見出し画像

フライトシミュレーター体験

フライトシミュレーター体験をしてきました。
久しぶりの大人の社会科見学です。

https://737flight.com/
LUXURY
 FLIGHTと言う店舗で羽田空港、羽田空港近くの天空橋、愛知のセントレア空港に店舗を構えています。

羽田空港店には旅客機タイプのシミュレーターがありファイター店(天空橋駅)には戦闘機タイプがあります。
私が行ってきたのはファイター店でF18、F35、F16の3種類があり、私が体験したのはF18です。
F18と言えばトップガンマーベリックにも出てきた機体で店側もそれを意識していました。

最初はシミュレーターでどんな事をやるのかの説明があり質問にも応じてくれました。対応してくれた店員さんは元自衛官でF15のパイロットだったそうで、シミュレーターとはあまり関係のない質問にも答えてくれました。

自衛隊の訓練でもシミュレーターは使用されていて、主にトラブル対応の練習に使用したと言っていました。シミュレーターで疑似的にトラブルを起こし、その対応手順に慣れるのが目的だったそうです。
他にも計器飛行訓練にも使用したと言っていました。計器飛行とは視界を遮断された状態で計器のみでちゃんと目標通りに飛行する訓練で実機でも行われるそうです。

シミュレーターはほとんど本物と同じとの事でした。コックピット内は意外にゆったりに感じました。もっと狭いイメージだったのですけど。これは私の体が小さい(身長162cm)ことと対Gスーツを着ていないからです。大柄な人が対Gスーツを着て座ればかなり狭く感じるのでしょう。

計器類や大量のスイッチがありますが、シミュレーター体験では
ほとんど触る事はありませんでした。


コックピット内は微妙に実機とは細かくはあちこち違うそうですが、一番の違いは操縦桿が軽いこと。実機の半分程度の力で動かせるようになっているそうです。他にはスイッチ類が簡単にオンオフできるようになっていましたが、これも実機だと危険度が高いスイッチ類は一度引いてからでないとオンオフできないような構造になっているそうです。

またツマミ系のスイッチがみんな違う形をしていましたが、これは触っただけでどのスイッチか把握するためにあえて違う形になっているそうです。
滅茶苦茶スイッチとかボタン関係が多いと思いましたが、最新式のF35では全てタッチパネル式のモニタで操作するようになっているとの事でした。
他にもF35では操縦桿が股の間ではなく右側に寄せて作られていて、操縦桿は股の間と言う自分の固定概念と違うために変な感じでした。

実際にシミュレーターが動き出すと余裕がなくて照準器の中しか見れません。照準器の中に機体の姿勢や速度、高度などが表示されているのですがこれを見て姿勢制御をしようとしてしまうからです。

背景ではなく照準器内の表示を見て操作しようとしてしまいました。


正しくは前方のスクリーンには背景が映しだされているので、その背景を見て姿勢制御をするのだそうです。ちょっと残念ですが背景の映像はかなり粗い作りでした。ですが最初のうちは背景を見ている余裕などありませんでした。

慣れてくると旋回や宙返りなどをしましたが、ちょっと酔いそうになりました。シミュレーター自体は動かないので背景を見て姿勢制御するのですが、自分が動かずに背景がぐるぐる回るせいです。これも少し経てば慣れましたが人によっては酔ってしまう人もいるかもしれません。背景モニタは自分の前面をU字型に覆っているので没入感はかなりあります。

難しかったのは姿勢を保つことでした。素早く旋回するとかではなく一定速度で旋回すると翼の揚力が少なくなるために機体の高度が下がってしまうので、高度を下げずに旋回をするのが一番難しかったです。
操縦桿を目一杯動かすような派手な動きよりも微調整で少しだけ進路を変えるなども難しかったです。操縦桿をちょっとしか動かしていないのにシビアに反応して予想よりも大きな動きをしてしまうのです。

照準器にはG(加速度の単位)も表示されているのですが8Gを超えると背景の画面が真っ暗になりブラックアウト(頭部に血液が回らなくなった結果、一時的に視野を失い、目の前がブラックになること)する仕様でした。

ただどんなに旋回をしたり宙返りをしてもコクピット自体は動きませんし体に負荷がかかるわけでもないのでイマイチ実感が湧きにくかったです。HPでは「凄いスピードを体験」とも書かれていますが、空中では対象物がないので正直こちらも実感はしにくかったです。昔のゲームセンターにあったアフターバーナーくらいコックピットが動けば感想は大分変ったと思います。
他にはバルカン砲を打つやミサイルを打って撃墜などゲーム的な事もできました。

シミュレーターは実際の地形に基づいているので、横田基地から離陸をして東京湾を超えて千葉県まで行きそこからターン。富士山まで行き再度ターンして東京上空を飛ひスカイツリーの横を抜けて羽田に着陸のルートで約1時間でした。発進する飛行場はあちこち選べますので、選んだ場所によってコースは変わります。

体感的には20分~30分程度に感じるほど短かったです。60分のコースでしたが「え?もう60分経った?」と言う感じでしたので。
結果的には非常に面白かったですが予想以上に疲れました。脳をフル回転させていたせいでしょう。
この手の飛行機の好きな人やゲームのエースコンバットなどが好きな人にはたまらないかもしれません。

時間によって値段が変わってきますが最短で15分3300円からとなっています。ですが15分程度では慣れる前に終ってしまいそうです。正直60分でも短いと感じたので時間が長くなる方が満足度が高くなると思います。
60分コースだと24000円でしたが、教える人がつきっきりでシミュレーターを60分使える事を考えれば妥当な金額だと思いました。

ちなみに羽田空港店にある旅客機タイプのシミュレーターはコクピットが動く仕様になっているコースもあるので、こちらはかなり臨場感を味わえるのかもしれません。
終わった後で没入感はかなりあったけど、没入感の分アクションが何もないのが非常に残念に感じたので、こっちにしておけばよかったかなとも思ってしまいました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?