妻と「エリック・クラプトン」の話になった。
彼女のバイト先である倉庫会社。通販会社からの出荷も請負っている。その中に「エリック・クラプトンのアルバムがあった」との流れから。
その昔、彼女と僕の会社メンバーでエリック・クラプトンの日本武道家でライブに行っことがあった。彼女に言われるまで、そのことをすっかり忘れていた。
ライブに行った記憶はあるのだが、彼女が居た記憶がすっかり抜け落ちていた。と、言うことは口には出さずエリック・クラプトンの話が続いた。
その延長で、なぜかエリック・クラプトンの「crossroad」の話になった。
「これにはオリジナルがあってね」と音楽の豆知識を自慢する僕。
Spotifyでロバート・ジョンソンを検索してオリジナルの「crossroad」を流した。
「カッコイイ!」と彼女の第一声。
「え?分かるの?」
と、声に出さないまでも、驚きと動揺が交じった表情をしていたと思う。彼女はそれに気付いていなかったと思うけど。
なぜ僕が驚きと動揺をしたのか。
実はその昔ロバート・ジョンソンの2枚組のCDを買った。それは帯の付いた日本版。「エリック・クラプトンが最も影響を受けた敬愛するブルース・シンガー」なんてことが書いてあったと思う。
当時、輸入盤の安いCDしか買えなかった僕。このアルバムはこの日本版しか置いてなかった。そこそこいい値段がしたと思う。
相当迷った末にそのCDを買った。
いざ聴いてみると、モノラルの音質。全編がアコースティックギターと歌のブルース。全部同じような曲に聴こえた。残念ながら聴いているうちにすぐ飽きてしまう。
その後も何度も聞いてみたが、最後まで聴き続けたことはなかった。
結局はロバート・ジョンソンは良さも何も理解できずにブックオフへ。
そんな僕だったので、彼女の「カッコイイ」との発言に、驚き、疑い、嫉妬、困惑というか・・・。
中途半端な予備知識があると音楽を純粋に楽しめないのかもしれない。
感じるままで良いじゃない、ということを彼女から教わった。
感じるままに音楽を楽しめば!と。
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