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おにクル開館記念コンサートでした!!

報告遅れまして、もうちょっと前の話ですが、、、

先日、11月26日は茨木市の新施設『おにクル』のオープニングの日でした。
実は概ね1年ほど前からお話をいただき、打ち合わせを重ねつつ、とうとうその日を迎えたのが今月26日。

『おにクル』自体の建設の遅れ等々もあって、まだ見ぬ建物の中を想像して、音環境、その場にいる人々からの見え方や聞こえ方、建物自体のコンセプトも加味しながら、自分に今できることとして、最高のアプローチができたんじゃないかな?と思いまして、noteに書き残しておこうと思います。

加えて後日、読みたい人向けと自分の整理用に、何考えてどういう思考の流れでこうなったのかはまた別で分けて書き出したいとも思っています。(自分の頭の整理のためにも。)

とりあえず、思ったより長くなりましたが、よければ読んでいってくださいませ。


おいでませ!おにクル!
1階 きたしんホール(多目的ホール)での演奏会!

1階 きたしんホール
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ゆるっと楽しい。気軽に聴けるジャズトリオ

ホールの使ってみて思うこと色々

1階 きたしんホールでの初の演奏会を開かせていただきました。
いろんな使い方ができるホールで、完全にフラットな床にすることもできるし、前半分を下げて写真のようにコンサート形式で使うことも可能。

北向きの正面は基本はガラス張りの扉が閉まっていますが、この日は全部オープンして演奏。
音は「縦の道」(最上階までの吹き抜けエスカレーターエリア)を抜けて7階まで届くくらい。人が入るといい感じに吸音されて程よい音量感で館内に音が響いていました。

ホール内やステージも程よく響きが少なくって、クラシックだけでなくって、アコースティック系の演奏全般にはかなりマッチしそうな響き感。
確かにホールの中で演奏してるんですが、入り口の開放感も合わさってそれこそ広場で演奏してみんなに聞いてもらっているような感覚に近く演奏できたように思います。

音響さん、舞台さん共にリハの時に無茶を言いまして、
「ホールの演者と、聴いていただいてる方の距離感を近づけたい」
「リバーブたっぷりでゴージャスな演奏じゃなくって、生音感強く、ステージ上の人間ができるだけ身近に感じられるような音作り、空間づくりをしたい」
という話をしたら、即対応いただきました。
しっかりこだわりも持ちつつ、演出側の要望に幅広く対応いただける良い方が来てくれたなーと感じておりますので、使われる方はぜひ思いを色々伝えてもらえるといいのでは?と思いました!

Shota Lee Big Band
大編成のジャズバンドで、コンサートっぽく

ホールでやってたこと

主にはジャズミュージシャンたちでのコンサートをしていました。
茨木出身の人も在住の人もいますが、主には関西中心に活躍するジャズミュージシャンたちで、普段から茨木のイベントごとに出演してもらって面々を中心に出演してもらいました。

とにかく良い音を聴いてもらえること。
おにクルに入った瞬間にこの会館全体に楽しい印象、明るい印象を持ってもらうこと。
「この場所で、自分は何をしようか!!」と想像してワクワクしてもらうこと。
を念頭に置いて、アコースティック生音中心の編成でいろんなバリエーションで聞いてもらえるようにしたという感じです。

Sunshine Hot Jazz Band
京都を拠点に活動。
Trad Jazz → 昔ながらのジャズのスタイル

その効果

あくまで開館記念なので主役は建物。でも結構な方が足を止めて椅子に座って観て行ってくれました。
中でも、今までのイベントでは見たこともなかった方々が結構たくさん聴いてくださって、そのまま残っていただいたり、また友達?を連れて戻ってきてくれていたりと、コンサート自体も楽しんでいただけたようでなにより。

加えて、1階全体だけでなく、館内全体の雰囲気はかなり明るく楽しく、リッチな印象を作れてたかなと。
もし、音がなければかなり寂しい会になっていたんじゃないかな?とも思っております。こればっかりは説明しきれないですが、入ってくる人、帰って行く人、現場にいるスタッフさんたちで楽しく居てもらえたというのが一つの結果かなと思っております。

各ステージ間におにクルやそのコンセプトの話も勝手にさせてもらったのですが、じっとこちらを観て聞いてくれた方々もたくさんおりまして。
「育てる広場」「縦の道」の意味が少しでも広まってくれていたらなと思います。

ohana
こどもたちも一緒に歌って踊ってくれていました

館内全体を包み込む。ストリート的演奏会。

もう一つは、館内全体で音楽を楽しんでもらうことでした。

ご依頼としては多分1階ホールでの演奏会のみでよかったんですが、せっかくおにクルができるなら、こんなこともできるよ!あんなこともでできるよ!をモデルとして見せれるような会がしたくってやらせてもらいました。

観てもらうのが早いと思うので写真でざっくり…

リハーサル時は他のフロアまで結構音が響いていたのでどうかな?と思いましたが、いざ人が入ってみると今いるフロアではしっかり聞こえるものの、他フロアには本当にうっすらと漏れ聞こえてくるような感じ。

