笛吹き道中記 音楽歴07

こんにちは。
朱鷺たたら(とき たたら)です。
わたしの音楽歴の続き第7回目のメルマガです。

楽しい学園祭という想い出もありましたが、
あっという間に大学受験が目の前にぶら下がってきました。

90パーセントを超える進学率を誇っている学校でしたので、
先生方は国内でも有名な音楽大学へ学生たちを進学させることに
熱心でした。

クラスのフルート専攻は4人。
成績のいい学生から、定期演奏会での演奏の機会を与えてもらえます。
オーケストラで1stに座るか、2ndに座るかは大きな違いだったのです。

そのころには、私はクラスでも「練習の鬼」と呼ばれる存在になっていました。
全然敵わないので、練習量だけはトップになろうと決意していたからです。

ある時、フルート専攻の学生の保護者から、
わたしの練習時間を尋ねられました。
9時間くらい吹いています、と答えると、
あら、そう。じゃあうちのには10時間やらせるわ、と言われました。

そこで、わたしはその日から11時間練習に突入しました。

人より1時間練習時間が多ければ、ひと月で30時間もの差が出せるのです。
ちょっとくらい、吹けるようになるはず、というのが持論でした。

そんなある時、担任から
「過去にも才能よりも努力で結果を出した人がいます」といわれ、
音楽の専門の先生ではありませんでしたが、とても優しい先生でしたので、
励ましてくださったのはわかりました。
しかし、そこでわたしはさらに追い込まれて行きました。

やっぱり(天賦の)才能ないねんな・・・

そう思ったのです。
それはいまも思っていることですが、
続けるというのは、才能だ、と思っています。

いよいよ次回で音楽高校の話は一旦終了となります。

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