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#性格
あなたはM気質? それともS気質? 血液型はO型A型B型AB型? それを議論することに、果たして意味はあるのだろうか。『デタラメだもの』
「ボク、歯医者が好きなんですよ」といったことを言ってのけると、周囲から、あり得ない、考えられない、信じられない、などと距離を置かれてしまうことがよくある。しかし、その実、歯医者はめっぽう好きだ。 治療にはもちろん痛みが伴う。定期検診で歯石を取り除く施術だけでも、ぞんぶんに痛みを伴う。しかし、基本的には、治療によって死ぬことはないと盲信している。別に死ぬわけではないが、めっぽう痛い。そこが歯の治療のミソなわけだ。 痛みの延長上の最果てには、死が待っているとしよう。ところが、
食べたいものを答えるという自己主張。これは決してわがままなんかじゃなく、相手への配慮だということに気づく。『デタラメだもの』
目上の方から、「飯でも食いに行くか。何が食いたい?」などと問われる機会があったとする。接待を受ける立場になったとして、「何か食べたいものはありますか?」と尋ねられたとする。 そんな折、必ずといっていいほど、「なんでもいいっすよ!」と答えてきた人生。最近になって、その解がなんだか違うのでは? と勘づきはじめた。その気づきを、ひとまずは成長と呼びたいと思う。 言いぶんとしては、こうだ。言うても奢ってもらう立場。ご馳走してもらう立場。自分勝手な我儘は言えまい。他者に代金を支払っ
飲み会の場に遅れて参加するのは、とにかく気が引ける。迷惑かけたり悪口言われたりが気になって、足が前に進まない。『デタラメだもの』
よほどの権力者でもない限り、自分の時間というものは、ある程度、誰かしらに主導権を握られているわけで。特にお客さんを相手しながら仕事をしていると、そういうことは日常茶飯事。 さあて、仕事も終わったことだし、一杯やりに行こうかしらんと腰を上げた刹那、急な連絡が入り、「夜中までにデザインの修正やっちゃってぇ」などと依頼が舞い込んだりする。詳細内容を確認するために電話をかけてみると、先方は既に飲み屋。ガヤガヤと音がやかましく、内容が聞き取れないなんてこともある。人並みに殺意は覚える
「大丈夫です」という言葉は日本人らしく曖昧で主張もボヤかされていて便利な反面、いろいろな問題も孕んでいて多用は禁物だ。『デタラメだもの』
意思表示というものはとかく難しいもので、特に相手方が良かれと思ってやってくれている行為を拒むときなんかは、日本人元来の明確に意思を表示しない性分が発動し、あやふやな空気が漂う。そして、そのあやふやな空気の中で多用される言葉こそが、「大丈夫です」というフレーズ。 例えば相手方が良かれと思って何らかの物品を提供しようとする場面がある。1対1の場面で提供されるともなれば、さすがにその物品を不要だと感じていたとしても、「あっ、ありがとうございます」と、きっとそれを受け取ることだろう