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エッセイ『デタラメだもの』

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デタラメに生きる。デタラメに暮らす。薄暗い世の中をデタラメに生きるための処世術、バイブル。妄想まみれで日常を綴るエッセイです。
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2019年12月の記事一覧

部屋に溜まる不要な書類。重要書類と書かれた封筒。契約当時に送られたというID・パスワード記載の書類。何が必要で何が不要なのか大掃除。『デタラメだもの』

長年生きていると、自ずと溜まってくるのが書類関係。何か契約すれば契約関係の書類も溜まってくる。郵送で送られてくる書面類だってある。とにかく書類というものが部屋には大量に舞い込んでくる。 時節はどうやら大掃除の時期らしい。個人的に大掃除というやつは、春やら秋やらといった掃除をしていても苦にならず、清々しい季節に行うのが良しと思う派であるし、水を多量に使うような掃除関係は、気候的に水が乾きやすい夏に行うのが良しと思う派なのであるが、大掃除というイベントにかこつけて、この書類関係

「大丈夫です」という言葉は日本人らしく曖昧で主張もボヤかされていて便利な反面、いろいろな問題も孕んでいて多用は禁物だ。『デタラメだもの』

意思表示というものはとかく難しいもので、特に相手方が良かれと思ってやってくれている行為を拒むときなんかは、日本人元来の明確に意思を表示しない性分が発動し、あやふやな空気が漂う。そして、そのあやふやな空気の中で多用される言葉こそが、「大丈夫です」というフレーズ。 例えば相手方が良かれと思って何らかの物品を提供しようとする場面がある。1対1の場面で提供されるともなれば、さすがにその物品を不要だと感じていたとしても、「あっ、ありがとうございます」と、きっとそれを受け取ることだろう

忘年会シーズンに蔓延る、セクハラまがいの行為をするおっさん。男は女性の敵か!? いや、おっさんが女性の敵か!?『デタラメだもの』

おっさんという生き物は、実に女性の敵だと思わされる瞬間があって閉口。特にアルコールを仕込めば仕込むほど、その醜態は醜くなる一方。世は忘年会シーズンなんかも知らんけれど、そういったシチュエーションに出くわす機会が多くなり嫌んなる。 年末迫るこの時期になると「ワシャまだ仕事中じゃい」という時間帯においても、本年の浮き沈みを忘れやんと、呑んだくれる集団に出くわすことがありんす。皆さん一様に陽気な表情で、公衆の面前ということも失念し、大声を張り上げたり、ピョンピョンと飛び跳ねたり。

優越感に浸る人間の表情とはこんなにも卑しいものか。アイドル風女子が、アイドル落選組の女子を打ちのめす一部始終に戦慄。『デタラメだもの』

あからさまに優越感に浸っている瞬間というのは、その実、人間はとても卑しい生き物に成り下がっているような気がするわけでとても不健康。やはりどこまでも謙虚に生きていきたいものである。 クリエイティブな仕事に従事していると、時に時間に縛られないという恩恵を受けられる反面、時に時間に縛られまくるという好ましくない状況をも受け入れざるを得ず、皆様がその日の仕事を終えて帰宅するであろう電車に乗り込み、いざ客先を目指す、なんてこともチラホラ。ちょうどそんな時間帯に、大阪から京都まで電車で

良かれと思ってやって差し上げた善行が裏目に出て、結果的に悪人扱いされてしまうということを恐れ、二の足を踏み続ける日々。

良かれと思ってやる行為が、裏目に出てしまってはどうしようと寸前に危惧し、二の足を踏んだ結果、結局のところ、善行が行えずに終わってしまうケースがある。というか、そういうケースばかりだ。そういうケースで溢れかえっていて、ますます萎縮してしまう。 先日、電車に乗っていたところ、座席をめぐる問題で善行に戸惑うことがあった。普段は電車に乗った際、座席に座ることはない。が、その日は方方への移動が連なる日で、最終的に飛び乗った電車の中ではもはや、グデングデンに疲れ果てていた。そのためか、