見出し画像

アドミュージアム見学

アドミュージアムに見学に行ってきました。
https://www.admt.jp/

アドとは「ad」と表記され英語の「advertisement」の略語で広告の意味です。要は広告博物館です。

場所は東京の汐留にあります。こんな都心にありながら無料で入場できる施設です。
すぐ隣には電通本社ビルがあるので、電通関係の施設かと思いましたが、公益財団法人吉田秀雄記念事業財団により2002年に開館したしたそうです。
吉田秀雄が電通の経営者だった人なので無関係ではありませんけど。

ミュージアムは2フロアになっていました。1つのフロアで常設展と企画展が行われていて常設展では江戸時代から2000年辺りまでが展示してあり企画展は2000年以降の物が展示されていました。
もう1つのフロアは広告に関係する書籍が置いてあり閲覧することが可能でした。
2フロア合わせてもそんなには広くはありません。

常設展が行われているフロア。
平日の昼にも関わらずそれなりに人がいます。
書籍が展示してあるフロア。
書籍の販売は行っていませんが閲覧は可能。

予約なしでも見学は可能ですが、予約をすればガイドツアーがありますのでガイドツアーを利用しました。
https://www.admt.jp/guide/visit/
私は広告関係については特に知識もありませんので全体的な案内をお願いしましたが、リクエストをすればリクエストに関して詳しく案内してくれるそうです。

ガイドは江戸時代から始まりました。ここで面白かったのは越後屋(現在の三越)が「現金掛け値なし」の画期的な商法で売上を伸ばしたと言うもの。
現金掛け値なしとはそれ以前の呉服屋は商人が屋敷まで商品を持参してその都度交渉で値段を決め支払いは期末に一括だったものを、あらかじめ値段を決めた商品を店頭販売にしてその場での現金払いにしたことです。

これは日本史で習い知っていました。これを広めるためにチラシを刷ったのですが10万枚も刷ったのだそうです。予想以上に規模が大きすぎです。さらにチラシを大量に刷っただけではなく費用対効果までも分析ていたのには驚きました。結果的には十分に効果があったそうなので以後も作られるようになったのだそうです。

江戸時代店頭に掲げられていた看板。
展示品はレプリカが多いのですが、この看板は本当に使われていた物だそうです。

明治期以降になってくると現存している会社や商品の広告が並ぶようになります。工場や企業博物館に見学に行くとその会社の歴史的な広告が紹介されていますが、その中にその時代とは思えない程抜けたデザインの広告を見る事があります。アドミュージアムに展示されているのはそういった広告なのでしょう。
昭和期以降になると自分の記憶もあるので、こうなると技術的にどうこうよりも懐かしい気持ちの方が大きくなってしまいます。

大判のポスター。現存している会社のポスターも多くあります。



これでガイドツアーは終了でした。ガイドツアー自体は1時間程度でしたが、ミュージアムはそんなに広くはないのにも関わらず、それでもかなり駆け足でまわってと言う印象でした。
説明文もありますがガイドツアーだとそれ以外の事も教えてもらえますので、できればガイドツアーを申し込んだ方が面白く見れると思います。

ガイドツアー後にも再度ゆっくりと見て回りましたが、タッチパネルでCMが見れるものがありましたが、1つのCMを見ると終わった後に同年代や同業種のCMが検索されて出てくるので見だすと懐かしさのあまりきりがなくなってしまいます。

テーブル上面がタッチパネルになっていてタッチするとCMが流れます。
その後に同年代のCMや同業種のCMなどが検索され見だすときりがなくなってしまいます。
企画展では2000年以降の物を取り上げていましたが、最近の物になると情報が多すぎて懐かしいよりもこんな物もあったんだと言う感覚になってしまいます。

平日の昼間だったのにも関わらず人が予想以上に多くて驚きました。もっと閑散としているのを予想していたので。あと見学者は若い人が多いのも意外でした。
展示品の多くがレプリカだったのは少し残念ですが、それでも予想以上に面白い施設でした。写真撮り放題だったのもありがたかったです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?