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【サイキックイクリプスreload感想】奴はとんでもない『フラグ』を作っていきました。





サイキックイクリプスReloadプレイ感想
〜シリウスルート編〜(Normal END)



※今回の記事にはゲーム本編の重要なネタバレを含みます。
ご注意ください。




【現実では絶対ゼッタイ起きちゃいけない事の中…】


ケイ君が夢から覚めたその先は、なんと機械が喋り、人間を憎み、殺意を持ってきたのです。
ただのお掃除ロボットも「人間はすぐ責任転嫁する。怠惰的だ。」とモップを振り回して襲ってくるぞ!←

これもまたポラリス君の仕業。
機械達はみんなして人間への憎しみを募らせていました。

なんだか、ポラリス君が本当に世界の王様にでもなったかのようでしたね。
ポラリス君は元々「人間が嫌い」とも言っていたのもありますが、こんな事になる前からポラリス君はドームの中ではかなりのお偉いさんのような立場でしたが…。
(ドームの管理とかは全てポラリス君が力になっているようなものですし)
それに、機械(AI)の中では一番優れているような子でもありましたしね。

勿論、「人間が憎い」というそんな感情は作りものじゃない。
その感情は機械が持ってはいけない事。
ポラリス君はちゃんとそれを分かっていました。

それをこんなに簡単に実現させてしまうっていうのが、ポラリス君の恐ろしい所。
機械全てに自身の感情を与える所が、まさに『洗脳』です。

平和的な解決がもう叶わないという中、ここでシリウスさんからトンデモナイ事が暴露されます。



「黙っていましたが…ケイと僕は…。実は"恋人"なんです。」



ふーん…………………。






いやいやいやいやいやいやいや待て待て待て待て待て待て(ry


二人が『大親友』ってのならまだわかる!!
今まで二人の絆の成長を見てきたのもある中、突然『恋人』に跳ね上がるのどゆことっすか!!!
(確かに『キスした事ってあります?』とかラブフラグはあったけど、ケイ君からしたら未だにシリウスさんは『大事な友達であり家族』みたいなものじゃないか!!!)
急展開ってレベルじゃねーぞ!!!


…しかし、これはシリウスさんの策だろうと考えてケイ君も「シリウスは恋人だ」と答えました。

当然、ポラリス君はそんな事は納得できず…。



ポラ「それ、僕とどっちが大事なの⁉︎
ケイ「そりゃシリウスだろ…。そもそも俺、お前の事覚えてないし…。(大体スバルのせい)」
ポラ「ひどいよ蛍…!そんな代替品より、僕の方が性能もいいのにっ!」
ケイ「好きになんのってそういうのは関係ないだろ!お前俺と同じ顔してるし…!
ポラ「そんなの製造者(モデリングした人と採用した人)に文句言ってよっ!!


※機械達によって人類が危機に晒されている中です。


なんというか…恋人云々を重点に聞いたら修羅場のワンシーンに見えますが、これが『作戦』だという意味で聞いていたらなんだかほのぼの…というかちょっとゆるい会話にも聞こえますね。

しかし、ポラリス君はずっと悔しがってはいません。
なんとシリウスさんの体(というかモデル)を『ちょうだい♪』とあざとくねだってきたのです。
ポラリス君の中では『蛍はシリウスの見た目が好きだからそれを自分のものにしたらいいよね!』みたいな感じでしょうか…?
(まあ、シリウスさんは元々育成アプリのキャラクター…アバターみたいなものですが…。)

…当然、そんなの駄目に決まってるが。

更に、ポラリス君は大嫌いなシリウスさんの目的をちゃんと果たせるような交渉を向けてきたのです。
「蛍の身体は残してあげる。(本来なら蛍の頭だけが欲しいところだった)」という事を…。

シリウスさんはケイ君が無事でいられるという事を知り…ポラリス君の頼みを受け入れてしまいます。
(ただし、機械の暴走はもうどうしようもないですが。)

ミカゲ「ドーム内の住人はどうなってもいいと?」
シリウス「当然です。僕はケイの為に作られたAIだ。彼の身を一番に案じるのは当然の行為です。」


……あれ?『ケイ君だけが無事ならいい』ってその考え…。
それスバルさんもなんかソレっぽい発言してたような

「親父の汚名を晴らせれば、誰がどう自滅しようがどうだっていい」

(スバルさん√2章より)



(ケイ君の為とはノーカンのように聞こえるけど、大体彼の行動の殆どはケイ君の為だし…?)

