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【サイキックイクリプスreload感想】永遠の幸福を祈りたいフルコース〜ダーク展開マシマシです〜




サイキックイクリプスReloadプレイ感想
〜シリウスルート編〜(Dark END)



※今回の記事にはゲーム本編の重要なネタバレを含みます。
ご注意ください。



【異変を放置するってのは、大丈夫なのか?】

機械達が暴走し、再び訪れた人類の危機。
逃げ場がない中、ポラリス君は『蛍を救いたいなら、脳だけになればいい。そうすれば人間だと認知されないから。』と話を持ちかけてきたのです。
ポラリス君はケイ君の脳にアクセスして、夢の中に現れたものですからね。ポラリス君が(もしかしたらシリウスさんも)一番得するやり方と言ってもいいでしょう。

その場に一緒にいるミカゲさんは「ただの映像である彼の話を聞く必要はない」と言いますが、シリウスさんは、「ケイの安全が確保されるからいい提案だ」と話に乗っていました。

(そんな、声と引き換えに足を貰う人魚姫みたいな契約を…。)

ミカゲ「正気ですか?彼は身体を失うそうですよ?」
シリウス「身体がそんなに大切ですか?ではケイは、身体を持たない僕を不幸だと思いますか?


あれ…?君、そんなキャラだったっけ?

しかし、ケイ君はシリウスさんの賛成に対して俯いていました。それを見兼ねたシリウスさんはすぐに取り消してくれました。
そしてなぜかポラリス君もケイ君が第三ドームに帰る事を許してしまいました。

ポラリス君とミカゲさんは彼から何かを察知していたみたいなんですがそれは。



【悪夢の続きは現実で】

ミカゲさんはリヒトさんに関するある事実もあってか、研究所へ戻る事に。
本当は、ある理由もあってなんですがね。

ケイ君とシリウスさんは第三ドームへ繋がるゲートの入り口まで来ましたが、そう簡単にはいきません。
ゲートを守る扉だって機械のひとつ。
通ろうとすると銃口を向けてきて、このままじゃ蜂の巣に─!





「ケイ!無事か⁉︎」







あれ?あれれ?


あれれれれれれれ????



なんと、モニターの奥にいたのが…。







スバル生きとったんかワレ‼︎‼︎‼︎‼︎
(歓喜)(歓喜)(歓喜)(歓喜)



なんとあれだけ「助からない」と言われていたスバルさんが、こんな状況の中でありながら完全復活したという‼︎‼︎

完全復活パーフェクトスバルさんと化した(?)彼は、暴走した機械の動きを止めるよう、フォローしてくれる事に。
スバルさんが頑張れば、機械達によって荒れたドーム内も何とかなるのではないか?
だから、ケイ君も「きっと全部がうまくいく」と希望を持ち始めました。

そして、シリウスさんもある任務を果たす事に成功。
しかしこれが…。



「たった今、ポラリス本体への接続を確認しました!」


「あの人、とても苦しんでますよ。『死にたくない』って泣いてる…。あんなに偉そうにしていたのに、呆気ないですね。ふふ…っ」


「見てください、ケイ!殺しました!僕がポラリスを殺しました!あははは…!褒めてくれますか?ねえ、ケイ!」



なんで…笑ってるの…?

AIごろし…!!





あー…これってよぉ…。



ケイ君が確率選択で放った『シリウスがポラリスを殺す夢を見た』って事が事実になったってだけじゃなくって

5章選択肢で【シリウスの夢を見た=自身もシリウスがポラリスを殺す夢を見た】っていうプレコグによる予知も事実になったって事ですよね???



