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タンブラーやボトルを印刷するときにあるとよいもの とは?

清澄白河にある製版会社、特殊阿部製版所です。
今回は「タンブラーやボトルを印刷するときにあるとよいもの」
についておはなししたいと思います。

最初に結論から述べさせていただきますね…!

タンブラーやボトル、水筒などの
円筒形状のものに印刷する際にあるとよいもの、
それは印刷物本体にある「でっぱりやくぼみ」です。

これは印刷する際、
治具に位置を固定できる部分があるか、ということです。

たとえばこのようなボトルの場合、何もひっかかりがないですね。



わたしたちが印刷を行う際、
印刷物を固定するために「治具」というものを作製するのですが、
(治具についての詳しい説明はコチラ!

円筒形状の場合、ひっかかりなどがないと、
治具を作製したとしても「位置を固定」できないんですね。
カポッ!とボトルをはめることはできるけど、するする動いてしまう。

この画像のように、どこでもいいからワンポイント1色で印刷したい、
という場合はまったく問題ないですが、

特定の位置に印刷したい
多色(複数工程)にて印刷したい  
となった場合、
スクリーン印刷やパッド印刷では、印刷はむずかしいと思ってください。

というのも、スクリーン印刷やパッド印刷では、
1色毎に版が1つ必要です。
そして1色毎に印刷→乾燥させていくんですね。
黒色を印刷したあとに、ピンクを印刷して、
そのあと青色を印刷したいとしますよね。

その場合、円筒形状のボトルでは、
印刷位置を治具で固定することができないため、
絵柄の位置関係がずれてしまいます。

パッド印刷やスクリーン印刷を行う際、
位置が固定できないということは、
1色(1回)しか印刷できないと考えてください。


このように位置が固定できないものへ印刷をしたい際は、
「転写印刷」「インクジェット印刷」で印刷することができます。

ざっくりですがまとめますね。


◉ 1色印刷したい/印刷箇所はどこでもOK

この場合は、とてつもなくシンプルなので、
パッド印刷、スクリーン印刷、転写印刷、インクジェット印刷、
基本的にはどの印刷方法でも対応が可能です。

数量が数個~数十個ならば、インクジェットや転写印刷、
ある程度の量産ならばパッド印刷かスクリーン印刷をおすすめします。

※印刷物の形状、デザイン、色数、納期などによって変わってきます。
 どうぞお気軽にお問い合わせください。


◉ 1色印刷したい/印刷箇所は指定したい

たとえば、タンブラーやボトルにすでにロゴなどが印刷がされており
その真上に印刷したいなど、です。

この場合は、位置が固定できる治具がないと厳しいです。
目算でセットして印刷する、ということはできますが、
ぴったり真上に印刷する、のはむずかしいと考えてください。


こういうものが「ひっかりやくぼみがない例」です


◉ 多色印刷したい/印刷箇所は固定

スクリーン印刷やパッド印刷で多色印刷を行う場合は、
印刷する際に位置を固定できる、ひっかかりやくぼみが必須です。

ひっかかりやくぼみがない場合は、
転写印刷、もしくはインクジェット印刷をおすすめします。


これは取っ手の部分がひっかかりになりますね


ひっかかりやくぼみがないなら…?

ひっかかりやくぼみがない場合、
転写印刷かインクジェット印刷を選択しますが、
「でも量産するから、コスト的にスクリーン印刷がいいんだよね…」
と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

そんなときは…
ひっかかりやくぼみがなかったら作ってしまえばいいんです。

え、そんなことができるの?と思いますよね。
(できない場合ももちろんございます…!)

もし既製品ではなく、プラスチック成型から商品開発を行っている場合、
成型会社さんの方で、ひっかかりやくぼみを作ってもらうことで、
スクリーン印刷やパッド印刷での量産が可能になるかもしれません。

ひっかかりやくぼみがない既製品であっても、
お問い合わせいただければ、
何か解決策をご提案できるかもしれません。

弊社では、専任スタッフがお客さまの使用シーンに合わせて、
最適な印刷をご提案させていただきます。
どうぞお気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。



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