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エッセイ『デタラメだもの』

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デタラメに生きる。デタラメに暮らす。薄暗い世の中をデタラメに生きるための処世術、バイブル。妄想まみれで日常を綴るエッセイです。
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2019年7月の記事一覧

まさかこんな風にして自分の成長を感じるとは?「下ネタに頼る」という意味を深く理解した明朝の瞬間。

明朝に目が覚めて、ふと、「あれぇ。そう言えば下ネタって言わなくなったなぁ」と急に考えた。急に思考にポンッとそれが入ってきた。特に、そう考えさせられる出来事なぞ微塵もなかったのだけれど、急にそんな風に考えた。 よく話芸の世界では「下ネタに頼る」などと言われることがある。それはどういう意味かというと、下ネタで笑いを取るのが比較的楽だから。ほとんどの場合、男性をターゲットにした会話において。どういう原理が働いているかを深く紐解いてみる。 もともと世に存在する全ての男性は、助平な

涙なしでは語れない。どうして社会にはこれほどに惨たらしい瞬間があるのだろうか。あの日の中年サラリーマンと、あの日の君を救ってあげたい。『デタラメだもの』

お客様を相手に仕事をしていると、お客様の都合に合わせて仕事せねばならん場面も多く、はい朝はこの時間に仕事をスタートして、はいこの時間に休憩して、お昼はこの時間に食して、この時間には仕事を終えて、この日とこの日は休んで、などと自分勝手な都合で生きることは到底不可能。 お客様との打ち合わせで違う町を訪れ、電車を下車し訪問先まで移動する3分間に昼ごはんを食べねばならん機会などもあり、そんな折は、コンビニに立ち寄り、おにぎりを1個とペットボトルの水を購入。コンビニの自動ドアを出るや

夜道で調子に乗り、大声で唄い踊るふざけた連中を華麗に追っ払った武勇伝。『デタラメだもの』

3ヶ月に1度くらいは、なぜに自分は強面(こわもて)に生まれなかったのだろうと、その宿命を恨む機会がある。周りが怯むほどの強面に生まれてくれば、今よりも随分と楽に生きられただろうと。 梅雨の時期にもなると、自転車でスイスイと移動できない日もあり、あの日も梅雨らしい雨の日だった。たまには電車で帰宅するのもいいかフフフン、なんて鼻歌を唄いながら電車を下り、地下鉄の階段を地上へと上る。 ん? なんか歌声らしきものが聴こえる。それも小声で控えめなそれではなく、けっこう大声で唄う声。