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コとなジカンvol.2 運営スタッフの感想

2024年のコとなジカン2回目が無事に終わりました。
今回は、運営をしている私たちの感想もお伝えできたらと思っています。

コとなジカンとは?

「コとな」とは、「子ども」と「大人」を合わせた造語です。

純粋さを持ちつつ、奥深く向き合う。
そんな「自分のための豊かな時間」を「コとなジカン」としました。​
暮らしのなかで、何気ない自分の「行動」やその奥にある「感情・考え」について語り合い、じっくりと自分を振り返る時間を大切にしています。

コとなジカンの3つのポイント

コとなジカンのプログラムは、大きく3つで成り立っています。
①自然を感じる、②暮らしを感じる、③対話で考えるの3つです。
これを軸に、毎回の参加者や季節に合ったプログラム内容を考えています。
今回のコとなジカンのプログラム内容のご紹介と、その理由を詳しくお話しします。

①自然を感じる

五感を最大限に使って自然を堪能します。今回の自然を感じるは「空」です!!
今回の参加者は、豊後大野市に馴染みのある方々なので、地上からでは見えない景色を堪能してもらうために「セスナ遊覧飛行」をチョイスしました。

乗る前の少し緊張した顔が、空の旅を終えてセスナから降りてきた時はパッと顔が晴れていました。ドキドキ、ワクワクを感じる体験になったみたいで嬉しかったです。豊後大野市では、セスナ遊覧飛行ができますので詳しくは下記URLをご覧ください。

宿泊場所のあかい屋根の郷もすぐ近くに川があり、川のせせらぎや冷たさを感じられます。管理人さんが清掃や草刈りを行なっており、川の綺麗さを保っているのは当たり前ではないことも実感しました。

②暮らしを感じる

コとなジカンのコンセプトとして、「非日常ではなく、日常のつづき」「普段の日常から大きく外れない」を大切にしています。
普段はなんとなく済ませる食事も、誰かと食べる喜びや食材一つ一つの味を確かめながら食べることができます。また、ボタンひとつで沸くお風呂ではなく、薪を使ってお風呂を炊くことで、日常がどれだけ便利になっているのかを体感できます。今回は、地元の女性漁師さんが獲って加工している猪肉を道の駅で購入したのでBBQにしました。肉を切るのが上手なメンバーがお店のように切ってくれました。

薪割り体験は、丸木12本をみて3人で不安な顔になって始まりました。最初はうまくコツが掴めずにいましたが、少しずつみんなで「どうやったらいいんだろう?」と話しながらやっていました。後半は、チームに一体感が出てきて、スッパと割れたときはみんなで拍手をして、自然とガッツポーズが出るほど楽しんで薪割りをやっていました。
五右衛門風呂の風呂焚きも恐る恐るやっていました。1回目はうまくいかず、2回目は悩みながら杉の葉や竹、薪を焚き口に入れていました。苦労して沸かしたお湯は、五右衛門風呂独特の柔らかさと芯からあったまるお湯になっていました。

③対話で広げて×深める

コとなジカンは、対話をすることを大切にしています。この対話は、他者との対話、そして自分自身との対話でもあります。自然の中でゆったりと、自分や他者との対話を通して1日を振り返り整理します。

個別事前オンラインミーティング
 目的:自分自身を知る
 ・今の自分の状況・状態を知る
 ・本来はどうなりたいかを知る

ひとり時間
目的は、自分自身と対話すること。
紙一枚とペン一本を渡して、45分間、敷地内を自由に過ごしていただきました。
この紙は、流れる思考を書き留めるために用意しました。
埋める必要もないし、誰かに見せる必要もありません。
ルールは、3つ。
①携帯をさわらない、②他の人と話さない、③眠るなどして思考を遮断しない

場所を決めて座る人、歩き続ける人、絵を描く人、鼻歌を歌う人…。
慣れないかな?と心配していましたが、案外すぐに各々が思うままに過ごしていました。

シェアタイム
目的:感じたこと、考えたことなどをシェア(話す)することで
   自身の考えていたことを再度振り返りかえり考えていたことに気づく
   自分にない視点を取り入れながら自分自身を深めていくことを体感する。

コとなジカンの醍醐味でもある、自身や他者との対話。会議室などの室内ではなく、自然環境の中で行うことで自然と心も緩みます。参加者も「普段は、こんなこと話さない」と言いながら、自然と対話が深まりました。自然の中でやるという環境もそうですが、やはり参加していただいた方たち一人ひとりの受け入れる心が素敵だったなと感じました。

感想

2回目を開催するにあたっていろんなことを考えました。「このまま続けて何になるのだろうか?」「やっていけるのか?」参加者の皆さんの感想とは裏腹に、不安が心をよぎることが多かったです。それでも、「やめたくない」という想いはありました。「続けたい」という前向きさより、諦めの悪さが功を奏すこともあるなと思いました。

コとなジカン_vol.2を終えて、「ゆっくりする」ことの大切さを改めて感じました。「ゆっくりする」ことで得られる効果は、三者三様です。

・普段ずっと頭が動いているけど、何も考えないでぼーっとできて頭が休まった
・自分がいろんなことを考えていたことに気づけた
・考えたかったことについてじっくり自分の考えを整理できた

「考えない」「考えていたことに気づく」「考えたいことに集中できた」など、今回はこんな感じでした。前回の方達は、自然の中で癒されたという要素が強かったです。これから続けていっていく中で、また新たなコとなジカンが提供できるものが見つかりそうで楽しみです。

コとなジカンを運営する私たち、整心屋と伝記屋が提供しているのは「時間と場所」です。そこに、共感してくださった「仲間」が集まり、この時間を過ごすことができています。参加者の方に「コとなジカンが、参加者に求めていることって何ですか?」と質問されました。質問された時にとっさに返答したのですが、今思い返したら質問に対する私たちの回答は「それは、あなた自身の中にあります。」です。

2024年のコとなジカンは、コとなジカン_vol.2を持って終了となります。次回は、2025年の5月になると思います。次はどんな方が集まって、どんな時間を過ごせるか楽しみです。それでは、また会いましょう。


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