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欲望

詩を書くこと、編集して本にすることは、楽しいし面白い。ただ、実際にそれをやっているということは、僕の中にその欲望があるということだろう。何かをするときには、まず、それをしたいという欲望があり、それを可能にする技術や能力があり、これは一番大切なのだが、それをする体力があるということが必要だ。
若い頃は、学生時代などは、勉強をしたりストリートダンスをしたり、友人と建築物を見て回ったり、といろいろなことをする欲望と体力があった。この歳になると、そんな多くの欲望も体力も残っていない。もちろん、歳のせいだけではなく、病気の影響もあるだろう。実際、病院に行く以外で外出することはなく、できることは自分の家の中だけのことに限られている。
僕は今年、52歳になるが、同年代のおじさんでも、例えば、若い女の子と遊んだり、海外旅行に行ったりする人もいる。欲望の対象はどうあれ、彼らは欲望と体力が大きく、なおかつ元気なのだろう。
僕の場合は、できる限り省エネで生活しないと、一日の体力がもたない。詩を書くことに対する欲望はあるが、それは、たまにでいい。とりあえずは、朝起きて、夜ベッドにはいれれば、それでい。

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