虎に翼感想（オープニング）

第一回から魅せられ続けている。
なんならオープニングから目を奪われた。
ぼんやり佇む女性、重い荷車を引く女性を見つめる寅子の瞳がアップになって、女性たちの輪になる。
このドラマのテーマは全ての女性の「生きづらさ」だ。
楽しげに踊る女性の輪は、寅子が見つめる女性たちの未来だ。
様々な衣装の女性たちが踊るラストで、寅子が両手を広げる。
「困ったらここにおいで。今は女性が生きづらい世の中だけど、法の力であなた方を守る」
というたくましさを感じるのだ。

途中に寅子と思われる女性が茶色のショールに身を包む場面がさし挟まれるが、これは今後本編で出てくるのだろうか。
その打ちのめされたようないでたちと、それに打ち勝つような瞳の強さに、この場面が本編に現れるのをこわごわと待つ。

私にとってのNo.1朝ドラは「カーネーション」だが、「カーネーション」を観ていた13年前と同じ気持ちでテレビの前に正座している。