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エッセイ『デタラメだもの』

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デタラメに生きる。デタラメに暮らす。薄暗い世の中をデタラメに生きるための処世術、バイブル。妄想まみれで日常を綴るエッセイです。
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2020年7月の記事一覧

人の人生には、他人じゃ知り得ないドラマがある。自らの生き様に誇りを持ってみようじゃないか。『デタラメだもの』

数ヶ月前、事務所を移転し、オフィス街のど真ん中から、比較的住宅街に近い町へと移ったわけで。以前は、どこを見渡してもエナジーを滾らせているビジネスパーソンで溢れかえっていた景色が一変、今では散歩中のおじいちゃんや買い物に向かう奥様方、ワイワイと賑やかな声をあげながら下校する小学生たちが、アットホームな様子で心を癒やしてくれる。 そして何より特筆すべきなのが、移転先の事務所が、社会人として最初に勤めた会社から徒歩2分程度の場所に位置しているということ。それなりに長くお世話になっ

怒りやイラつきを鎮める方法として、こんなやり方はどうだろうか、という妄想じみた提案。『デタラメだもの』

例えば、遅刻しそうになって焦っている朝。猛ダッシュで道をゆく。しかし、目の前にゆったりまったりと歩く人がいるとしよう。その御方が半ば道を塞ぐような状況となり、どうにもこうにも抜くことができない。ただ、その御方のペースに付き合っていては遅刻してしまう。そこで人は、チッ、舌打ちをする。要するに、イラついてしまうわけだ。 しかし、人生、怒るよりも平穏なほうがいいに決まってる。物事はそっちのほうがスムーズに進む。平和的に行こうじゃあないの。なので、ここで思い留まるようにしてみた。否

運動不足を解消するため、お金をかけずにストイックに運動に取り組んでみたところ、悲しい結末を迎えるはめに。『デタラメだもの』

年齢を重ねるごとに、運動する機会というものはどんどん減ってくる。運動不足と呼応するかのように、身体つきはその鋭さを失い、要するに、だらしなくなり、動くのが億劫になったり洋服が似合わなくなったり、閉口することしばしば。なんとかこの問題を解決せねばならん。 近頃、フィッシャーズという動画クリエイターの動画にハマッている。特に過激なことをするわけでもなく、タメになる学びのコンテンツがあるわけでもない。ただただ楽しそうに遊んでいる彼らの動画を観てると、無の境地を味わえる。世知辛い世

物語を書くには脳みそを解放してやらねば。雁字搦めの日常の中で脳みそを自由にするには、なかなかの苦労が必要だ。『デタラメだもの』

物語を書くときの脳みそというのは、かなり解放を求めてくるわけで、日常雑多なことをやりながら、なかなかどうして脳みそが切り替わってくれなかったりもする。 何を思ったのか、140文字の文字数ピッタリで超短編小説を書く。それも毎日新作を公開するなんてことを打ち立てたもんだから、恐ろしいことに、自分に課した締切は毎日やってくる。雨の日も風の日も、もちろん風邪の日も酔っ払っている日も、容赦なく締切は迫ってくる。なんとか物語が書けるように脳みそを解放してやらんといかん。 その昔は、旅