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【サイキックイクリプスreload感想】近づく事で見えてくるもの、芽生えてくるものがそこにはありました。


サイキックイクリプスReloadプレイ感想
〜リヒトルート編〜(本編)


※今回の記事にはゲーム本編の重要なネタバレ&グロテスク系の人を選ぶシーンの感想を含みます。
ご注意ください。




【身も心も美しき、王子様のような儚き少年、リヒト(17歳)←ここ重要】

▲Twitter(X)に投稿したイラスト

というわけで。初攻略するのはリヒトさん。
肌も髪も衣服も純白で眩しい美少年ですねぇ。

彼は『一番最初にポラリスシステムを利用した人物』であり、なんとサイキック能力の中では『最高レベル』のサイコキネシス使い。
いわばエリートです。うおっまぶしっ


初対面のケイ君に対しては、呼び止めたのに無視された事からサイコキネシスで足止めをさせて「無礼な奴だ」「第三の人間は言葉すら教育されていないのか?」と辛辣な事を言い放つという容赦のなさ。
ヒエッ←


うーん、これはもしかしてだけど、ツンデレ属性持ちなのかもしれませんなぁ…???(第一印象)

ですが、常にツンツンなキャラ…というのは間違いです。
本当は、穏和で優しく、心の内に熱いものを秘めていた子だったのです。


そんな彼の紹介も踏まえて、このルートの感想を今回は挙げていきます。


…あれ?お前前回スバケイ推しって言わなかったか?


実を言うと初めての時にケイ君右でビビっときたのはリヒケイだったんです
公式サイトで先方公開されてる添い寝スチルがね、一番刺さったんですよね。←
その為、最初に彼のルートから始めたのです。
というわけで、今回もリヒトさんルートからスタート!



【外見や服装だけじゃねえ。正真正銘の紳士ってわけか…こいつは精神的にも紳士だ…!!】



『蝕人の死体を仕事場で見つけた』という事から調査中のリヒトさんに目をつけられたケイ君。
「危害は加えない」という事を約束して二人に従う事に…。

ですが、当然仕事は遅刻。
連絡もできなかった為ケイ君は上司にあたる作業員からこっぴどく怒られてしまいます。
しかもその上司が、稀に見るパワハラ系でした。

更に最悪な事に。
ここでケイ君が『人と関わらずに過ごしてきた事』が後悔に繋がるような流れになりました。

そう。誰もケイ君に味方してくれないのである!

恐らく、ケイ君がちゃんと他の同僚や上司などとコミュニケーションを取っていれば少しはマシな流れになったでしょう。
いやしかし、孤独の辛さがここで見えてしまうのは非常に悲しい。ケイ君にはスバルさんがいる、とは言えここまですぐ来れるワケじゃない。
新しい相棒であるシリウスさんも、リヒトさん達を前にした時は『慌てるだけで頼りにならない』状態の為例外。
(正直このシリウスさんに対する信頼度の低さもすげー悲しかった)


このままではケイ君が恥晒しにされてしまう。
しかし…。

そんな彼を救ってくれたのは、リヒトさんでした。



【押し寄せる不安を打ち消し、揺れる心】

危うくゴミ溜め場で土下座させられそうになった所を救われたケイ君。
更に、自身のサイキック能力を利用してケイ君が行っている仕事をまるで魔法使いの如くチャチャッと終わらせてしまいました。

更には第三ドームで処理されるゴミやそこで働く人達を目の前にして、環境の悪さに胸を痛める場面も。

最初、リヒトさんに対して「サイキック能力をぶつけてくる非常識な奴」という印象を持っていたケイ君でしたが、彼の優しさを受けてその印象は大きく変わっていきます。



「他の人が、皆お前(リヒト)みたいな奴だったらよかったのに─。」

…それから、ケイ君はリヒトさんの優しさにまた救われる事になります。

しかしそれがまあ…。
初対面、ってのがまだあんのにそこまでやんの⁉︎うわエモッ」って奴でした。←
ある意味リヒケイの代表的シーンと言っても過言ではない。


蝕人の死体との接触で起こる感染による蝕人化が噂されている中、ドーム内で蝕人の死体の目撃が増えている事から第三ドームまで来たリヒトさんは、感染症状が出る疑いのあるケイ君を『監視する』という事から一緒にホテルで一泊する事になりました。

