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パリピ孔明 2話「孔明、計略を使う」感想

もしも、孔明がマネージャーになったら

 ABEMAだと今夜(4/14)3話放送ってマジですか!? ニコニコのdアニメだって現時点で1話ですよ!? というわけでついさっき見ました2話の感想です。とても痛快で、1話よりもさらに面白くアガる話でした。

「千里の道も50歩100歩!」

 孔明の言葉によってもう少しだけ歌手を目指そうとランニングに勤しむ英子。歌姫としての素質は十分にあるものの、その知名度は鳴かず飛ばず。それでもめげずに「今できること」で備える臥薪嘗胆っぷりの中飛び出たのがこのセリフだ。当然ながら言葉自体は間違っているものの、孔明を味方につけた今なら「一里も千里もあまり変わらない」ので実は間違っていない。(当の本人は孔明を味方につけることの甚大な影響を理解してないのも良い)

ビッグチャンスという名の当て馬

MIA

 スポーティーにスタイリッシュに鍛え上げた体と突き出た唇が特徴の人気歌手【MIA】。カラッとした性格と思いきや「演出」方面に力を注ぎがちでボイトレより筋トレ主義かつ小癪な策謀巡らせるヤなやつ。「実力はあるけど集客力などはその他の要素で大きく補っているので【盛ってる】」

 容姿や演出がそこまで強くない英子は実力だけで孔明を(無意識に)惹きつけたが、MIAの歌は孔明の心に沁みなかった。

 きっとこれは「誰のために歌っているか」も大きい。英子は孔明に歌ったとき、寄り添うような歌で彼を慰めたり、場を盛り上げるために奮闘したりと優先順位に自分と同等に相手を置く傾向がある

 対するMIAは用意されたステージで「自分」を最初に「報酬」「人気」などが続く順位なのだろうか、観客をアゲるMCはするものの「観客」を重視してはいない。

当て馬

 純粋にファンとして訪問した英子に提案したのが「自分の裏時間にやるステージの抜擢」だ。これをその場で「私から客を取ってみな」という振る舞いならかなり大物感漂っていたのだが、どの時間にやるかを伝えたのは後からなので結構小物。

 しかも数日経てば「誰を当て馬にしたか」すら、指摘なしに思い出せないくらい頭に残していない。本当に英子は彼女にとって【演出のためのアクセサリー】なのだ。生え抜きの新人にすらこんな不誠実な態度だし、今後売れても評判が悪そうである。

ピンチはチャンス

 とはいえ。英子にとってはまさに千載一遇のチャンスであることに変わりない。普段の歌唱も無駄ではないが、大きな箱での活動はスターダムにのし上がるための第一歩だ。当て馬にされたとは夢にも思っていないえぇ子ならぬ英子に「ひたむきに頑張る女の子って魅力的」と考えてしまう。彼女は無名ながら人に好かれるだろうカリスマ性にあふれているため、その方向性を曇らせないようにか、孔明は敢えて何も伝えなかった。

計略

石兵八陣とは?

 オーナーとの会話で唐突に出た「ファンタジー色の強い計略」、その名も【石兵八陣】。史実によれば敗走したとき用に準備した足止めの陣らしいのだが、孔明いわく「条件が整えば可能」とのこと。

 要は混乱させるために等間隔に石柱を積んだりっていうのでしょうか。風以外にも波とかあったらしいけど、かなり怪しさ満点。そうそう都合よく出来る計略ではないです。

脱出不可能の必殺陣

 しかし現代社会にはなんでもある。意図的に光を照射することも、火を焚かずに煙を出すことも。あの時代にこんなものが孔明の手にあったら悪巧みし放題出来ると簡単に予想できるし、それが実際出来るこの作品では遺憾なく文明の利器を使って「幻」とまで言われた計略を発動できるのです。

 しかし脱出しようとして行き着く先がトイレって嫌すぎるw

この計略の肝

 脱出不可能の必殺陣とはいえ実際に出口を塞いでいるわけではなく、撹乱にすぎない。絶対出たいと思えば壁伝いに一周し脱出できる。孔明がこれを脱出不可能と言ったのは大見栄きったわけでもハッタリでもなく、

この計略の肝が舞台ではなく英子だったから。

 孔明がやったのはあくまでも「MIAのステージに戻りにくくする足止め」で舞台装置の【演出】。MIAの方に行きたいならばそれを止める手立てなどない。ここに留まる内に英子の歌を聴くことで完全に心すら絡め取るという策。三国志演義にて登場した石兵八陣は、逃走経路の確保、及び敵の戦意を奪って逃走を促すものでしかなかったが、本作におけるこの計略は「そこから脱出する意思を奪う」というえげつないものだ。

 余程英子の歌に自信がなければ、思いついても即座に却下する程度の計略。しかし実際に場は盛り上がった。フォロワーも爆増して大成功である。EDの差し込みも完璧で、満足感半端ないです! 次回もこんな感じで乗り越えるのだろうか必見! 最速だと今夜!

OP「チキチキバンバン」

 自然と体が動き出す曲。徐々に仲間が集ってくる演出も凄く良い、軽快で何度でも聞けるし聞きすぎて中毒性が高い。これもまた石兵八陣?!

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。