見出し画像

課題図書

1)前の記事の感想

・あすけん!!
・Pretenderに辛辣(笑)
・フロントメモリー、癖になりますね。

2)日記


「こんばんは」

「最近なんか自発的に読書する体力がないので、なんか課題図書的なのを決めて、読んだりしませんか?」


という急なお誘いがLINEで来た。
その人はわたしの500倍くらい仕事が忙しい。
ひとつのメッセージで「なんか」という言葉を2回も使うくらいには疲れている。


「いいですよ笑笑 たのしそう!」

とわたしは返した。
そうして、お互い気になってる本を1冊ずつ提示することになった。


「先行譲りますよ」


と言われ、わたしは気になる本や、買ったけど読んでない本を 23冊 提示した。

つい最近メルカリで本を大量購入したので、本棚が肥えて豊かになっているのだ。


わたしは中でも『海辺のカフカ』と『檸檬』を推した。妹から『海辺のカフカ(上)』を長い間借りて返却を督促されているので、それを読めれば一石二鳥だったが、


「海辺のカフカにしようか。でも檸檬の方が気になるな」

と言われたので、第一回の課題図書は梶井基次郎の『檸檬』に決定した。


  🍋


『檸檬』を風呂場に持ち込んだ。わたしはお風呂で本を読む。

柑橘系の入浴剤ならなんでもいいかと思って、きんかんの香りのバブを入れた(柑橘系はこれしか残っていなかった)。


メルカリで300円で買った『檸檬』を開いた。令和2年4月発行。一読の形跡もない。
『檸檬』自体は1924年10月に書かれたようだ。大正時代……第一次世界大戦の6年後かぁ……。


『檸檬』を買ったきっかけはふたつある。
ひとつは、高校の友人と本屋に行ったときに
「梶井基次郎は見た目からは想像できない繊細な感受性がおもしろい」
と教えてもらって、へーと思ったからだ。

もうひとつは、森見登美彦氏が自身のエッセイで「置き去り檸檬」の話をしていて、それはなんぞや? と引っかかったからだ。


KADOKAWAの『檸檬』には、「檸檬」以外の短編もいくつか収録されている。
実は「檸檬」の章は10頁しかない。


短い。

読み始めた。


ーーー 以下ネタバレ含みます ーーー


3月2日(火)

「私はまたあの花火というやつが好きになった」
「それからまた、びいどろという色ガラスで鯛や花を打ち出してあるおはじきが好きになったし、南京玉が好きになった」

と冒頭から筆者が好きなものを羅列していて、ジャズの「My Favorite Things」みたいだなと思った。

それから、自分の目にうつるものに美しさを感じる様子から、沢木耕太郎の『旅する力 - 深夜特急ノート』にあった言葉を思い出した。

p.178
 フレドリック・ブラウンが『シカゴ・ブルース』というミステリー小説の中でこんなことを書いている。
「おれがいおうとしたのはそれだよ、坊や。窓の外を見たり、なにかほかのものを見るとき、自分がなにを見てるかわかるかい? 自分自身を見てるんだ。ものごとが、美しいとか、ロマンティックだとか、印象的とかに見えるのは、自分自身の中に美しさや、ロマンスや、感激があるときにかぎるのだ。目で見てるのは、じつは自分の頭の中を見ているのだ」

梶井基次郎の心には、美しさがあるのだなぁと感じた。

最後に、夜の果物店の美しさに魅了される様子や、密かないたずらをしかけるいじらしさから、『アメリ』のようなパリの女の子を想像した。


名文学の感想を書くのは畏れ多いけど、だいたいそういうことを思った。
また、自分は感想を述べるとき、何かを引用したり、置き換えがちで、何一つ自分のことばがないことが残念だと思った。

高校の友人に
「梶井基次郎の『檸檬』を読んで、パリの女の子みたいだなーて思った」
とLINEしたら意味不明がられたようで、既読無視されたまま三日経った。イタい。

3月4日(木)

この記事を書くからもう一度読んだ。
檸檬は、「差し色」なんだなぁと思った。ハッピーな気持ちを連想させる色。
冒頭は淀んで暗ーい印象だけど、だんだんお話が赤や青で色づいて、檸檬が登場してからは物語が鮮やかな色になる。色のコントラストがはっきりしている。

「その檸檬の冷たさはたとえようもなくよかった」
「握っている掌から身内に浸み透ってゆくようなその冷たさは快いものだった」

とあったので、筆者の気持ちを理解するために冷蔵庫で冷やしていた蜜柑を握ってみたが、気持ちを理解する前に剝いて食べてしまった。

あと、わたしはいつもエッセイばかり読むので、癖で実話のように読んでしまったが、読めた。実際に著者は丸善に置き去り檸檬はしてないと思うけど、情景を思い浮かべながら読めるお話だった。好き。

3)TOEIC

2月28日の日記「ネタの成仏#1」で「3月はTOEICがんばります!」と宣言してしまったため、3月1日~4日は英語に触れるようにしました。

やったこと ① 洋楽
聴いたり歌ったりするだけで、単語や文法を覚えることができ(た気になれ)ていい感じです。

〜 聴いた曲 ~
・Vampire Weekend『Father of the Bridge』
・Taylor Swift「Love Story (2021 Remaster)」
・Katy Perry「Birthday」
・Perfume「Spending all my time」
・Pentatonix「Perfume Medley」「Daft Punk」
・Daft Punk「Technologic」『Discovery』『Homework』
・Kanye West「Stronger」
・Kraftwerk『The Mix (2009 Remaster)』
・David Bowie「Space Oditty」

やったこと ② YouTube
バイリンガールちかさんの英会話を見始めました。勉強というより、本人も仰るように「英語学習のモチベのサポート」という感じで、パスタ茹でながらとか、お風呂沸くのを待つ間とかに、流して聴けていい感じです。

やったこと ③ ドリル
大学生協で買った、Gakkenの『TOEIC L&Rテスト 書き込みノート 全パート攻略編』をバラバラに分解して、公文式のようにぺりぺりめくって取り組んでいます。
効果はわかりませんが、解き終えたページを「ポイント」「要復習」「完了」に分けており、後日またチェックする予定です。
これが終わったらITSの公式問題集をやろうと思いますが、果たしてやる気は続くでしょうか……。

そんな感じでした。おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?