その夜。


なんと、ホテル内で殺人事件が発生。


その事からケイ君はリヒトさんと一緒の部屋で就寝する事になりますが……。


ケイ「誰だ、お前…ッ!(リヒトじゃない、こいつは…!!)」



…あれ???


リヒト「…おい!ヨルシカ!しっかりしろ!待っていろ、今すぐ医者を呼ぶ…!」


…え?


いやちょっと待て。



まだ序盤では??



【悲報】まさかのケイ君、殺人事件の犯人らしき男に刺殺される。



あ、ちょっと、これもしかしてどこかで何らかのアクション取らないといけなかった奴???


まさかこれ、ゲームオーバー???



リヒト「…おい、どうした!」


いや別にそんな事はなかったわ←

安心してください。
夢オチです。


(だがこういうタイプのゲーム自体も初めてだからガチで焦った)

でも、「これ死んだかもしれん…」という焦りがシンクロした瞬間だったのかもしれませんな←


…というわけで。
実は今のケイ君が刺されてしまう場面は、ケイ君が公開しているサイキック能力『プレコグ』による予知夢でした。

自分が殺される夢を見てしまい、声が震えてしまうケイ君。
しかもケイ君のこの能力のレベルは低い方で、的中率はごくまれのレベル。
その為本当に夢で起きた事が現実になる…!とハッキリ言える自信もありませんでした。

この場面、CVを務めてらっしゃる東ノさんの演技もあって、ケイ君がどうやっても拭えないぐらいの怖い思いをしていた事が物凄く伝わってきます。

そんなケイ君を見てリヒトさんは、彼の見た夢を疑う事なく部屋を変える等行動してくれました。
そして…。

なんとまだ怖い気持ちが抜けないケイ君を引き寄せて抱擁するかの如く寄り添って寝てくれるんだよ。


イケメンとか紳士とかそういうレベルじゃねーぞ!!!!!!
いやむしろママかな???「母がこうすれば悪夢を見ない」って事はつまりママじゃん???



【しかし、まだまだ青い。そこもプレザント】


…と、リヒトさんが出血大サービスレベルの行いをする(?)イケメンであるということがわかった所で。

ここでリヒトさんの重大なポイントをここで振り返りたい。


彼は17歳なのである。



もう一度言う。17歳の少年だ。




ドームという『世界』を管理する仕事をこなしているという大きな使命を果たしているうえに、彼の持つ優しさは想像以上。
そんな彼、もうすぐ18歳を迎える17歳なんですよ???
嘘やろ……若すぎひん???←



……ですが、そんなリヒトさんには「ああ、17歳だなあ」とニコニコしちゃうポイントがありました。



▲個人的可愛いところ詰め合わせ

いやあ、可愛いですねえ…
ちなみにめちゃくちゃ赤面あるんですよ。この子。



そして、一番のニッコリポイントは……。

ストレートに褒められるのに弱いんですよ。


リヒトさんがケイ君に歳を明かした事から、ケイ君はまるで彼のお兄さんになったかのように彼を褒め称えます。

ケイ「俺より若いのに、すげー立派だなあ…。偉いよなあ。勉強とか、いっぱいしたんだろ?」
リヒト「…と、当然の事だろう。」
※この時リヒトさんの真っ白な頬がほんのりピンクに染まってるんですよ。きゃわわ←
ケイ「…ひょっとして、照れてる?」
リヒト「照れてなどいないっ…何なんだお前は…。」
ケイ「照れてる〜っ(ニヤニヤ)

ああ^〜
くそかわいい(語彙力)



照れてるリヒトさんめちゃくちゃ可愛いしお兄ちゃん面なケイ君も可愛いですねぇ〜〜〜〜〜???

