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未来の不動産屋はどうなっていくのか

やっぱり暇すぎて、どうしてもnoteがはかどる2020年です。Twitterでもつぶやくことがなく2日の午後時点で全ての正月行事が終わってしまいました。

やはり皆さんそうなのか1月1日から3日まではnoteで良質な記事がたくさんあって興味深いです。さてそのような中で未来の不動産屋さん、そして不動産テックなどどうなってくるのかなという話。今回はだらだら思いついたことをしゃべるので脈絡ないですけどお付き合いください

・不動産屋さんはなくならないけれども

AIの登場や不動産テックで、自動査定などテクノロジーがとても進出した2019年です、いずれは査定や売買のやりとりもより最適化して不動産屋はなくなっちゃうんじゃないのというのが大きめな予想なんですけど、うーんちょっとそこまでテクノロジーに依存するのは時期が早いんじゃないかなと思います。

例えば不動産屋さんだとわかる人多いと思うのですが、自分めちゃめちゃ渋滞予想強いんですよ。

多分、都心に限ってはタクシー運転手より強い

なぜかというと、普段めちゃめちゃ都心の調査をしているので歩いて回り電車で回り、案内に備えて自転車や車で回るという作業をうん十年しているのです。すると平均的にまったくこまないルートや、混んでも信号の時間が比較的短いルートというのがわかるんですよね。

超マニアック

タクシー仕事でしている人は現在だと、そういう能力にたけた人よりも平均的に良いルートを選べるようにルートマップにGoogleMapを使ったりしています。

そこが盲点!最適化したテクノロジーは誰にとっても最適化ではないという事

えー何が言いたいかというと、知識や経験や街の情報とマニアな情報+最新データを取り入れる事ができるような何かに特化した情報があれば、テクノロジーより強いと思います。少なくとも当面は。

・どういった不動産屋さんが残るのか

2極化すると思います。

①データ分析を「解」にしてだれもが同じ情報にいきつけるようなデータ特化型の不動産屋

②得意領域に特化して地道にやり続けるマニアックな人を抱える不動産屋


このどちらかかだと思います。いわゆる店舗営業で、ただレインズやアットホームから引っ張る上京してきた人を釣るような不動産屋さんは厳しそう。

①不動産データというのはまだまだ最適化されていない状況です。間取りひとつとっても形が違い、向きや方角によっても価格付けなど様々です。

とくに扱っている事業用不動産だと会社によって階数や眺望で値段を分けるオーナーもいれば眺望の価値0という事で上層階であっても価格は同一みたいな考えのオーナーもいるので価格設定ひとつとってもルール化できません。

つまりはデータ化して分析する余地が沢山残されている領域なのです。顧客が望む最適解をデータから導くという部分はまだ大きな課題がある領域です。

②不動産はちょっと畑が違うとそれで全くやり方が違います。街の顔役の不動産屋であっても大規模な地方の倉庫案件は単独ではできませんし、なんならオフィスですらやれなかったりします。それくらい情報取得が難しくそこに経験や人脈がポイントになってくるのです。

・街の不動産屋でできる事

実はすでに多くの不動産屋さんがやっている事だったりするのですが、いかに街の中の領域で自分の得意分野、マニアックな事に徹するか。そして路面店舗の不動産屋さんであればサービス提供に徹するかだと思います。

街の顔役であれば「店舗出店」「住居斡旋」「住居の売買」「住居管理」「引っ越し屋手配代行」すでにたくさんのビジネスチャンスがあります。なんなら街の不動産屋さんで30坪くらいのオフィスビルやっていると原状回復工事業者すら指定ではない良心的な不動産屋やオーナーがあります。

結構この辺のパイプをもっと強くすれば良いし、もうけは薄いですがそういった人脈や指定工事などある程度がっつりできればそれだけで未来があると思います。

逆に自分だとオフィス領域であっても小ぶりなオフィスの売買やサブリースは得意ではないので共同仲介でお願いしてしまったり、強いところと組みます。そもそもそんなにケース無いですし、いざもめ事になったときにうまく立ち回れません。そういったことも経験で回避することのできる街の不動産屋さんというのは強いポジションなのです・・・活用していないだけで

・データ特化型でできる事

事業用不動産に例えると、ビルというのはそう大きくデータが変わることはありません。急に部屋が増えることも、ビルが増築されることも稀です。データ型の不動産屋のサイトをみてもそこはわかっているようですが、実はスーモやアットホーム的な情報検索サイトの先をまだ見据えているわけでは無いようです。

・ビルの竣工耐震・ビルのエレベータの有無・男女別トイレ・駅からの距離・間取り図・空調の仕様・OAフロアかどうか

他にもありそうですが大体こんな感じですよね。

これじゃ検討はつくけど探せない。むしろ情報が少ないわけです。この点をできる限りマニアックな情報を蓄積していくことで、他社との圧倒的な開きになってくると思います。むしろこの辺のデータを取得しないで営業を続けていると街の不動産屋との差別化もできないまま陳腐な存在になり淘汰されてくると思います。

・本当にテクノロジーは追ってこないのか

冒頭に書いたように、その人個人でしか得られないようなマニアックな領域を攻めていくのが今後の不動産営業にとって大事だと思います。10坪もやるけど10,000坪もやりたいなんてムシの良い話はないですし、店舗もやるけど倉庫もやりたいというのも領域が広すぎる。得意な領域であればそこをより深堀りしていくことだと思っています。

個人的な都内で渋滞に合わないというスキルも、実は副産物的なものでして実際のところ今の不動産業務には一切生かせないスキルではあります。

ただそういった派生スキルも出てくるのが面白いところではあります。

逆に言えば、Googleマップや各社が開発するナビも、だれもが道に迷わずそれなりに予測した時間で到着することが目的だとすれば、そこに「隙」が生まれると考えています。

パーソナライズされた最適な不動産情報を提供できるテクノロジーができるのはまだ先だと思います。(それなりの体裁を整えることは可能)だれにとっても最適な●●選びは(住居・店舗)やはり一長一短には実現できないと思うのです。隙を突いてそこに全力投球する事が良いかと思います。

てことでマニアックな領域を発掘して好き勝手やりたい2020年本年もよろしくお願いします



主にオフィスに関する不動産知識や趣味で短文小説を書いています。第1作目のツボ売り、それ以外も不動産界隈の話を書いていければ良いなと思っています。 サポート貰えると記事を書いてる励みになります。いいねをしてくれるだけでも読者がいる実感が持ててやる気が出ます