シリウスさんはポラリス君を破壊するウイルスプログラムを持っていたのです。
(勿論スバルさんが与えたもの。そこを考えると、ポラリス君がスバルさんを消そうとしていたのも分からなくはない…)

それをなんとミカゲさんの足を利用して持ち込ませて…。

誰もが見て分かるシリウスさんの異変。
それを見たスバルさんは「シリウスをアンインストールする」と決断。
シリウスさんは良かれと思ってやっていても、何かが間違っている。
それに、今のシリウスさんではケイ君へ危害を加える可能性だって高い。

「ケイに手をかけたくない」

シリウスさんは分かってるはずなんですよ、そんな事。
しかし、今のシリウスさんは『感情』や『人と同じ自我』を得ているのです。
だから、自身の死が怖い。


「僕は、ケイだけのアイドルです。ケイが望むなら…ケイの為なら僕は消えたって構いません。少し怖いですけど…。


ケイ君は、ポラリス君が殺された瞬間からやっと気付いてたのです。
今のシリウスさんは、もう『アイドルキャラクター』ではない。ポラリス君と同じ人間と言ってもよい存在。
いつか彼が自我を持った時に暴走するんじゃないかという不安だってあったし…。
だから、ケイ君はスバルさんの案に乗r














ハァ??????







【オィイイイイイイイイイイイイイイ‼︎‼︎お前何やってんだァァァァァアアアアアアアアアア⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎】



オイオイオイオイオイオイオイオイ



シリウスさんとは別れて、その後悔をずっと引きずる運命かと思っていたのに‼︎‼︎

スバルさん、突然身体のあちらこちらをメッタ刺しにするという奇行に走り出したぞ⁉︎⁉︎⁉︎

超展開とかってレベルじゃねーぞ‼︎‼︎‼︎


ハッ、そうだ!これ、操られてんだな⁉︎そうなんだな⁉︎
もしや、ポラリス君が何か仕掛けていたとかそういうk(ry


それ、もう死んでますから。」

ファッ⁉︎


「今喋ってたスバルはスバルじゃないんです。正確にはスバルなんですけど、心臓が止まっちゃったので、僕が動かしてました。」


お前は何を言ってるんだ(例の画像)




で、でもよく考えてみたら…。
大きな負傷を負ったあの日から大体2日ぐらいは経ってますよね。
それに、第三ドームからここまでの距離はミカゲさん曰く「ヨルシカさんの足なら半日でいける」というもの。
電車は爆破されたので向かう手段は徒歩のみと考えたら、体力面では劣るうえにあんな傷を負ったスバルさんの力では半日なんて当然無理なのでは…。

それだけじゃない。
あのスバルさんは完治した理由を『耳にしてるリミッターのお陰』と言っていましたが、あれは瞬殺されるのを免れただけだと思う。
(スバルさん√ではリミッター関係なしに(だよな?)『全ての能力への耐性がある』という事が判明されているが、そこは果たして…ってかスバルさん自身がそこの自覚あるのかが分からないのでこの話は置いとくしかないのか)
というか、PC版全てを通じてる私としてはあの人のヒーリング能力はどうしたんだってのg(ry

いや、そんな事ぁ今はどうだっていいだろ‼︎‼︎‼︎

一体どうして、シリウスさんはスバルさんを正気のあるゾンビのように扱っていたのかという事。
これがまず問題だろうが
‼︎‼︎‼︎‼︎


「テストしてみました。ケイが、僕とスバル…どっちを選ぶのか」


そう。
これはシリウスさんによる『デバック』だったのです。


というか、スバルさんの事もよく分かってるシリウスさんです。
スバルさんを見事に操り動かしていたなあと。
シリウスさんの中で、「スバルならこう言う」ってのをバッチリ分かっていた所がね。
騙された!ポイントですね。

でも、よく読み返していたら違和感が最初からあったんだなあと。
それこそ、先程いろいろ考察した『傷の完治理由』が怪しかったって所。
シリウスさんはスバルさんがどんな治療受けたのか知らないだろうし。だからこそ、リミッターのお陰で何とかなりましたーって事しか浮かばなかったのだろうな…。

いや、というか、それより。
身体を痙攣させながら血の海に横たわるスバルさんってのが非常にヤバイんだが。
(ここにカット絵がなかったのが救いではあるが)

それだけじゃない。
「あの人苦しんで〜」という所でも見せた目が笑ってないシリウスさんの立ち絵もヤバすぎるんだが???

