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<知っておくべき>家庭における火事対策 第四回 突然内部から燃え出す炭化火災

家庭での火事を予防するためのシリーズ第四回。
今回は「炭化現象による火災」です。

台所のコンロ近くの壁や、ストーブやヒーターなどを設置している近くの床や壁の木材内部が炭化していき、一定の温度により突然燃え出す現象です。

長年熱を浴びせ続けられた木材はその内部が炭化していく事があります。
台所のコンロ近くに木材の壁があるものや、その壁がタイルなどでカバーされていても火力によってはタイル下の木材の内部がじょじょに炭化していく事があります。
料理店の厨房でも高温になる場所の壁が木製だと内部が炭化していく事があり、それが原因で古い厨房では調理中突然壁内部から燃え出す事もあります。
たいていの厨房はそういうのも考慮してコンクリや金属などの炭化しない材質を壁に使ってはいますが。

料理だけでなくストーブやヒーターを長年同じ箇所に置いて使用を続けると壁や床の一部の内部が炭化していきます。

このような炭化は木材の表面に変色などのその兆候が確認できる事もあれば、「表面は一見普通に見えても内部がずいぶんと炭化している」という事もあります。
コンロや暖房器具を良く置く場所の近くの壁や床の内部が炭化しているかどうかは工務店などできちんと確認してもらう必要があります。
もし内部の炭化が進んでいた場合は火事の危険があるので壁や床の交換を依頼しましょう。

古い住宅や古い集合住宅の台所は壁の炭化をきちんとチェックしておくのをおすすめします。
集合住宅の場合は管理組合が業者に依頼しましょう。
 
 

家庭における火事対策シリーズの第一回目はこちら
一回目から順番に読んでいきましょう。

<知っておくべき>家庭における火事対策 第一回 序章


次回:「偽物の業者にご用心」