生気を失ってるかのような目をしたシリウスさんは、ポラリス君に自身の管理者コードを教えてあげます。
煌びやかなアイドルとしての面影がないその目が、自身の身…というよりシリウスさんとしての記録がデリートされてしまう事を覚悟してるかのようで、つらい(語彙力)


【『希望』というパワーワード】


「なんちゃって。見え見えだよ。」


なんと、この「交渉」もまた策だったのです。
どこからどこまでが演技なのかがマジ分からなかったぞ!!!

しかも、ポラリス君の方が上でした。
「蛍の頭が、自分と仲良くしてくれたあの時の蛍が欲しい。邪魔者は消す。」
そんな彼の考えは一切ブレてませんでした。
更には感情を持って暴れてだした機械達まで「出来損ない」と卑下する始末。
シリウスさんを本当にデリートしようと本体のあるラボにロボット達を向かわせるポラリス君。

ですが…。作戦はすぐに失敗します。
あの彼が置き土産として罠を仕掛けていたのです。

そう、シリウスさんと同じ想いを持つ彼…スバルさんが。

ホント、このコンビは最高だな(結論)


ポラリス君をスバルさんから授かっていたサイキック能力(フォノンキネシス)により抑える事に成功したシリウスさん。
これはもしや、シリウスさんの勝利か⁉︎

ですが…シリウスさんはケイ君と一緒にここを出る事は不可能でした。

携帯のバッテリーと能力の持続が…。

(育成アプリのキャラクターである事は切り離せない立場なんだな…。)


研究所を離れて第一ドームの街の中を駆けていくケイ君とミカゲさん。
(余談になりますが、第一ドームの街並みは西洋風。これは恐らく、ドーム最高責任者のブルーノさんがドイツ人だからなのでしょうか)
当然、街の中では機械達が暴れており人間を虐殺していました。
その中には戦闘兵器型のロボットも…。

そんな中…研究所側で大きな爆発が。
それを見てもケイ君はシリウスさんを取り戻そうと希望を捨ててませんでした。
ですが、ミカゲさんは許してくれません。

「代わりのAIをまた用意してもらったらいい」とミカゲさんは言いますが……。


ケイ「シリウスに代わりなんか…。」


そう。例えまた新しくシリウスさんを迎えたとしても、それはケイ君が今まで共に育んできたシリウスさんとは違うもの。


ここでちょっと他ジャンルの話を挟みますが、私は漫画版ロックマンエグゼのとある場面を思い出しました。

ナンバーマンの攻撃を受けてガッツマンがデリートされてしまった場面にて。
ナビはデリートされてもバックアップデータがあるからまた蘇生できる」とは言ったって「デリートされたナビ自体(個体)はもう戻って来ない=死」という事。

つまり、機械の命も人間同等として考えてるって事です。


『ケイ君を愛した』シリウスさんはもう戻ってこないんだ!!!




そういう事なんだな!!!!!←


…とは言え、ミカゲさんの言った希望は暴走した機械達により叶わぬ事となりますが…。

そもそも、 AIを作る=スバルさんがいないと駄目って事になるんですよね。つまり、そういう事です。
(まあしかし、あれだけ『スバルが生き延びる可能性は低い』と言われてきたのだからここまできたらもうこちら側としても諦めるしかねえんだよなあ…チクショウ)

