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れいなさん、ありがとう

私の大好きな神社のお話。

東京のとある神社が、私の大事な神社です。
主祭神は天照大御神。太陽の女神様です。

願いが叶う神社

私は小さい頃から神社は大好きで、大きな神社も小さな神社もたくさん通いましたが、どこに行ってもお願いが叶ったことはありませんでした。
なのに、この神社は違いました。
完全にわかる形で叶うのです。

例えば。
今の部署、人間関係ツライなぁと思って参拝すると、とても働きやすい職場に異動になりました。
異動先は『サンシャイン』
またある時は、子供がいじめられて幼稚園を変わることになりました。
その行先は『サンフラワー』
もう、冗談かと思うくらいですが、困ったときは必ず助けてくださる神様です。

21日間参拝プログラムをやってみる

ある日、私は地域のトラブルメーカーに巻き込まれて大変な目に遭いました。
あまりにもツライ状況に、答えをネットで探しまくりまして行き当たったブログが、『僕のアニキは神様とお話ができます』
そして、その中に『21日間参拝プログラム』というお話がありました。

そして、気合を入れてやってみる。
1回21日間なので三週間、ワンセット。
一周目、何も起きず。
翌年もやってみる。(夏じゃないと起きれないので、夏至のあたりでやってました。)
二周目、なんかおかしい。
三周目、あれ?狛犬さんに感情がある?

毎日毎日、狛犬さんにあいさつしてました。
そしたら、なんか心の中に飛んでくる「おう」って声。
最初は自分で自分に返事してるのかと思っていたけど、何か違う。
そのうち「掃除している神職さんへの感謝」を言い出した!

すっごく困りました。
だって、そんなことを掃除している神職さんに言ったら変な人じゃないですか。
「神職さん、狛犬さんがお礼言ってますよ」って。
悩んで悩んで、でもやっぱり言ってみることにしました。
結果、まあ苦笑いされましたけど聞いてくれたので良しとしました。

それから、神社へ行くのがとっても楽しみになりました。
狛犬さんにあいさつして、大神様にお参りして、狛犬さんにあいさつして帰る毎日。
朝早くに行くのがとっても気持ちよかったです。
21日間参拝プログラム以外で行くときは、こちらの記事で紹介されている祝詞も使わせていただいていました。

『ありがとうございます。ありがとうございます。おかげさまでありがとうございます。

永遠なる宇宙の光、とても素晴らしい太陽の光と月の光に満たされて、私の陰(かげ)すらも光り輝いています。

私の宿命や業、そしてすべての人々のにごりの心を、その温かい光で清め、祓ってくださいませ。

ありがとうございます。ありがとうございます。おかげさまで、ありがとうございます。』

太陽の神様を「永遠なる宇宙の光」と表現していて、もうこれ以上の美しい表現は無いのではと思っています。
また、全ての人の濁りの心を祓ってもらえるよう祈るところが好きで、私は「意地悪する人は心が満たされていない人」だと思っているところがあるので、そういう人でも幸せになればきっと気付くと信じて、この祝詞を覚えて毎日唱えていました。

もう会いに行けない

そんな中、事件が起きました。
ある時SNS上で神主たちが一斉にスピリチュアルを非難し始めたのです。
確かにいろいろと迷惑をかけた方たちもいたのでしょう。
とはいえ、私はそれなりに皆さんと関係を築いてきたつもりでした。
大丈夫だと信じてました。

ある日、いつものように神職さんとお話をしていたのですが、スピリチュアル的な話になった途端に「忙しいので」と、扉を閉められてしまいました。
それからも、私の姿を見かけたら挨拶してくれていた神職さんたちに、すっかり無視されるようになりました。
私が悪かったのか。
それからもう、行くことはなくなりました。

それから2年が経ちました。
その神社のことは今も大好きです。
特に狛犬さんには昔いろいろと助けてもらいましたから。

行けなくなったのが悲しくて悲しくて、本当につらかったです。
そんな日々を過ごしていた中で、転機が訪れました。

れいなさんの導き

その日は朝から浅草へ行って、その後でくまちゃんの陶芸展を見に行った日でした。
詳しくはこちら ↓

結構なハードスケジュールだったのですが、私はここでどうしても、もう一か所行きたくなりました。
例の神社です。

れいなさんが最近、私の狛犬話を書いてくださる度に、辛かった。
あの狛犬さんたちと大神様に会いたかった。
朝から歩き回ってへとへとのれいなさんに、無理を承知でお願いしたんです。

私「れいなさん、最近は狛犬さんと喋れるよね。申し訳ないんだけど、私の代わりにお話ししてきてくれないかな。」
れいなさん「え、いいですけど何を話せばいいんですか?」
私「しばらく行けてなくて、怖いんだわ。行ってもいいか聞いてもらえないかな。」

れいなさんはお疲れなのにご快諾くださいました。
お昼ご飯がまだだったので、腹ごしらえしてからゆっくり向かいます。

私「ここなんだけど。」
れいなさん「へー」

私は参道に置かれている石に腰掛け、ここで待っている旨を伝えました。
れいなさんは狛犬さんのところに向かって行きます。
私のいる場所からも、狛犬さんの姿が小さく見えていましたが、どうも後ろめたくて横を向いていました。