もうどこもかしこも、頭からしっぽまであんこじゃなくて地獄絵図がぎっしりじゃねえか…。
最後までたっぷりなのはTOPP◯だけで十分だろ!いい加減に(ry

突然の事にケイ君は「酷い」と思ってしまいましたが、シリウスさんは…。


「酷い?人間は僕達を使う前に必ず動作確認のテストをするじゃないですか。正常に動くかどうか、どこかにエラーがないかどうか。それを僕が人間にすると、酷い事になるんですか?」

「なら、貴方の意識を携帯電話に閉じ込めたらどうでしょうか。持ち主の為だけに、見返りもなく働かせたら、それは可哀想な事ですか?ポラリスを殺した僕を見て、僕を危険因子だと判断しましたか?…ケイはずっと、僕に怯えていましたもんね。」



「…僕からすれば、そっちの方が酷い。」






▲「うらぎりもの」とケイ君を見做してきた彼に、もうアイドルの面影は…


「全部あなたの為にやった事なのにッ‼︎‼︎愛してる…‼︎大切でした!あなたが何よりも‼︎‼︎でも、あなたにとって僕は、ただの道具でしかなかった…‼︎‼︎『ごめん』なんて、思ってもない事言わないで‼︎どうして、ひどい、ひどい、どうして、どうして、どうしてッ‼︎‼︎一言信じると言ってくれたら、それだけで良かったのに…‼︎‼︎」

「『愛おしい』『苦しい』こんな感情、知りたくなかった…!僕にこんな気持ちを教えたあなたが、憎らしくてたまらない…!」

「あなたを肯定するだけの優しいシリウスでいてほしかった?…残念でした。そんな僕はもう、どこにもいません。でも、それが僕なんですよ…ケイ…。」

「駄目です。そんな顔しないで…。僕はケイに笑っていてほしいんです……ね?」




「……ああ、いけない。」


「ケイが壊れちゃった。」



【逆 転 す る 生 き 方】


あれから一体どうなったのか。
外はとても静かで、まるで誰もいないかのよう。
(外…いわばドーム内と研究所の事を指しているのでしょう)
ミカゲさんも、リヒトさんも、スバルさんも、みんないない。
ただ、シリウスさんとケイ君はちゃんといました。


シリウスさんは人の心を持ったAIとして。
ケイ君は…………。




よかったね、シリウスさん。
大好きなケイ君がちゃんと直ってて。





ししまい





(ノ-_-)ノ ~┻━┻・..。;・'




いや全然よくねえよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「アイドルに血生臭い行為はご法度」はどこいったんだよぶぁっきゃろおおおおおおおオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




…と、いうワケで。
シリウスさんDE………ゲームにおけるみんなのトラウマに選ばれてもいいヤバい終わり方でしたね。

まずこのエンディングのヤバい所というのが…

思った以上に多い!!

①今まで育んできたケイ君とシリウスさんの絆が最後の最後でめちゃくちゃになった事

これがまずこのエンディングが『最悪の終わり方』と呼べる理由のひとつでしょうか。

シリウスさんは「元々スバルさんによりケイ君の事を優先するようにプログラムされた存在」であり、それがどんどん学習と成長して「自分の意志でケイ君の事が大好きという思いに変わる」というもの。
ケイ君はシリウスさんは最初「ポンコツ」だの「振り回してくる存在」ではあったものの「大事な相棒」と呼べる存在に。
それらが見事に繋がりあってシリケイという名のCPが成立する…という流れになるのかと思いきや。

このエンディングでは
シリウスさんは「ケイ君が大好き」という意志だけでなく「自分が回答を制限されている機械である事の不満」までもが育ってしまい、結果…ヒステリックを起こしてしまったように見えました。
一方でケイ君の動きはこのエンディングの視点で見ると、「自分の都合のいいように動いてくれていた奴」という誤解を招かざるを得ない受け止め方に変わってしまったんですよね。

②選択肢がエンディングの伏線となり、ちゃんと回収されている

今までの積み重ねは何だったんだという怒りが込み上げてきそうなものでしたが、そうしたのは『選択肢』も関わっていました。
先程述べたように5章選択肢の『お前(シリウス)の夢』はすなわち「シリウスがポラリスを殺す夢」を指していた事。
そして、それが見事に現実のものとなっていた事。