1階 コンシェルジュで演奏
入り口でお出迎え
このシチュエーションはやってる側も楽しいのです
屋上広場では座って。こども達も写真以上にたくさん。
縁側に座って演奏も、ほのぼのと
芝生に座って聴くのも、ほのぼのと
演奏しながら、こどもたちとも絡みながら楽しく
4階ホワイエでも演奏
大ホールの中だけじゃなくって、ホワイエでもいろいろできそうです
広々空間がまた素敵
図書館のど真ん中でも
図書館全体に音がふわっと広がります
管楽器の音の響きの美しいこと
すーっと音が響いて5,6階全体にやわらかい雰囲気に
2階大屋根テラス
開放感満載で心地よい空間でした
みんな楽しそう
市役所がすぐとなり


7階 交流スペース
プラネタリウムや市民活動センターがあります
広々とした空間。人と人とが交わるのにいい空間でした
ちょっとしたスペースがたくさんあるので
本当にストリート演奏みたいなのがしやすい
「ひとつの大きな広場のような建物」の名の通り、
広場のつもりでいろんな場所でやらせてもらいました。
屋外ブースの終わる前には、広場でやっていた皆さんと一緒にオーシャンゼリゼ
みんなで一緒に楽しい時空間を作って行くのが、何より幸せでした
最後は7階からパレードでお見送り
動画が載せれないのが残念…
最後は外でもお見送り
日中も使っていた場所ですが、最後の最後にちょっとお借りしました。



設計思想と、コンセプトと、この音楽会

「縦の道」という設計の話

吹き抜けのエスカレーターエリアがあります。
1フロアずつ上下する時はなんとなく各フロアの全体を見渡してから移動するような構造になっていて、空間としても全フロアがつながる作りに。

・フロアごとに役割を区切りすぎないこと
・他フロアでやっていることが見える聞こえることで、つながりを生み出しやすくすること

あたりが理由と解釈しています。

体感してもらうために、開けれるところは全開放、演奏場所もエスカレーターを上下しながら見える場所かつ、音が上下フロアに抜けやすい場所(ただし、向きは色々試しながら)やってみました。

オープンニング当日に全館通して一貫したプログラムを実施できたことで、設計で見せるもの以上にこの建物が縦に積まれたものではなくって、物理的には縦に繋がっているけど、感覚的には全部一つの一体型の施設として使われることを理想としてるという形を示せたんじゃないかな?と思っています。

またそう遠くない間に、全館使用するプログラムが年に数回でも行われてくれると、それを忘れずにいられるんじゃないかなと。

「育てる広場」のコンセプト

7年前?の市民会館100人会議から始まったこの新施設の建設。
100人会議はスケジュール合わなくて参加もできてないのですが、その時に出来上がったのが、「育てる広場」のコンセプトだそう。

この「育てる広場」のコンセプトはとても好きで、木曽としては
・最初は足りない部分も多くあるかもしれないけど、「やりたい」「やってみたい!」を聞きながら、みんなで一緒に形にして行く。場を育てて行く。
という意味で捉えていて、過程を共有しながら本当に必要なもの、ことを一緒に見つけて作り上げて行く感じがとても好きです。

また、茨木市内で活動を初めて6,7年くらいになりますが、今、確信を持っているのが、「『まち』は特定少数の誰かが作るものではない。そこに住む人がいて、その関わりの中で出来上がって行くものが『まち』である。」ということでして。
なので、『人』がいるから『まち』になる。と感じています。

この人ありきの発想がとても好きなのですが、今回のコンサートではいろんな場所、シチュエーションでいろんな演奏をしてみました。
気に入ってくれる人もいるだろうし、気に入らない人もいるでしょう。
それも受け入れながらまたいろんな企画をしてみたいし、
この演奏をみて「自分もここであんなこと、こんなことしてみたいねん!」っていう人が出てくればとても嬉しくって、誰か一人でも多くの「やってみたい!」を形にするきっかけが作れていたらなと思います。

見せたかったもの

なので、コンサート、演奏会を実施して、生の音楽が身近にある素敵さを感じてもらいたいのは自分の活動としてありましたが、
「自分もここでこんなことしてみたい!」
という感じで、想像してもらって、一人でも多くの人が一つでも多くの企画を生み出してくれて、一人でも多くの人とつながってもらえるようなきっかけを作りたかったという感じ。

体感としてはそれができてたんじゃないかな?と思います。
会館のスタッフさんにも見てもらえて好印象をもらえたので、きっと、館内で音を出すことやイベントをすることに関して、受け入れてもらいやすくなってるんじゃないかな?とも思います。