しばらくして返ってきたれいなさん。
れいなさん「聞いてきました。」
私「ありがとうございます・・・どうでした?」
れいなさん「えっと、左の狛犬さんは『いいよ』って言っていました。『状況を見なさい。状況は変わっています』って仰ってました。右の狛犬さんは『ダメ!』って言っていました。『また何かあって傷ついちゃったらかわいそうでしょ!』って。最後に神様のところに行ったら、蟻が登ってきたので、きっと『アリ』です。

そういえば、「昔、祖母が家の中に行列を作っている蟻の通り道に、『虫偏に、義理の義の字で蟻ながら、人の屋敷へ案内もなく』と墨でしたためて置いたところ、蟻がいなくなった」って話があったなぁと思い出しました。
ここは義を通さねば。

覚悟して神社に向かいます。
鳥居で一礼し、階段を上ります。
階段を上り切ったところに、狛犬さんはいらっしゃいます。
いつもやっていたように、左の狛犬さんに心の中であいさつします。
「ご無沙汰しています。」
『・・・・。』
何も言ってもらえません。
次に右の狛犬さんにも会釈します。
こちらも何もしゃべりません。

ただ、狛犬さんの視線が凄かったです。
じっと見つめられました。見守られるとはこういうことかと。
一言も発さず、威嚇もせず、ただただじっと見守られながら、大神様へご挨拶に向かいました。

お賽銭箱の前では、先にお参りしているスーツ姿の男性が一心にお祈りしています。
邪魔しては行けないと、しばらく後ろに控えていました、が。
長い。まだ終わらない。
まだですか。

待っている場所の真横には社務所があり、神職さんたちがたくさん働いています。
もちろんガラス張りなのでこちらのことは見えているでしょう。
私は緊張感と焦りでいっぱいでした。
この期に及んで、大神様にはご挨拶したかったけれど、神職さんに会う勇気はなかったんです。

なのに終わらないお祈り。
つい、両手を握りしめて、まっすぐ前を向いて、早く早くと焦っていました。
そうしているうちに、やっと気が済んだご様子の男性が下がって下さり、私の番です。

荷物を置き、二礼、二拍手し、いつものように祝詞を唱えました。

ご無沙汰しております。私、○○に住んでおります◆◆と申します。以前は▽▽にてお世話になっておりました。
お参りにこさせていただき、誠にありがとうございます。

ありがとうございます。ありがとうございます。おかげさまでありがとうございます。

永遠なる宇宙の光、とても素晴らしい太陽の光と月の光に満たされて、私の陰(かげ)すらも光り輝いています。

私の宿命や業、そしてすべての人々のにごりの心を、その温かい光で清め、祓ってくださいませ。

いつもお守りいただき、ありがとうございます。

ありがとうございます。ありがとうございます。おかげさまで、ありがとうございます。』

唱えている間、ふわっと届いた感情。

『・・・ああ、聞き覚えがある。この声、懐かしいのう。日々辛かったろうに、ひたすら人々の幸せを願って祈っておったのを、覚えているよ』

懐かしくて、嬉しくて、悲しくて、悔しくて、いろんな感情が一気に押し寄せましたが、社務所が気になって緊張したままでした。
そのまま一礼し、おみくじをいただいて、社務所を一目も見ることなく、階段を素早く降りていきました。
鳥居をくぐり、振り返って一礼し狛犬さんを見上げましたが、狛犬さんは喋ってはくれませんでした。

れいなさんは疲れた顔をして座っていました。
どうでしたかと聞くれいなさんに、あの祝詞を聞いてほしくて唱え始めました。

『ありがとうございます。ありがとうございます。おかげさまでありがとうございます。

永遠なる宇宙の光、とても素晴らしい太陽の光と月の光に満たされて、私の陰(かげ)すらも光り輝いています。

私の宿命や業、そしてすべての人々のにごりの心を、その温かい光で清め、祓ってくださいませ。

ありがとうございます。ありがとうございます。おかげさまで、ありがとうございます。』

ご神前で緊張していたものが、れいなさんの顔をみて一気に落ちたようで、祝詞の途中から、涙が突き上げました。
大神様のお心も流れ込んできます。
『つらい時も、幸せな時も一緒だった。ずっと一緒だった。』
もう、感謝と感動で涙が止まらずグチャグチャでした。

れいなさん、ついてきてくれて、本当にありがとうございました。
このご恩は、一生忘れません。

ひとしきり泣いた後、れいなさんを最寄りの地下鉄入口に案内し、私たちは別れました。

この大神様がいらっしゃる限り、私は一人じゃないと思えました。
なら、一生懸命生きていこう。
神職さんとのわだかまりは、いつか解けるでしょうか。
狛犬さんも、『状況は変わった』と仰っていたし。

また近いうちにお参りに行きたいと思います。

皆様も、大事にしていらしゃる神社があると思います。
きっと同じように見守ってくださっていることでしょう。
是非、狛犬さんや神様に話しかけてみてください。


そのときに引いたおみくじ
やっぱり前世も知りたいなぁ

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