雪山を登る中で気づいた世界
寛解に向けた経過観察は、まさに雪山を登るようなものだと思う。しかし、普通の人があまり歩まないルートだからこそ、顔を上げれば気づく世界があるものだと感じた。
血液検査を毎月受けては、その結果を聞き、安堵する。そして、また次の検査に向けて日々の歩みを進める。3ヶ月から半年に1回のCT検査では、再発・転移がないかの画像診断を行うため、とりわけ緊張する壁となる。
雪渓を抜けては氷壁を登り、雪庇を踏み抜かぬよう山頂に向かう。雪山登山、そのものようだ。
病理検査の結果、摘出した原発巣