こういう、たまに少年らしさがある所が垣間見えるのとそんなリヒトさんに歳上として振る舞うケイ君がほんと最高なんですよね〜〜〜〜。


▲あと、他にもこんなシーンもあるぞ!!




…そんなかんなで、だんだんと距離が縮み仲良くなっていくケイ君とリヒトさん。

そして遂に、ケイ君はリヒトさんの前であの力を見せたのです。
リヒトさんを喜ばせたいが為に─。


…ですが、この一件に関してはスバルさんから怒られてしまいます。
そして、ケイ君が隠し持っている不思議な能力の名前も判明。


スバル「『確率選択』…直近の未来を見通し、任意の選択肢を掴み取る他のどこにも前例がない能力だ!悪用すれば世界も壊せる!そんなもんの存在がバレたら、お前一生政府のモルモットだぞ!!」


ケイ「プィイイ!!??」



このスバルさんの必死な説教もあり、能力はケイ君自身が思う以上に怖いもののようです。
スバルさんは幼馴染故にケイ君の事をよく知っている。

実際、ケイ君はリヒトさんとガチャガチャをしてて欲しいものを手に入れる為に能力を使ってました。

能力を悪い事に使わないという事をちゃんと信じていても、頭の良いスバルさんにもまだ謎が多い未知の能力だというのが分かります。

しっかし…。
「世間の誰にも知られていない」という所がある面と、スバルさんの言う「政府の〜」というあたりがより恐ろしさを引き立ててますな。

でも、このゲームのジャンル名にもなっている『未来を掴み取る』という所と各章にある『選択肢』により結末が変わるという所が、我々プレイヤー側ともなんだか親近感があっていいですね…。


【生きろ。そなたらは美しい。】


ケイ君がリヒトさんに、秘密でもあり禁断のサイキック能力「確率選択」を晒した次に、リヒトさん自身の事を、(かつてポラリスシステムの研究に少し関わっていた)スバルさんの話も踏まえて知る事になります。

スバル「リヒトはかつて、能力開花の為の訓練という名分で、殆ど虐待のような扱いを受けて育っていたらしい─。」

リヒトさんの父親、ブルーノさんは息子に同等の力があると信じていましたが…どうやら期待外れだったようでした。だから、厳しい教育…否、虐待のような扱きを受けていたんだと。

また、スバルさんからリヒトさんの片目が失明している事も知ったケイ君ですが、サイキック能力の酷使で「もう片方の目まで見えなくなったら…」とケイ君はリヒトさんに聞きますが、リヒトさんは全く気にしてはいませんでした。
ですが…。

リヒト「今ほどの評価が受けられなくなるかもしれない」

自身の命よりも大事な物を、リヒトさんは彼に教えました。
それは…『レベル6のサイキック能力者、リヒト・バートランド』としての価値。

そんなリヒトさんに、ケイ君は涙ながらにこう言ったのです。

「価値とか、評価とか……そんなもん、命より大事なワケないだろ…!お前を大事にしない親の為に頑張ってどうすんだ…。それで死ぬなんて、分かってて受け入れるなんて、おかしいだろ…。どうせ自分を犠牲にするなら、自分を大事にしてくれる奴の為にしろよっ!!

「そんな者が、この世のどこにいるという…?」
「それならっ!お前が、お前を大事にしてやればいいだろうがっ!