ぜひみなさん色々やってみて欲しいなと思っております。

これからの話

自分の在り方との親和性

「育てる広場」のコンセプトもさることながら、人がつながっていくこの建物の在り方は自分自身の在り方とかなり重なるところがあると思っています。

着脱自由なコミュニティを無限に持てる社会がいいなとよく思っておりまして。
たくさんの人とで会うのは楽しいこともたくさんあるけど、どうしても合わない人もいる。うまく行くときもあるけど、行かないときもある。
そんな時に、その時々、自分にとって心地よいと思える場所や人間関係がいろんなところにあれば、自分を守るために誰かを傷つけたり、自分自身を傷つけてしまうこともなく、みんながみんなに優しくあれる社会になれるんじゃないかなぁと夢みたいなことを思っていたりします。

誰とも関わらず、一人で居たいという気持ちももちろん許容しながら。
でも、ほんの少し、実はすぐ近くにあなたのことも大切に思っている人がいるし、ちょっと外を見てつながってみると仲良くなれる人もいる。
傷ついた時には逃げ込める場所もある。
社会との接点を少し持つだけでちょっと自分や周りの見え方が変わる。

そんな機会が少しあるだけでも生きやすさみたいなものが少し出てくると思うので、この施設が、みんなにとって優しい場所として開かれていってくれたらと切に願います。

次の話

おにクルのオープンで色々見せれたので、少なくともおにクルという場で自分がやるべき役割は一つ完了したような感じがしています。今しばらくは表に立って何かするというよりは、人繋ぎとか、みんなが楽しそうに企画して行くのを下支えするとかそんな感じかなぁと。
応援、サポート中心に関わっていけるといいかなぁと。

で、おにクルができたばっかりですが、次には両駅前の再整備や、福祉文化会館とIBALAB@広場のこともあります。
リノベのいばらき跡地の次の活用も気になってるところだったり、
他にも、いばきたのこと、ダムやダムパークのこと、今やってるシェアハウスや、大学生との関わり、子育て支援やこどもたちのサポートなどなども…

今回、ひとつ建物が整備される過程や、日々の活動の中で、『本当に大事なこと』も見つけられたように思いますので、その辺りをまた皆さんに見てもらえるように何か形を作っていかないとなぁ…というのが今です。

司会のしながら、台本もなく話してる中で、出てきたワードのうち、
「知ってる人も、知らない人も、同じ空間で一緒に過ごすことでちょっとつながる」
「ひとりじゃない。人と人とは大なり小なり何かちょっと繋がりながら生きている」
「ほんの少し、人に優しくあれる場所になって、みんながみんなのことをちょっと思いながら過ごせる場所になってくれると嬉しい」
みたいなものがありまして。
こういうあり方をモデル的に見せれるような場、空間をつくりたいなぁというのが次やりたいなと思っております。

言葉ではどうにも説明不足ですが、
シェアリンク茨木の「仲良しの他人を増やす」というコンセプトも好きだし、
みんなで「育てる広場」というコンセプトも好きなのですというところで、何か感じてもらえたら幸いです。

最後に

3000文字以内で収めるつもりが6000字以上になってしまいましたが、これを読んだ人は果たしているのでしょうか(笑

これを期に自分の思ってること、感じていることちょっとずつ小出しにしていこうかと思います。

よければちょいちょい見てもらえたら幸いです。

引き続き、どうぞよろしくお願いします。

それでは。

※文中にアップできなかったいくつかの写真を最後に。

ブラジリアン研究会
楽しい!を絶対に作ってくれるのでよく出演してもらってます 
Sunshin Hot Jazz Band
もともとはストリートの音楽だったJazz
そのスタイルで演奏してくれるので、自分のスタイルと親和性が高いのです
ハードバップ研究会
カッコいいジャズバンド。バシッと決めてくれますさすが。
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肩肘張らずに、のんびり聞いてもらえる
こういうのいいよね
asobiyoshi
自由さとカッコよさと
Fispeir
アイルランド音楽
ホールの中もいいけれど、ストリートこそ真骨頂って感じでした
Irish PUBとかにも聴きにいきたいなぁ
出口煌玲Trio
和楽器を体感してもらいたく、この日のためにこの編成で
茨木ともゆかりのある出口さんに来ていただきました。
ohana
茨木の大人気ユニット
こどもたちが歌って踊っているのが本当に楽しい
こどもが楽しく自由に在れる場は本当にいいなぁと思います
Shota Lee Big Band
なかなか大編成のバンドを呼べるタイミングがないのですが、この日こそはと思ってお声掛け
アレンジはもちろん、個々のメンバーの演奏の素晴らしいこと
心底、楽しい時間でした
おにクルの広場周辺で活動されていた皆さんとコラボ
初めましてのみんなが出会って音楽でつながって
歌って踊って一緒に楽しむ時間は最高でした
最後までとにかく楽しく
みんなと過ごせた感謝を込めて
また皆さんと笑顔で会えるように願いを込めて
ありがとうございました
当日パンフレットは無茶を言って追手門大学の学生さんに制作を依頼
自分の得意なスタイルで自由に作ってもらいました
思ってたよりずっと可愛いらしくって親しみやすく、これはこれでいいなーってこうなりました
いろんな人が出てくれました
よかったらまた観て聴いてもらえたら嬉しいです

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