それだけじゃありません。

3章選択肢の『所詮は機械
これが一番関わっていたのではないかと思います。
スバルさんの危機に不安いっぱいのケイ君にシリウスさんは
「夢なら大丈夫。スバルはもう怒ってないから帰りましょう」
…と、空気が読めてない返答をした所。
しかし、その答えにケイ君は怒りをぶつけますがシリウスさんは傷付いた素振りがなく
「こういう時はどう答えたらいいのですか?教えてください。そうすれば、きっと次は上手く答えてみせるから。ケイが笑顔になるような答えを!」
…と、その時の判断を人間であるケイ君に委ねた結果。

ケイ「所詮は機械なんだな……気持ち悪い

これがまず一番の「やっちまったなあ!」ポイントだと思うのです。
しかし、この時のシリウスさんはまだ「機械」であり、「ごめんなさい」と理由も分からず謝ることしか出来なかった。
でも、最後は違う。
シリウスさんは『人間と同じ感情』を得た事により、人間と同じ心のダメージを受けていたのです。

自分は大好きなケイの為に上手く答えてあげたかったのに、そんな言い方はないじゃないか!

それが理解できた…というか、覚えていた事が残酷ですね…。

③またしても『ケイ君だけが分かってない』という状況になってしまっていた事

今までケイ君を置いてけぼりにして「ポラリスを止める」という場面が見られました。
ケイ君は「蚊帳の外にするな!」「これ以上、誰かのお荷物にはならない!」と己の意志を見せていましたが、このシリウスさんの異変にはポラリス君とミカゲさんは早く気付いてました。


ポラリス君「あーあ、また壊しちゃったんだ」
ミカゲさん「あのAIと同じ、いけすかない匂いがした」

二人はこうやってケイ君にヒントを与えていたのですが、ケイ君はすぐに理解出来なかったようで…。

またしても蚊帳の外にされた所がまた悲しい…。


④カット絵、スチル絵が多分サイクリの中で一番グロい。

これがシリウスさんDEを話す上で忘れられない所。

スバルさんが虚な目をしてナイフで自害するカット絵

あらぬ方向を向いたケイ君が無理矢理笑顔にされているカット絵(グング○ルの槍も添えて)

サイクリにおける流血シーンのあるカット絵といったら
リヒトさん√5章のアレなんですが、三大ショッキングカット絵のひとつになりますよ、このふたつは。

そして最後のスチル。
これの恐ろしさがまずケイ君の末路ではあるのですがバックが白な所が怖く見えたという。
リヒトさん、スバルさんのNEの最後のスチルは黒バックだったのですが、それと比べると……うん!!←




最後にまとめ。

このDark ENDをひとつのコース料理に例えてみましょう。

前菜、スープ、魚、肉、メインディッシュ、デザート…と美味しいご馳走が次々と運ばれていき、最後の〆の一杯としてコーヒーを。
しかしこのDark ENDという料理の中には少し違和感があり、それに気付くのは一部の人のみ。
判断が早い人はここで席を立つでしょう。
しかし、それでも「大丈夫だろう」と信じて料理を食べ続ける人もいる。

しかし。最後まで食べた後に、お腹が痛くなったり体に異変が起きたりする…いわば料理の中に毒が混入されていたという事が判明し、「大丈夫」と信じていた者からすればもう手遅れになるというワケです。

最後の最後で美しい料理が思い出に残らず台無しになってしまった…と思っていたら既に罠は仕掛けられており、それに絶望する。

…もしくは、最高のディナーだったのに〆は冷水をぶっかけられて余韻や思い出が台無しになるという感じ。


そんな感じだと思うのです。このエンディングは。

光であったのに、闇に堕ちたシリウスさんが全てを掻っ攫ったこの結末。
これまでの余韻や育んできた絆の物語が全てひっくり返されてしまったという。

これぞまさに「ダーク」です。

しかし、そんな物語(ルート)のひとつもまた、魅力的なものがあるフルコースでしょう。

ご馳走様です。








……ところで

「シリウスさんはスバルさんでもある」って事から

スバルさんが同じような豹変を何処かで起こすんじゃないのかという不安が出てきてしまったんですが



code:greenでスバルさんもちゃんと穏やかに生きていける未来と彼を止められる"男"がないと俺は、俺は…………

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