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プライマル・スクリームとの出会い ~『スクリーマデリカ』の良さがまったく理解できなかった思い出~

5月11日に投稿しました『「ティーンエイジ・ファンクラブ」待望のニューアルバム ~僕がTFCと出会ったときの思い出~』の続きです。


約30年前の話です。
偶然立読みした音楽雑誌に
ティーンエイジ・ファンクラブ『バンドワゴネスク』
プライマル・スクリーム『スクリーマデリカ』
が絶賛されていました。

ティーンエイジ・ファンクラブ『バンドワゴネスク』は「粗削りでやさしいメロディー、それと心地良いボーカルとコーラス」という感じで、すんなりと耳に入ってきました。

それからしばらくして、プライマル・スクリーム『スクリーマデリカ』日本版をCDショップを見つけました。輸入盤より少々高かったのですが、中に入っている解説が読みたくて日本版を購入。


聴いた第一印象は「なんだこれ?」でした。
正直、ハズレだと思いました。

オープニングの『Movin' on Up』は、ノリの良い感じでまだ良かいのですが、その後電子音が入ったり、録音した人の声が入ったりと・・・理解不能なアルバムでした。

当時、リミックスという言葉もより知りませんでした。「なんだ!このシャカシャカ、ピヨピヨした軟派な電子音は? 」という感じでした。

ロック・アルバムだと思っていましたので、がっかりしました。ですが、何か僕の知らない良さがあるのだろうと思い、中にある解説書を読みました。理解しようと努力をしました。
しかし斬新なのは分かるのですが、何が良いのかまったく理解できませんでした。

その後も、良さを理解しようと何度か試みましたが、当時の僕には理解できませんでした。たぶん数回しか聴いていないと思います。最後は、ブック・オフにお売りさせていただいた、と思いますが記憶にもありません。

それが、僕とプライマル・スクリームとの最初の出会いでした。


アルバム『スクリーマデリカ』の後にリリースされた『『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ』の中に収録されていた『ロックス』は日本でもヒットしました。僕もこの曲の「良さ」は感じることができました。
しかし『スクリーマデリカ』の中には、このようなロック調はありませんでしたので、余計にプライマル・スクリームというバンドが、『スクリーマデリカ』の良さが理解できなくなりました。


あれから30年、ティーンエイジ・ファンクラブを書いていて、プライマル・スクリームのことを思い出しました。あのときの思い出を書こうと、約30年ぶりにアルバム『スクリーマデリカ』を聴きました。

驚きました!
僕の中に「なにこれ?」という違和感は、まったくありませんでした。むしろ「カッコいい」と思えたのです。

何がそう思わせたのかは、うまく説明できないのですが、色々な音楽に触れていくなかで固定観念がなくったのだろうと、また価値の幅や領域が広がったのだろう、と僕は思ってます。

Wikipediaで解説を読んでみました。このアルバムの凄さを少し理解できる自分が今はいます(30年前はまったく理解できませんでしたが)。

当時の僕には「新し過ぎた」のでしょうかね。今、聴くとすんなり耳に入ってきます。心地良いというよりは「クール!」という感じで。


ここ2-3日ヘビーローテーションで聴いています。30年前に持っていたCDを聴いた回数以上に聴いているのでは、と思うほどに。

このような音楽との出会いがあるんですね。
音楽配信サービスに感謝。あらためて「いい時代だなあ」と感謝。

『ローデッド』を聴きながら、これを書いています。




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