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<知っておくべき>家庭における火事対策 第二十二回 大事なデータをどう火事から守るか?

家庭での火事を予防するためのシリーズ第二十二回。
今回は「大事なデータをどう火事から守るか?」の話です。

火事になると残念ながら色々大切な物を失う事になります。
しかし場合によっては電子データは一部火事被害を回避して残す事ができるかもしれません。
家族の写真や動画、趣味や仕事上の大切なデータなど。
漫画家やイラストレーターは絵や漫画のデジタルデータなどが残せます。

耐火金庫という物が世の中にはあり、この中に入れておいた物は火事でも大丈夫と思う人もいるかもしれません。
しかし耐火金庫は実際は火事の時間が長くなると金庫内部も高熱化していき中の物が損傷してしまう事があります。
耐火金庫の種類にもよりますが、「60分くらいは持つ」という保証をしている物もあれば、もう少し長く持つのもあったり。
耐火金庫の耐久時間内に鎮火できたら良いのですが、火事はすぐに鎮火できず数時間燃える事が多く、せっかく耐火金庫の中に入れていた物が駄目になってしまう事もあります。

耐火金庫は外からの熱を伝えにくい構造になっています。
ここにもう一工夫入れてみましょう。
「耐火金庫の中に断熱機能のある水筒や小型の耐火金庫を入れて、その中にUSBメモリなどを入れておく」と、水筒や小型耐火金庫内ではより熱が伝わりにくい状態になって中のUSBメモリが助かりやすくなります。

USBメモリは長期のデータ保存には適していませんが、一時的なデータの保存場所として利用できます。
最近はUSBメモリ型のSSDスティックも出て1TBや2TBなどのより大容量のデータが保存できるようになっています。

「クラウド上に大事なデータをコピーしておく」という手もありますが、クラウドにアップしたデータはハッキング被害で流出する事があります。
クラウドで大事なデータを保存する場合はビジネス用によりセキュリティの高いクラウドサービスを利用するという手もあるでしょうが、コストがかかるでしょう。

  

家庭における火事対策シリーズの第一回目はこちら
一回目から順番に読んでいきましょう。

<知っておくべき>家庭における火事対策 第一回 序章


次回:「ホットプレートの下に新聞紙を敷いて使用すると火事になるという話」