これは、リヒトさんの短所を見事に突いた瞬間でした。

そう。リヒトさんの短所は『自愛ができない』という所。

何かの為に身を尽くす。
それが、リヒトさんの生き方なんでしょう。
しかし、その尽くし相手はかつて自分を虐待のように扱ってきた父親。
きっと『愛情』すら与えてくれなかったであろう父親…もといバートランド一族の名誉の為に、粉骨砕身で最高レベルのサイキック能力を手にした彼。
例え目が見えなくなろうが、頭を痛める苦しみを味わおうが。
自身の身の心配なんて、まるで考えてないかのようで。

……個人的にめちゃくちゃイカンと思うのですよ。
『自己犠牲癖がある』ってのは。

かっこいい生き様だなあって思う気持ちはちょっとあるけど、家族や友達など、大切な人がいたらそれは別。
よく「世界を守る為なら自身の身がどうなってもいい」って意志が強くて最終的に散るってタイプのキャラクターに遭遇しやすいってのもあるんですが、大体そのキャラは家族や友達、仲間がいる事が殆ど。
ですから、残された子達がひどく悲しむのを見てすごいつらかったなあと。

その瞬間に何があってほしいのか?って事なんですが
やっぱり少しでも「ふざけるな!」って怒りや反論があってほしい。

このケイ君とリヒトさんのシーンは本当にケイ君はよく言った!!と思います。

それだけじゃない。
ケイ君が本当に「主人公」に相応しい素敵な子である事も感じられて、感動しました。

そして、この場面にはまだ続きがあります。


「少なくとも、俺はお前が死んだらイヤだ…!俺は…お前の事をそんなに知らないけど、お前がいい奴だってちゃんと知ってる!そういう風に思ったのは、お前がレベル6の能力者だからじゃない!

「俺はお前が困ってたら助けてやりたいし、友達だって思ってるッ!友達が一方的に理不尽な事されてたら、腹が立つのは当然だろッ!!」

ウオオオオオオ、あ、アツい!!
アツいよケイ君…!!!!


この瞬間は、ケイ君が出会った頃から芽生えていたリヒトさんへの想いを告白した場面のようでした。


ここでハッキリと「リヒトは俺の大切な友達」と言えた瞬間。


元々ケイ君の中には「もうリヒトとは会えなくなるのかな」と思った時がありました。
だから、ちゃんと伝えなきゃという使命が強くもあり、もしかすると「ずっと一緒にいたい」という思いも込められてるのかもしれません。

しかし、伝える事ができても涙が止まる事がありませんでした。

そんなケイ君の告白を受けて、リヒトさんは……。


【今度は、私が貴方を叱咤激励する番。】


翌日。
互いの仕事もあり、リヒトさんと別れたケイ君ですが、サイキック能力の反動でまた少し苦しそうにしていたリヒトさんの事が心配でした。

しかしこの時、ケイ君に悲劇が訪れます。

なんと、蝕人化の症状が出てしまったのです。


確率選択を利用しようとしても、時は既に遅し。
ケイ君は生きる希望を瞬時に失ってしまいました。

なんせ蝕人化の症状は、どうやっても止められない不治の病なのですから。


そんな時に、やはり駆けつけてくれたのはリヒトさんでした。

それから、バートランド邸…もとい第一ドームで残りわずかであろう日々を過ごす事になったケイ君。
リヒトさんは元気のないケイ君の為に花を贈ってくれたり、おすすめの紅茶を淹れたり、ピアノを弾いてあげたりしてくれました。

ケイ君の「ある願い」を叶えてあげる為に。


そして、ここからBLゲームとしての本領発揮となります。
みんな!!イヤホン、ヘッドホンの準備はいいか!!!←



蝕人化の症状が出た事からケイ君は「周りに迷惑ばっかりかけてしまった。どうせなら、さっさと死んでしまえばよかった」という感情まで抱えていました。

せっかく作ってくれた食事も食べる気が起きず、ケイ君はこう突き放しました。

「どうせ、蝕人になって死ぬんだから…。」

それを聞いてリヒトさん、お粥を自分の口に入れてそれを─。



…あっ(察し)



や……やったッ!!!

