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エッセイ『デタラメだもの』

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デタラメに生きる。デタラメに暮らす。薄暗い世の中をデタラメに生きるための処世術、バイブル。妄想まみれで日常を綴るエッセイです。
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2019年11月の記事一覧

話を"盛る"という行為が、これほどまでに悲惨な結末を生んでしまうとは。笑い欲しさに道を踏み外してしまった男の末路とは?『デタラメだもの』

話を盛る、というのは、愉快な会話においては必要不可欠であって、特に大阪生まれ大阪育ちの人間は、殊更に愉快な会話というものを求められる。オチのない話は厳禁であり、会話のテンポが乱れるなんてことはあってはいけない。笑いに関しては幼少の頃から厳しい訓練を受けているわけであって。そしてその結果、時に"話を盛る"ということをやってのける。 要するに、エピソードなどを披露する際、二度あったことは「何度も」、と表現したほうが話にメリハリがつくし、たった2~3人から聞いた話であったとしても