土岐 総一郎

東京で独立を目指す青年の話 「さぼてん」 をほぼ日で連載しています。 本人はコンテン…

土岐 総一郎

東京で独立を目指す青年の話 「さぼてん」 をほぼ日で連載しています。 本人はコンテンツマーケティングの仕掛け人。 過去に累計100億(多分)売ってます。 書いてあることは『フィクション』です。

最近の記事

神に相撲で勝つ方法

『さぼてん 12話 最終回』 前回までのあらすじ <会社勤めが限界になった「僕」。友人が起業していたことがきっかけで、独立に夢を見るができない理由を探し、踏ん切りがつかない。しかし東日本大震災の現場を見て、自分の「できない理由」がちっぽけなものだったことに気付く。 会社を辞めようとすると、引き止めようとする人たちの不誠実さや罵倒や遭う。 結果それも引き金になって、会社を辞める。> 僕は、会社を辞めた後に個人事業主の期間をほんの少しだけ過ごして、すぐ法人化した。2012

    • なぜ習慣化は失敗するのか?

      ブログをほぼ日であげるよーといっていたが更新を休んでみた。 ほぼ日って言っておいて良かったと胸を撫で下ろして…もいない。特に問題を感じなかったのだ。 なぜならば単純にこの行為があまり『人のためになる』と感じられなかったからというのが大きい。 毎日更新する行為は何のためにやりはじめたのかというと完全に自分のためだった。 このブログを書く理由、それは書くことを習慣にしようとか、なるべく接触頻度を持とうとか、褒められようとか、まあそんなところだ。 結果的にだが、見返してみ

      • 次回でさぼてんは最終回です。

        〜ほぼ日連載『さぼてん』11話(最終話前夜) 東北の旅を終えた後、所属していた会社は来年の意向をレポートとして提出させる会社だったので来年は会社にいない旨を書いた。 本来それは社長に準ずる人たちしか見ないというレポートということになっていたのだが、提出した次の日には地域の本部長から携帯電話に直電がかかってきた。 そういうとこが嫌なんだよなぁ…と思って少しイラッときたので「なんで部長が知ってるんですか?」と聞いた。 「いや、噂で聴いてさ!」と言われたが誰にも話してないこ

        • 目に見える全てのことが

          メッセージに見えてくるといよいよだな、って思います。 が!! 忙しすぎて見逃すですな。

        神に相撲で勝つ方法

          犬はいいよね。

          〜閑話休題2〜 最近忙しすぎるからこそ、文章を書けるという環境は素晴らしいんだなと思う。 朝から晩まで走り回ってるのは犬みたい。 でも犬は好き。 なんの話やねん。

          犬はいいよね。

          ある種のミスは癒しになる

          今日の会議の一コマ。 日本のことを教える國學塾をもっと広めていくには?という問いに 「猫ビームをつくる!」 というスタッフがいた。 はぴはぴらっきーなスタッフだぜ。 解説:すべて猫の面白画像でメッセージをつたえる猫ミームというYouTubeやインスタの動画テンプレートがあるのですがスタッフは猫ビームと覚えてたのか?間違えたのか?天然なのか? なんにせよ、ある種のボケは会議の空気をも変える。 今日は12時間くらい仕事が連続してたので連載は明日にします。

          ある種のミスは癒しになる

          旅しか人を変えない。

          〜ほぼ日連載『さぼてん』⑩〜 石巻の状態をみて、本当に自分がいかに甘えてるかがわかった。 そして人生なんていつどうなるかわからない。 大きな力の前には何を言っても小さなワガママでしかない。 会社を辞めてちょっとメシが食えなくなったからなんだというのか。 まだ自分は26歳で、家が流されたわけでも親がいないわけでもない。はっきりいって石巻の人たちに言わせれば(言われてないけど)自分の不安は甘えでしかない。 「会社を辞めよう。すぐ、自分の人生を歩き出そう。」 あの時の

          旅しか人を変えない。

          行ってみないと災害はわからない

          〜ほぼ日連載『さぼてん』⑨〜 石巻で見たものは、それは想像を絶するものだった。 1年経ってはいたものの復興どころではなく、まだ津波にあったそのままの形で残っている建物だらけ。 なぜ、片付けもできないのか。 それもそのはず。 持ち主が見つからないのだ。行方不明なのだ。 あらゆる建物の中からは、生活で使っていたものがドアから溢れ、破れた壁からは当時の生活がそのまま漏れ出していた。 私が見て1番印象に残ったのは、アルバムだった。 家族の写真。 子供が生まれた時に撮

          行ってみないと災害はわからない

          本を書くということ。

          今、本を書くということをしているが1番大変なのは書くことではなくて 「編集」 するということ。 本来書くということは取り留めもなくて、 「だらだら話す」 ということと同じだ。 編集をして初めて読み物としてパッケージされる。 書くことは毛糸の「糸」のようなもので織って初めて着れるようになる。 「糸」だけで価値を持たせるのはかなり困難で、それはBtoBじゃないと売れない。というか必要とされない。 必要とされる、もしくは手に取った時に価値を感じられるのは基本的には

