「普通じゃない少年の夢と挑戦」きたむらさとし『ふつうに学校にいく ふつうの日』
きたむらさとしの『ふつうに学校にいくふつうの日』は、「普通」って何? と考えさせてくれる絵本。
普通の男の子は普通の夢からさめて、普通のベッドから出て、顔を洗い、服を着て……。何もかも「普通」で、変わり映えのしない普通の日に、突然、全然普通じゃない先生が、蓄音機とレコードを持って教室に入ってきます。その授業は、音楽を聴いて、好きなことを思い浮かべ、それをことばで書くというもの。男の子は、音楽に追いつかないほどイメージが広がり、夢中で書き続けます。生徒たちのイメージもまち