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解釈

詩集であれ小説であれ、本は、基本的に、読んでいて面白ければそれでいいと思っている。
ただ、詩集の栞や書評を頼まれた時にはそうもいかない。その時は、内容を解釈する必要がある。解釈というのは、具体的にそこに書かれている詩が、どのような前提で成り立っており、その前提を可能にしている文脈を読み解くことだ。前提と文脈は、当然、作品から導かれるものでなくてはならず、こちらが勝手に決めることはできない。それは、行間を読む、空白に意味を見出す、といったこととは全く違うことだ。
一冊の詩集を解釈するためには、その中に、一つのキーワードのようなものを見つけることが必要だ。前提と文脈は、そのキーワードに関わってくるものだ。もちろん、それは作者の意図したものかは分からない。
栞や書評の書き方は、人それぞれ違うと思うが、僕は上記のような書き方をしている。

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