ケイ君は一人になってしまい、ロボット達に追い詰められて「もうダメだ」と思っていたその時─。

『最高の贈り物』でもあったあの歌が。


▲最期までケイ君を守る為に歌い続けたシリウスさん。


シリウスさんのフォノンキネシスが、ケイ君に襲いかかってきたロボット達を次々と壊していったという奇跡。
例え離ればなれになったとしても、壊されてしまったとしても。

ケイ君を守りたいという気持ちは、決して壊れる事がないのです。

ここでシリウスさんとケイ君の『絆』が見られるのがアツすぎる。
デリートされた(だろう)としても、シリウスさんはケイ君の為だけのアイドルケイ君を守るナイトとして、使命を果たしてくれたというね……。



ただ、シリウスさんはやはり機械であるという事も最期に垣間見えたのも切ない。


【これってもしかして……アレでは?】



壊滅したドームを抜け出して、ドームの外に出たケイ君。
彼が一番始めに目にしたのは…満点の星空

本当なら「やっとまた見られた…」と喜べるはずの大好きな星空ですが、ケイ君はひとりぼっち
スバルさんも、リヒトさんも、ミカゲさんも、シリウスさんも、みんなもうこの世にはいません。

「人は死んだら星になる」という話がよくありますが、ケイ君が見上げた星空の中に、もしかしたらシリウスさんがそこにいたりして。
……と、私は密かに思いました。


だから、ケイ君はただ大声をあげて「嫌だ、嫌だよぉ……!」と泣くしかなかったのです。
一人になるのが嫌だったのは、6年前からずっと思っていたに違いない。
スバルさんを失った時と同じように泣き出したケイ君。


しかし…。その願いが届いたのかどうかは分かりませんが、ドームの外でケイ君の知っているある人物がとして目の前に現れたのです。


ただ、その人物が………。




……と、いう所でシリウスさんNEはここでおしまい。




さて、個人的感想になりますがシリウスさんNEは、ケイ君以外は全滅と言ってもいい終わりになっていますが、リヒトさん・スバルさんの各NEと比べるとまだ優しい方なんじゃないのかと思います。

理由としては、ケイ君の『居場所が更に狭くなった』ようなふたつのNEと違い、逆に『広い場所へ出られた』という事になってる事。
「蝕人の死体を見た者は、行方をくらまして解剖されたかのようにめちゃくちゃにされた状態で発見される」という呪いは最後まで解かれておらず、その結末をケイ君は受けてしまう羽目に…とはいえ、そこの描写がくる前にENDとされている事。

スチルやシーンによるケイ君の結末が本来ならエグいものがないというのもそうでしたね。

ただ、『ドーム内の人間はほぼ死んだ』『ケイ君以外メインの4人は死亡』というあたりが「NORMALってなんだっけ(定期)」って思わせる所ですが…。

あと、ドームの外がここで初めて分かるという貴重なエンディングである事が見逃せない。
シリウスさんが言ってましたが「もしかしたらドームの外には生き残った人達によって平和な世界があるかもしれない」と、まさに「箱の中身を開けるまでは可能性は無限大」です。

何が起こるか、その先に何が待っているのかはわからない。
シリウスさんにとっては「ワクワクする」というような希望があったのでしょう。

そもそも、このシリウスさんルートは『希望』によってどう動かされるか、ケイ君が行動できるかが試されているかのようにも思えます。
スバルさんの命、ポラリス君と分かり合えるかどうか、平和が戻ってくるか…。

ただ、NEの結末は「希望を持ったのに明るい未来はなかった」というわけですが…(アゲて落とすな)


さて、ここで話が変わりますが
現在リヒトさんルートの続編である『CODE:green』が製作中になっております。
3つの物語がある中でまさか「続編」が出るとは思わなかったので衝撃的すぎましたが…。

そんな中、このシリウスさんNEのラストはですね、正直絶対に回収してほしいものがあります。


最後のあの人は、とんでもないものを立てていったのですよ。


スバルさんルートの続編フラグを。




あの人が生きていた、という事ならば。
スバルさんは果たしてどう言うのか。
気になるじゃないですか。



まだまだ膨れていきそうなサイクリの世界と物語。
私も希望を持ってその未来が、箱の中身が見れる事を信じて─。



シリウスさん√NE、これにて完。


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