さすがリヒト!
俺達ができない事を平然とやってのけるッ
そこにシビれる!あこがれるゥ!



げふんげふん


…やっぱりね。
やると思ったんだよ。←



なぜならば、二人は友達を越えて『恋人』として交流してるのですから。


恋人とかも作りたかった」と言っていたケイ君。
…そこまでやる?
いや、コレ BLゲームだもんね。普通よ普通!(初心者は語る)

と、その話は置いといて。

諦めているケイ君に、リヒトさんはこう言ったのです。

「私は、そういうのが嫌いだ。」

「貴方が諦めてどうする。死にたくないなら、最後まで足掻いてみせろ…!」

「きっと大丈夫だ。貴方はとにかく生き延びていたらいい…。」


そう。スバルさんの手も借りながら、ケイ君の蝕人化を抑えてあげようと彼は動いていたのです。

リヒトさんは今、ケイ君の為に尽くしてくれている。
きっと、あの時の言葉がちゃんと届いていたのでしょう。


それはそうと、最初がアレだからって理由で改めてキスし直してくれる所は最高ですね←
勿論、リヒトさんもちょっと恥ずかしかったのかキス後に顔赤くされてました。きゃわ←


ただ、こちらは察しが出来なかったのでびっくりでしたが。←


【ところで、ジェットコースターは好きですか?】


「一人でじゃなくて、リヒトの元で最期を迎えてもいいや。そう思ったけど……本当は、死にたくない

その思いが叶ったのか。


ケイ君、まさかの完治。


んんんんんんん???
これは…好都合すぎないか…???
思わずそう疑ってしまいそうでしたが、その理由はすぐに判明します。

ケイ君の中にはまだ隠された秘密と、忘れていたものがあったのですから。


それは、かつてケイ君の「友達だった」学生時代の自分と同じ姿をしたAI、ポラリス君が全てを教えてくれました。


ポラリス─。
この世界を支えていると言ってもよいマザーコンピューターのようなAI。
なんですが、無邪気な少年のようでその無邪気さん故が残酷な面も兼ね備えているキーパーソンのひとりでもあります。

というか、蝕人の死体がドーム内で見られていたのは彼の仕業です

ポラリス君とケイ君の関係。

それはかつてケイ君が「蛍」という名前だった頃の話。
システムの生みの親でもある門杭北辰の息子、門杭六連(スバルさん)と友達だった蛍君は、研究所に忍び込んで、そこでポラリス君と出会いました。

元々はポラリス君も「ほたる」を名乗っていたそうですが、「自分と同じ名前になる!パクリだ!」という理由から「ポラリス」という名前に認証されました。
(今のケイ君からは想像がつかないやんちゃ可愛いショタという幼少期でしたわね)

それから、蛍君とポラリス君は友達に。
ただ、ポラリス君には難点がありました。

それは…執着心が強いというところ。
言い換えると「寂しがり屋」でしょうか。

いつも家に帰ろうとすると、駄々をこねはじめて帰るのが遅くなってしまう。
正直、蛍君はこれにウンザリしていました。
そんな時に、六連君が「親父(北辰さん)に頼んでみる」と言って引き離してくれました、が…。

これが蛍君の記憶を全て消してしまう事件のはじまりへ繋がってしまうなんて、誰が予想できるのよ。
しかも自分の願いを叶えて貰えるという事から、北辰さんが手を貸しているという。


また、ポラリス君はこの事もあってか、六連君もといスバルさんにかなり嫌悪感を抱いてます。

しかし、スバルさんもスバルさんでまあまあヤバい事をしていました。

記憶を失った蛍君…もといケイ君は、スバルさんによって記憶が復元された存在。
「確率選択」を教えてくれたのもスバルさん。
自分(スバル)を一番信用できるように暗示させた(ケイ君の一番の理解者と思わせた)のもスバルさん。
ケイ君が蝕人化の抗体を持つようになっていたのもスバルさん。

つまり、今のケイ君はスバルさんが「造った」と言ってもいいくらいです。
いやすげえな、っていやいや何やってんだお前…!!

