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【サイキックイクリプスreload感想】これが『Normal』という事が残酷すぎる物語(ルート)





サイキックイクリプスReloadプレイ感想
〜スバルルート編〜(Normal END)


※今回の記事にはゲーム本編の重要なネタバレを含みます。
ご注意ください。






【これがスバルさんの一番危ないトコロだったんだ!!!!!(血涙)】



助けを求めるキョーカさんからの電話を受けて、急いでバーへ向かったケイ君達。
どうやら生きている蝕人がまた現れたそうで、じわじわと第三ドームは危機に陥っていました。

そして、スバルさんの命の危機までもが─。


……正直、これは発売前から覚悟してはいました。


(本ッ当にお前は、人の話を聞かねえな……)

(これで最後だから、勘弁してくれ)

(自分の始末ぐらい、自分でつけねえとな─)


Twitter(X)にて公開されていたサンプルボイスでこれらを聞いてて薄々感じてはいたのです。


死亡フラグというものを。


そして、プレイして知ってしまったのです。



スバルさん、思っていた以上にフラグというフラグを立てまくっている。

その理由。
スバルさん曰く「能力の代償」として身体の痛覚がなくなっているのがあります。
リヒトさんの片目と同じような身体に支障が出てしまったのね…。
(よくケイ君からポコられて「いてて…」と言っていたのもあるので悲しい。)
これが怪しい、と察せるポイントとしては『煙草に火を付けるのに使ったのがライターだった』以前に『ココアの熱さ調節がガバガバだった』って所なのかも…。

遺言のようなメッセージからもフラグが伺えましたし。
ですが、これがまず一番のフラグなのかもしれません。

『門杭北辰の息子、門杭六連であること』


(実際、他ルートでも北辰さんの呪いじゃないんすか、と疑った事が何度も何度もありました)




ちなみに、エンディング突入前からまた新たな死亡フラグが回収されてしまいました。

なんとこれまでの『感染』の可能性として考えられなかった事…『パソコンなどの機械を通じて蝕人化コードを送る事』から、ミサキさんが蝕人と化してしまったのです。
美女にも容赦ねえな蝕人化!!!!


「パソコン(機械類)に触るな!」

「さっさと逃げろ…!」

「近寄るな!!」

「ケイ!!!」



必死に叫ぶスバルさんは初見時にちょっとトラウマになったのはここだけの話。


さて、新たな死亡フラグと言いましたね。
スバルさんはパソコンにさっきまで触ってました。



つまりそういう事です


「…あれ?でもあの時スバルさんワクチンの事言ってなかった?」
と思ったでしょう。



スバル「『"俺と"お前にワクチン(抗体)を打った』と言っていたな?」


ケイ「そ、そうだ!だから蝕人化が始まってもスバルは……!」







スバル「あれは嘘だ」







(ワクチンはひとつ、という時点で「ん?」と感じたんですけどね。)


すなわちスバルさんには抗体はゼロ。
蝕人化は免れる事ができないという事です。


ケイ「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」




こうして、キョーカさんにケイ君の事を託して散ってしまったスバルさん。


そんな最期に彼が燃やしたものは、自身の命─。





いや………なんというか……。
退場がかなり早いと感じるんだが?
なんか、死に際を見届ける事すらできないあたりがホント、悔しい。
ホント、あっという間のように思えたし悔やむ時間すらも与えてくれないような気がしてそこもつらいよ。


しかもその悲しみに対して、傷口に塩を塗るかのように抉ってくるのですよ。


「シリウスにミュート機能、つけてほしいな」

「確かトマトがもうすぐヤバかったよね。夕飯はトマトパスタにしよう」

「本物の星空を一緒に見よう」



「一緒に帰ろう」



一生叶わなくなった願いたちが、ケイ君の中にぽつぽつと思い起こされて……

おい、やめろ(マジで)


こんな時にスバルさんと約束していた事思い起こすんじゃあないよ!!!!ますます悲しくなる奴じゃん!!!!
ちょっと時戻せるサイキック能力者とかいねえのか(いない)