          本を書くということ。

          新しい仲間は3割り増しに感じるよね。

          〜ほぼ日連載『さぼてん』⑧〜 石巻に行こう!」 おもむろに、安達は僕に行った。 「だってさ、東日本大地震は俺らは体験したけど本当に大きな被害にあったところを見てもいないじゃんか。」 「何もできないとは思うけど現地でお金を落とすだけでも少しは意味があると思うし、行こうよ!」 その当時はまだ東日本大震災から1年しか経ってない時期。 ニュースとしてはすでに落ち着いていて復興がどうなっているかというのは積極的に情報をとりにいくしか基本的にはわからなかった。 「いいね、行

          新しい仲間は3割り増しに感じるよね。

          閑話休題のほうが人気はある…は本編人気あってのこと。

          最近連載している関係で起業当初のことを思い出すことが多いわけだが、つくづく幸せっていうのは今に向かい合っている時にあるんだなと思う。 あの頃はあの頃で幸せだったわけで、考えてみれば浪人生の時なんてお金なんてなくても自由なんてなくても幸せだった。 蛇口から水が出るようにコーヒーやお茶が飲める様な国で不幸になるのは本来もはやテクニカルに見えるんだけど、それでも人間は機能として「不安」をもっている。 不幸、というのは不安や痛みの中毒症状であり自家中毒を起こすことも可能なのだ。

          閑話休題のほうが人気はある…は本編人気あってのこと。

          勘は後から当たる。

          ほぼ日連載『さぼてん』⑦ 安達からもらった大量の動画の中の一本が僕の運命を変えた。 ある一本のほんの20分くらいの日本人のビデオだった。 それまではずっと外国人の出る教材を見ていたので優先順位が下がっていたのだ。 重要なのはその一本がその当時の売上日本記録を持っている教材の動画だったのだ。 たった1日で数億売り上がった動画を見て稲妻が走った。 「コレ、多分俺の方が上手くできるぞ。」 今考えると不遜な考えではあるのだが、本当にこう思ったのだからしょうがない。 若

          勘は後から当たる。

          未来は僕らの手の中。

          ほぼ日連載『さぼてん』⑦ 安達「だいたい音声や動画が200時間分くらいかな。テキストもあって4000ページは軽くあるとおもう。それを勉強しながら仕事の手伝いをしてほしいんだ。」 願ってもないオファーだった。 何を勉強していいか、何をしていいかわからない状況で全てが用意されている。 「もちろんやるよ!!」 後にこれは、400万円分くらいの教材であることを知るが…。 その後の生活は忙しかった。 普段からめちゃくちゃ働いている上に勉強を空いた時間全てでする。 しかし

          未来は僕らの手の中。

          若い時の苦労は【売れる】

          〜ほぼ日連載「さぼてん」⑥〜 安達の出した条件は 『仕事を手伝う』ことだった。 コーチングではない。 『マーケティング』と『コピーライティング』だ。 安達「実はさ、コーチング以外にも仕事が結構依頼があってその中で多いのが集客手伝ってくれ、なんだよね。」 要はその仕事が回らないからやってくれ、ということらしい。 ただ勿論現状集客の知識など無い。もちろんマーケティングもコピーライティングもなんなのかもわかってない。 安達がいうには知識がない分は勉強してやってほしい

          若い時の苦労は【売れる】

          良いオファーには絶対に条件がある。むしろ、その条件が目的だ。

          =毎日連載「さぼてん」⑤=
 安達のセミナーはワークを交えた体感型の目標設計や目的設計を促すもので明らかに素人の構成を超えていた。 参加者さんたちの満足度は高く、私は教育系の事業をやっているのでプロではあるのだがその目から見ても充分高いものだった。 まず思ったのが『一体誰に習ったんだ?』だった。 なぜなら明らかに安達のセミナーはかつて知っている彼ではない。単独でこうはならないことがわかる。 セミナーが終わり、懇親会…来ていた人は普通の人もいれば社長もいるといった混在ぶ

          良いオファーには絶対に条件がある。むしろ、その条件が目的だ。

          コーチングがまだ新しい響きだった頃。

          ============
毎日連載「さぼてん」④
============   安達のセミナーまでの1ヶ月はとんでもない興奮で仕事さえも楽しくなっていた。   居酒屋で教わったコーチングはすぐ業務に使えるものだったし、教育業に就いているので生徒の指導には抜群の効果を発揮した。   とんでもない実用性に驚かんばかりだ。   さりとて日常は忙しいのもあってセミナーに何人集まっているとか、どんな話をするというのは知らなかった。   安達は   「きっとお前は素直で感じ取る力が鋭いか

          コーチングがまだ新しい響きだった頃。