新たなパートナーシップのはじまり #01 瞳の記憶
彼と初めて出逢ったのは、渋谷の小さなセミナールームだった。あれから何度か、そのビルの前を通りかかるたびに、私は思い出していた。あのときのことを。
セミナー終了後、私は彼と対面した。数少ない参加者のうち、男性は彼ひとりだった。私も背は高い方だけど、さらに長身の彼。
「はじめまして。」
顔を見上げて思わずハッとした。私は彼の瞳を覗き込んだ。
この瞳。この瞳に、私は会ったことがある。どこで会ったのだろう。
そばかすの散りばめられた頬、無邪気でくもりのない、少年のような瞳に、吸