しかもあの惨劇の後、ケイ君はキョーカさんとは一緒におらず、精神に問題が見られた事から病院にいました。
そこには次々と蝕人化を起こした人が運ばれていくという…。

終わりの時はいつもあっという間」とは言ってはいましたが、その苦しさもすぐにまた来るなんて。

本当に孤独になったケイ君ですが、そんな彼の前に一人のAIが姿を現します。

(そうだ!ケイ君にはシリウスさんがいるじゃないか!だからそこから何とか……)



「シリウスかと思った?残念!ポラリスちゃんでした!」


▲まばゆい光に包まれた彼は果たして…。


【狭くなった居場所と、見えなくとも重くて苦しい枷】


中学生時代のケイと瓜二つの姿をした少年のAI、ポラリス。
実はここでポラリス君の姿は初公開になるのですが、自身と同じ姿をしていた事はスルーされてました。

「病院は危ないよ。君も死んじゃう。」と憐れむ眼差しと共に優しい声で言ってきますが、ケイ君は当然聞く耳を持ちません。

そんな彼に優しい声で救いを差し伸べていたポラリス君でしたが、その次にとんでもない真実を突きつけてきたのです。

思い出してはいけない事…『蝕人が発生する原因』が封じられていたパンドラの箱をポラリス君自身が開けたのです。


「蝕人化が起きたのは蛍が能力を使ったから」

つまり、6年前の大蝕の日が起きたのも。
今こうしてドーム生活になってしまったのも。
スバルさんが蝕人化を起こしてしまったのも…。

おい、やめろ(2回目)



そして、確率選択の本当の代償を知った後。
あの時…大蝕が起きる前に起きた出来事がまた繰り返される事になり…。



ケイ君の元には生き地獄が待っていました。


「蝕人化を治す薬ができたって、お前(ケイ)がいなきゃ何の意味もない」
スバルさんがそう言っていたのと同じ。
ケイ君も「スバルがいないと生きてる意味がない」と生きる希望がありませんでした。
そんな中でも…彼は、例えもうどこにもいないとしても、スバルさんの事を信じてるという思いは揺るがない。

しかし…自分の事を愛していたスバルさんの存在自体が、更にケイ君をまた苦しめる事になろうとは。
よく「死んでも心に残る」とは言いますが、それが今回返って逆効果になってるように思えます。

でも、ポラリス君からすれば勝利を手にした終わりでもありますね。
なんせ、一番の邪魔者がいなくなってケイ君とポラリス君が一緒にいられるようになれたうえに、ポラリス君の思うがままにケイ君を好きにする権利を握ったのですから。


スバルさんルートのポラリス君は天使なのか悪魔なのか?と聞かれると…


答えは『ラスボス』です。
と、なれば。このノーマルエンドは『敗北エンド』ともなるのです。



最後に。
このエンディングの結論感想になります。

正直、ノーマルエンドのなかではこれが一番トラウマ&残酷な終わり方だと思います。

ケイ君はスバルさんが生きる未来を掴む事ができずに、こんな結末を迎えてしまったのですから。

再び封じたパンドラの箱の中に残された『希望』というものはスバルさんの事になるでしょう。
その希望はもう蘇らない。

いや、どの道バッドエンドやん…。


このエンディング、Reloadの方でちゃんとまた改めて追う事自体実はかなりつらくて、まるで歯医者に行きたくない人みたいにゲームの進行がボヤボヤしちゃってました。
スバルさんの最期がつらいってのもあるんですが、何よりケイ君のあのスチルがホラーチックで残虐さが滲み出てるのもあり「ケイ君が死んだ」というより「壊されていく」というのがね…見るに耐えられなかった。

もしかすると「自分が誰なのか分からずに泣き喚くお前(蛍)を見ていられなかった」という気持ちと同じなのでしょうか。このショックは。

…しかも、これが『Normal』というワケですよ。
これより最悪の結末のパターンがひとつ存在してるんですよ。

でも、これをちゃんと免れている結末がある事も忘れてはいけない。

約束されている良き結末への楽しみの為にも…見届けようじゃねえか!!



では、これにてスバルさん√NE、完!


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