹介してもらうのはアウトなのか?>

インディーゲームではゲームの知名度をアップするためにインフルエンサーに依頼してゲームを紹介してもらうという事をよくやる。
それではkindleインディーズもいくらか金を払ってインフルエンサーに漫画を紹介してもらうのはありなのだろうか?
インフルエンサーのチャンネル動画で作品が紹介され、「kindelインディーズで無料でこの漫画が入手できますよ」と言われたら、それで一気にダウンロード数が増えてランキングに入るだろうし。
ランキングに入るとランキングブーストでダウンロード数ももっと増える。

アマゾンでこれをやって良いかどうか確認し、もし可能な場合もステマ規制法があるので「この動画はプロモーションです」の表示はもちろんインフルエンサーにしてもらうと良い。

インフルエンサーでなくユーザーが勝手にkindleインディーズ作品を動画で次々と紹介していくのは問題ないと思う。
kindleインディーズで面白い漫画を発掘するyoutubeチャンネルがあったらわりと多くの人がチャンネル登録するんじゃなかろうか?
自分で探すのは面倒なので私もそういうチャンネルあったら登録してみたい。
面白いけどダウンロード数が少ない作品をどんどん発掘して欲しい。
 

<youtubeでも漫画を公開してみる>

youtubeで自分の漫画をアップしている人もいるが、今は漫画を普通にアップしただけじゃ広告費が貰えないので、音や音楽を追加するという手間をかける人もいる。
でもそんな手間かけるくらいなら、youtubeでの広告の儲けなんて知れているので広告費は捨てて手間をかけず漫画をそのままアップし、その分漫画をより多く描いた方が良い。

youtubeで一コマずつ読ませるショート漫画を時々アップし、その動画の終わりでは「kindleインディーズでも色々な漫画を収録している短編集を配信中です。無料でゲットできますので良かったらダウンロードしてみてください」という宣伝チャンネルを作ってはどうかと思う。
youtube以外にもpixivや漫画登録可能なサイトでもアップしたり。
これらをやるとkindleインディーズでのダウンロード数も増やせるだろう。
ショート漫画はyoutubeで観るのにも相性が良いし。
 

<基本的に作品を作るほど有利に>

kindleインディーズで登録する作品は漫画をペースよく作っていけるよう絵はしっかり描きこみすぎないようにした方が良かったりする。
西餅さんや川尻さんのように絵をかなりラフに描いて作品制作速度を上げた方が結果として作品をより多くkindleインディーズに登録でき、ダウンロード数が増えて自分に入ってくる金が増えるという事に。
絵をしっかり描いてしまい発表作品数が少ないとどうしてもダウンロード数の合計が少なくなってしまう。

ショート漫画でなく連作ストーリー作品もラフな絵で描いているのが多い。
萌えやホラー系はある程度絵はしっかり描いた方が良いと思うけど。

<シリーズで出した方がダウンロードされやすい>

アマゾンでは同じシリーズ作品をひとまとめにできる機能がある。
西餅さんのや川尻さんのもシリーズ作品で出ている。
シリーズ作品をまとめて全て入手できるボタンもあるので、それを使う人も多い。

いろいろなジャンルの作品を個別に出すのではなく、「〇〇短編集」みたいな感じでシリーズ化して出した方がダウンロード数が増えやすいだろう。

<今はカウントはダウンロード数でなのか読まれたページ数でなのか?>

kindleインディーズは今はダウンロード数でカウントしているのか、それともkindle unlimitedのように読まれたページ数でカウントしている方式に変更したのだろうか?
なんか調べてみると今はページ数方式に変わったっぽい?

昔の記事を見ると「ダウンロード数で分配金が決まる」と紹介しているニュースサイトもあったが、その場合は各作品のページ数をかなり少なくして作品数を増やした方がダウンロード数の合計が増えて有利とも言える。
しかし今は読まれたページ数方式に変更されているのなら、それは意味ないけど。

作品数を増やすためにページ数がかなり少ないとユーザーの満足度も下がり評価が悪化してダウンロード数を減らすという事もある。
実際に数ページしかないkindleインディーズ作品もわりとあり、あまりにも短いのでユーザーレビューがつかなかったりついても評価が低かったり。

いくら無料で貰えるといってもユーザーレビューで評価が低いのが多いともうそれを見た時点でその作品を入手する気が無くなる人も多い。
かといってボリュームたっぷりの一冊を出すというのは読んでる方も疲れるのでkindleインディーズでは100ページ以上とかはあまりおすすめできない。
ほどほどのページ数ごとに分けて出していくべき。
 

<ショートではない連載作品はどうするか?>

絵はショート漫画と同じくラフなまま、普通の連載漫画をkindleインディーズで出している人もいる。
きちんと面白いのはシリーズが一気にランキングに入る事も。

インディーズ作品はストーリーをあまり練り込まず、つまらない展開が延々と続く駄目な作品もかなり多いので、早く作る事よりも面白いかどうか考えて時間をかけてストーリーを作っていくべき。
ストーリーをきちんと考えずその場ののりだけでページを作っていってる作品も多い。

プロの漫画家ならストーリーの合間合間に読者を楽しませる要素をきちんと入れているが、アマチュアだとそういうのが無くて退屈なストーリー展開になっているのが多い。
無料で配っても読者の時間を奪っている事を意識し、常に読者を楽しませる事を考えて作品を作って欲しい。

<過去の商業作品もXとkindleインディーズのコンボで脚光を浴びる事も?>

現役のプロの漫画家や休眠状態になった漫画家は、原稿料貰える商業作品ほどきちんと絵を描きこみできるわけではないが、今kindleで出している過去の作品の新作をXで時々発表し、またまとめたのをkindleインディーズで出してみてはどうかと思う。
元から一話完結でページ数も少ない作品が向いている。

たとえばアフタヌーンで言えば「ヨコハマ買い出し紀行」とか「神戸在住」「幼軍隊」「G組のG」とか「ハトのおよめさん」とかはkindleインディーズ向けの新作を作って出すと、作品の知名度が増して既刊のkindle版の売れ行きにもプラスになるのではと思う。
他にも「自分が過去に出した作品はもうちょっと脚光を浴びて欲しい」と思う漫画家は、Xで絵はややラフにしたその作品の新作ショート漫画を時々発表し、ある程度たまったらkindleインディーズで出してみてはどうか。
良い作品は何十年経っても面白いし。

四コマ系作品の場合は元が一ページに二作品掲載していた物であっても一ページに一作品にした方がページ数を稼げるし、むしろその方が読みやすくなる。


以下の記事も面白いので良かったらどうぞ。

サブスクで実装されたらかなりユーザー数を増やしそうな革命的な機能とは
https://note.com/tokumeinanasi/n/nbcfba0a967d6