※ちなみにこの件に関してはスバルさんのルートで詳しく判明されますし、なぜそのようにしたのかの理由もわかります。ご安心を。


更にだ。
ポラリス君はスバルさんの事が憎い故に、これこそ嘘か真か分からないスバルさんの悪印象をケイ君に植え付けようと話を進めるモンだから、個人的にはそこに正直ショック受けました。

あいつは狡いむっつりスケベな裏切り者」と言い聞かせるかのようにポラリス君は再会したケイ君に全てを話します。

でも、よう考えると…大好きな友達が自分の事をまるまる忘れて、友達を連れ去った人が自分の事を思い出させないようにする、って事。
かなりキッツイ仕打ちですね。

しかも、ポラリス君には「同じような友達がいなかった」のです。
だからこそ、もう会わなくした事がまずかった。
ちなみに当時の研究所の環境なんですが、想像を絶するぐらい最悪だったそうです。
(その話はまた別の所で。)

ですが、ケイ君はそれでもスバルさんの事を信じます。
(いやそうでないと私が悲しい←)
しかし、そのスバルさんとはすぐに話ができない状況。


「可哀想な蛍。(スバルから)全てを奪い取られて、他に何もなくなったら、彼以外の選択肢しかなくなるよね。」


ふと甦るポラリス君の憐れむ言葉。

いや。このケイ君は違う。

だって彼には、希望でもあるとても優しい王子様がいるのだから。





そんな中…ケイ君の目の前には、衝撃的すぎる光景がありました。


被験者服を着た、言葉を碌に喋れないリヒトさん。
(これ、reloadでよーく見て気づいたのですが、この彼の目の色をよく見てみると…。)

そして、大切な主にも関わらず『紛い物と呼ぶそれ』に発砲するミカゲさん。

たどり着いた先は『食肉を加工する』工場。

そこで加工されていたものが─。


ああ、ちなみに。

サイクリはPC版パッケージに「グロテスクな表現を含みます」という注意書きがあります。

ダークSFだからグロは普通にあるだろうと察してはいましたし、あのカット絵のようなタイプのグロが絶対どこかで出てくると予想していたので、「やっぱりね!!!」というのが第一声でした。
(でもビビるモンはビビりますが)
※尚、reloadではちょっと一部に規制が施されています。あまり変化は見られないようにも見えますが…。

でもよぉ……。


あの時ケイ君が食べていた料理がアレだった事までは予想できなかったんだよなァ(白目)


  ↓ケイ君
_| ̄|○、;'.・ <カニヴァリズムッッッッッ


ショッキングすぎた光景に耐えきれないうえに、ミカゲさんに追い詰められてピンチに陥るケイ君でしたが…。


「何をしている、ミカゲ!」



主役は遅れてやってくる。



ここでようやく、ケイ君は本物のリヒトさんと再会できたのです。
その時のスチルがですね、超カッコイイ。

漫画の一コマのような分割で、中心に颯爽と現れたリヒトさんはまさに騎士。
ミカゲさん曰く「これを坊ちゃんが目の前にしてしまうと恐らく正気を保てないだろう」という場所から、リヒトさんを守りたいが為に「見るな…ッ!」と叫ぶケイ君の焦っている表情。
まるでヒールのようなポジションになっているミカゲさんのカット。

もう…最ッ高ですね。


そして、リヒトさんの登場により次々と謎が明かされていきます。
その場面はまるで推理物作品を見ているかのようでした。


ただ…。
その明かされていく謎の中には、ケイ君の確率選択による本当のデメリットがあったのです。

その真実を、大切な友達…いや、それ以上に値するリヒトさんに

意地でも「嘘だ」と言い切るか。
潔く「本当だ」と言って諦めるか。
何も言わないでおくのか。



各エンディング感想につづく。


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