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日野オートプラザ見学

先日、日野オートプラザへ見学に行ってきました。

日野では数日前に排気ガスに関する不正問題が発覚し、国内向けのほぼ全車種が販売できなくなると言う大騒動の最中です。
ニュースになる前から見学は予約はしていましたが、オートプラザは開いているのだろうかと不安になりましたが見学はできました。

日野と言えば自動車会社ですが、メインの車種がトラックやバスなので知名度の割にはなじみが薄い気がします。自動車会社なのに自動車を買うときの選択肢には入って来にくい会社ですので。
私にとってもそれは同じで、他に思い浮かぶものと言えばダカールラリーに参戦していたことくらいです。

現地に着くと入口にダカールラリーに参戦していた日野レンジャーが展示してあります。間近で見ると車高の高さに驚きます。砂漠を走破するために車高が高くなっているのは知っていましたが、実際に見ると予想以上に車高が高いです。あと予想していた以上に車両は小さく短かったです。映像で見ているともっと大きな車両だと思っていました。

オートプラザは2階建てで2階に受付があります。
2階には日野自動車の歴史が紹介されています。他には日野の名車がジオラマで展示されていました。
シミュレーターがあり最新の安全技術を体験できるのは面白かったです。シミュレーターと言うよりは映像での紹介に近いのですが、運転席になっているのでただ映像で紹介されるよりは気分が上がります。

日野2



2階から1階にかけては建物に沿ってスロープで下るようになっており、ここの壁にも細かい日野の歴史が紹介されていました。

このスロープの途中に中2階のような場所に展示室が一室あるのですが、ここの展示の方が個人的には面白かったです。
日野の前身は東京瓦斯電気工業と言うのですが、その当時は飛行機開発もおこなっていたそうです。開発よりは研究に近い感じです。メインの事業を飛行機にする訳ではなく非常時に軍需転換工場となるように平時から実力を養うと言う考えだったそうです。飛行機に関しては技術の進化が日進月歩なので急に軍需転換しようとしても、急にはできないのでこのような事情があったためです。

結果的には第二次世界大戦が起こり軍需転換が現実となります。これを見るまでは、日野が航空機を作っていたことは知りませんでした。SUBARUの前身が飛行機会社なのは知っていましたが、それに比べると知られていない気がします。これは飛行機に全振りしなかった事や有名な戦闘機を作らなかった事が知名度が低い原因かもしれません。
この関係もあって、当時の航空機のエンジンも展示されていました。正直こっちの方がテンション上がります(笑)。
写真は展示してあったエンジンの1つ。光三型エンジンで製造は中島飛行機で現在のSUBARU。日野製じゃないんかい。

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1階には日野の名車が展示されていました。目を引いたのは自動車です。日野が自動車を作っていたとは知りませんでした。1960年代半ばまでは自動車やオート三輪も作っていたそうです。自分が生まれる前なので印象が無いのは当たり前なのかもしれませんが、私の年齢的には幼いころに見かけていてもおかしくはないのです。それにも関わらず全く記憶になかったです。

日野3



他には現行のトラックのエンジンが展示されていましたが、滅茶苦茶大きいうえに排気量もすごいです。10000cc以上あるのが当たり前ですので。
別室には古いディーゼルエンジンの展示や先に書いた航空機のエンジンの展示室がありました。

見学はこれで全てでした。
コロナの影響もあり、見学時間は1時間までの時間制限付きでしたが、見て回るのにそんなに時間はかかりませんでした。
生産過程の紹介などもなく、映像もほぼなかったので全てを見てもそんなに時間は必要としませんでした。自動車会社のミュージアムとしてはかなり小ぶりな感じでした。

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